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10/10【日本プロレス殿堂会】久々健斗コール背に宮原が快勝「プロレス最高」締め、三条・三冠戦へ大森に要求「馬場さんを知る誰かセコンドにつけろ」

『LEGACY II』東京・後楽園ホール(2022年10月10日)
○宮原健斗&越中詩郎&箕浦康太vs鈴木秀樹&菊田円&青柳優馬×

 久々に健斗コールに後押しされた宮原がメインで激勝。「プロレス最高」の雄叫びでメインを締めくくった三冠王者は10・22三条大会での三冠王座V2戦へ向けて挑戦者・大森隆男に「ジャイアント馬場さんを知る人たち誰かセコンドにつけろ」と要求した。

 昨年9月以来の開催となった日本プロレス殿堂会主催『LEGACY II』に全日本の三冠王者・宮原が登場。ベテラン・越中、DRAGONGATE・箕浦とのトリオで、フリー・鈴木、全日本・青柳、DRAGONGATE・菊田と対戦した。

 今大会は声を出しての声援OKとなったため、三三七拍子に合わせて、「健斗、健斗、宮原健斗!」と声が宮原に向かって飛んだ。GOLD CLASS所属の箕浦とは図らずも同じ金色のガウン姿となった。DRAGONGATEの菊田はここぞとばかりにツインゲートのベルトを観客に見せつける。ノアの西永秀一レフェリーが試合をさばいた。

 先発を買って出た菊田は同じくヒップアタックを得意とする越中を強烈に意識。「越中、来いよ!」と挑発し、2人の顔合わせでスタートする。越中があいさつ代わりにジャンピングヒップアタックを放ち、ヒップバットを連打すると、大・越中コールが発生した。宮原と鈴木による刺激的な絡みも実現。グラウンド戦やリストの取り合いでしのぎを削る。箕浦と青柳も競り合うと、控えの宮原は「箕浦やっちゃえ!」とゲキを飛ばした。

 菊田のジャンピングヒップアタックが避けられて青柳と鈴木に誤爆してしまうと、ここで宮原組が青柳に照準。陽気な宮原が司令塔となり、代わる代わるに攻め立てる。宮原&越中はダブルショルダータックルを発射。宮原は西永レフェリーにカウントが遅いと何度も抗議した。

 青柳が箕浦にボディスラムを決めて反撃に成功。代わった鈴木は箕浦の腰にエルボーを連続してねじ込むと、菊田も重たい逆水平を浴びせ、「越中、見とけ!」と挑発してから串刺しヒップアタックをぶち込んだ。箕浦にはジャンピングヒップアタックを発射。青柳までジャンピングヒップアタックを披露し、越中を挑発した。青柳は箕浦ファンにも罵声を浴びせる。

 箕浦がその青柳を水車落としでぶん投げると、あとを受けた越中が大暴れ。ジャンピングヒップアタックで青柳を場外に蹴散らし、エプロンからもケツを浴びせると、宮原&箕浦が押さえた鈴木&菊田にもぶち込む。さらに、越中はナックルパンチ、河津落としで青柳を制裁した。

 代わった鈴木が越中を攻めてペースを握ると、登場した菊田がジャンピングヒップアタックを大胆にも発射。相手が箕浦に代わっても「越中、見とけ!」とランニングヒップアタックをぶち込んだ。両軍同時にタッチして宮原と青柳の顔合わせに。宮原は低空ドロップキック、側頭部へのドロップキックでペースを握ると、箕浦との連続串刺し攻撃から越中のジャンピングヒップアタックが火を吹いた。

 青柳はロックボトムで反撃すると、鈴木&青柳のブレーンバスター、菊田のギロチンドロップが連続して火を吹くが、コーナーに上がったところで箕浦が介入。「ありがとう」と箕浦に感謝した宮原は雪崩式ブレーンバスターでぶん投げた。菊田のヒップアタック、箕浦のスクラップバスターが連鎖すると、鈴木と箕浦が同体で場外に転落。リング上は宮原と青柳の一騎打ち状態となった。

 宮原は串刺しブラックアウト、青柳は串刺しジャンピングエルボーをそれぞれ発射。宮原はジャーマン、ブラックアウトとたたみかける。青柳も丸め込みを連発して粘ると、スピンキックをぶち込む。しかし、宮原はカウンターのラリアットで逆転。ロープにもたれた青柳にブラックアウトをねじ込んだ。青柳はロコモーションジャーマン、ロックスターバスターで巻き返したものの、ギリギリで肩を上げた宮原はスキを突いてスタンディングブラックアウトを一閃。正調ブラックアウトを放つと、最後はシャットダウンスープレックスで3カウントを奪った。

 メインを制した宮原はマイクで締めることに。大きな歓声を浴びると、「こういう機会しか俺ら戦わないからな。DRAGONGATEのミノちゃんだ」と箕浦を紹介してマイクを渡す。箕浦は「DRAGONGATEはあんまり他団体に出る機会はなかったんですけど、最近こうやって出ることができて。こうやって三冠ヘビーチャンピオンの宮原さんと組めて、レジェンドの越中さんとも組ませていただいて、本当に今日はありがとうございます」と語って大きな拍手を浴びた。

 宮原は「ミノちゃん、他団体って言ったけどさ、ここは俺のホームじゃないんだよ。ホームっぽいけどホームじゃないんだよ」と苦笑。そのうえで「ミノちゃん、今日の日本プロレス殿堂会、LEGACYだ。プロレスには歴史と伝統がある。それを今、俺ら若い世代が引き継いでいかなきゃならない。俺が今日言いたいのは一つだ。昔のプロレスもよかったけど、今も最高だ」と力強く宣言した。観客も拍手で後押し、健斗コールが起こった。

 宮原は「最後に会場の皆さんに聞きたい! プロレス殿堂会、そしてプロレス最高ですかぁ!?」と絶叫。「最高!」の声援を浴びると、「プロレス…最高」と締めくくった。「昔もよかったけど、今のプロレスも最高だって言葉を言いにこの地に来たからね」とバックステージでも強調した宮原は久々の健斗コールに「幸いだんだんあったまって俺の体まで届いて元気もらいましたよ」と満足げ。ホームリングの全日本10・22三条大会では大森隆男との三冠王座V2戦を控え、「あんたの30周年を祝うつもりはない。三条であなたは終わりだ」と通告したうえで、「ジャイアント馬場さんを知る人たち誰かセコンドにつけろ」との要求を突きつけていた。


【試合後の宮原】
▼宮原「見ての通り。昔もよかったけど、今のプロレスも最高だって言葉を言いにこの地に来たからね。わざわざ来たからね。プロレスは昔もよかったけど、今も最高ってことよ。見たらわかるでしょ? 俺は今、昔プロレス見てたけど久しく見てない人たちに、この50周年と同時にアプローチしてるからね。まぁ肌で感じてるよ。また再燃してるのがね、そういう方たちの。日本武道館からね。ゼンニチ新時代、そして次、三条で大森隆男。あんたの30周年を祝うつもりはない。三条であなたは終わりだ。世代闘争だ。誰かセコンドをつけろ。ジャイアント馬場さんを知る人たち誰かセコンドにつけろって言っておいてくれ。プロレス最高だ」

――久しぶりの健斗コールだったがどうだった?

▼宮原「あぁ、俺の中であまりやるつもりなかったんだけどね。全日本でスタートを切りたかったのもあったけど、ファンのみんなが背中を押したから。それは俺が大事にしてるプロレスはリアルってところで俺の感情が揺さぶられましたね。おそらく久しぶりに健斗コールやって、ちょっとテストですよ。今日はそんな感じしたよね。幸いだんだんあったまって俺の体まで届いて元気もらいましたよ。これを求めてるファンも多いでしょうからね。ただ、それが全てじゃないから、俺らプロレスラーは。また健斗コール待ってるし、三々七拍子待ってるし、拍手待ってるし。全て皆さんの応援、俺に届いてるから」

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