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10/10【日本プロレス殿堂会】ジェイク-真霜5年ぶり一騎打ちは決着つかず ともに再戦熱望、真霜「もう一回1年後、組んでくれ」

『LEGACY II』東京・後楽園ホール(2022年10月10日)
△真霜拳號vsジェイク・リー△

 ジェイクと真霜による5年ぶりの一騎打ちは決着つかず時間切れドロー。両者ともに再戦を熱望し,真霜は1年後のLEGACY第3弾を舞台に指定した。

 プロレス殿堂会の興行で全日本の元三冠王者・ジェイクと2AW無差別級&レジェンド2冠王・真霜がシングル対決した。両者は2017年5月の全日本千葉大会で激突。真霜が勝利。5年5ヵ月ぶりの再戦となった。

 今大会は声を出しての声援OKとなったため、ゴング直後にジェイクコール、真霜コールが発生。声援を受け止めた2人は緊張感漂うグラウンド戦で先制争いを繰り広げた。得意の蹴りを一歩も引かずに打ち合い、場外戦から真霜が右腕攻めに打って出てペースを握った。

 ジェイクはコーナーに上がった真霜をフロントハイキックで場外に蹴落として逆襲。真霜のチョップ連打を受け止めたうえで、腹部にエルボーをねじ込み、追い討ちにかかるが、真霜はジャンピングアームブリーカーを皮切りに、再び右腕攻めへ。トップロープやコーナー金具も巧みに利用すると、場外マットを引っぺがし、カーフブランディングの要領で床に腕を叩きつけた。

 ジェイクがリングアウト寸前で滑り込むと、真霜はランニングローキックを連発。すると怒りに着火したジェイクが立ち上がり、エルボー合戦になだれ込む。追尾式ランニングニーには追尾式ランニングニーで返答。ジェイクが右ハイキックを浴びせると、真霜は前のめりに倒れてKO寸前に追い込まれた。

 ジェイクは高笑いを決めながら首根っこを掴んでヒザ蹴りを連打するが、勝負を捨てない真霜はスキを突いて右腕に絡みつき、三角絞めや腕ひしぎ逆十字固めで絞め上げる。ジェイクは体勢を入れ換えて逆片エビ固めに捕らえると、脱出を許しても串刺しフロントハイキックからD4Cを狙う。阻止した真霜はトラースキックを一閃。ボディエルボーに苦しみながらも、回転十字固めで転がし、無道に捕獲した。

 残り時間はあとわずか。ニアロープに救われたジェイクは、真霜が強引に立たせようとした瞬間に組みついてバックドロップで引っこ抜く。そして、残り30秒の場面で再びD4Cを仕掛けるが、真霜は丸め込み連発から腕ひしぎ逆十字固めへ。ジェイクは押さえ込んで切り返すと、ジャーマン、ジャイアントキリングとたたみかけたものの、フォールを狙った瞬間、時間切れ引き分けのゴングが打ち鳴らされた。

 5年ぶりの一騎打ちは決着つかず時間切れ引き分けに。試合後はにらみ合うと、真霜は強引にチョップを放つ。2人は同時にマイクを持つと、ジェイクは「真霜、お前もう1回やろうぜ」とアピール。真霜が「俺は疲れてねえぞ」と言い張ると、ジェイクは「お前は本当に頑固だな。あんだけはぁはぁ言っといて」と突っ込んだ。

 その後も真霜は「はぁはぁ」と荒い呼吸を続けるが、「でも疲れてねえぞ。このあと続きをやるために息を整えてんだ」と言い張り、ムキになって通常の呼吸に。これを見たジェイクが「っていうことで、真霜拳號に拍手だ」と称えると、真霜も「ジェイク・リーにも拍手を」と返す。ジェイクが「そういうことで、またどこかでな」と言い残して先にリングを降りると、その背中に真霜も「ジェイク・リー、また会おうぜ」とメッセージを送り、再会を誓い合った。

 ともに再戦を熱望。真霜はバックステージで「LEGACY来年もあるんでしょ? ここで引き分けたんだ。この場で引き分けたんだ。来年もう一回1年後、組んでくれよ」とアピール。「今度はよ、30分でも60分でも時間無制限でも何分でもいいよ」と決着を見据えた。全試合終了後、LEGACY第3弾興行となる2023年10・9後楽園大会の開催が決定。ここで両者の再戦が実現するか?


【真霜の話】「ジェイク・リー、やっぱ一発一発が重いね、彼は。あの体があって、全日本のトップでさすがだよ。でもよ、20分1本勝負なんてさ、短いよ。俺とジェイクなら20分って決まってたらよ、どんなにダメージ負おうがギブアップしないし、どんなに意識飛ぼうが3カウント入る前に返すっつうんだよ。20分ってわかってるからな。しょうがねぇ。今日はしょうがねぇ。だけどさ、LEGACY来年もあるんでしょ? ここで引き分けたんだ。この場で引き分けたんだ。来年もう一回1年後、組んでくれよ。ジェイク・リーvs真霜拳號。今度はよ、30分でも60分でも時間無制限でも何分でもいいよ。今度こそ決着つけましょうよ。ジェイク・リー、リング上で言った通りだ。もう一回どこかでまた会おうぜ。もちろんリング上でだ」

【ジェイクの話】「(真霜と久しぶりのシングルで対戦したが?)それどころじゃねぇよ。最初のレスリングで髪の毛ゴッソリ抜けやがって。あれ何本抜けたんだか覚えてねぇよ。それぐらいゴッソリ抜けたよ。まぁ、いいや。髪の毛はまたいつだって生えるさ。とりあえず俺はやりたい。言ったぞ。俺はやりたい。こんな中途半端な形で終わっても、お前だって何もうれしくないだろ? にしても腹立つよな、あの返しは。親の顔が見てみてぇよ。俺もそうだけどよ。俺の親は俺が見てるからね。こんな感じの親ですよ。真霜拳號のお父さんかお母さん、出てこいよ。どんな教育してきたんだってな。どうしたらあんな目つき悪い金髪ロン毛野郎になるのかね? 腹立たしい。まぁ、いいや。またやるって向こうも言ってんだ。じゃあ、いいだろ? これで」

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