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10/13【全日本】稔が世界ジュニア戦会見で亮生に痛烈投げかけ 「メジャー3大タイトルの中で世界ジュニアが確実に一番下」

 10・23大阪大会の世界ジュニアヘビー級選手権試合へ向けた会見が13日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・青柳亮生、挑戦者・稔が出席。王者の指名で挑戦が決まった稔は“全日ジュニア生え抜き総なめ→返上"のプランを描き、「メジャー3大タイトルといわれる中で世界ジュニアって確実に一番下。だから試合の内容、結果、反響、全ての面で大事」と痛烈なメッセージを亮生に投げかけた。

 10・2後楽園大会のメインで亮生がライジングHAYATOを熱戦の末に下し、世界ジュニア初防衛。試合後、稔を次期挑戦者に指名し、V2戦が決まった。

 稔は2011年1月、第29代王者に君臨。同年6月に返上して以来、11年4ヵ月ぶり2度目の戴冠に挑む。が、「勝手に指名されて、俺がハッキリやるって言ってないのに翌日にはもう決定で」と不満をのぞかせ、「過去に自分が巻いてきた、獲得してきたタイトルにそんな興味がなくて、よほど思い入れのある数本は別としてね。そんなに興味がないんで、このすっかりモデルチェンジしてしまった世界ジュニアもそんなに俺は興味ない」とした。

 世界ジュニア挑戦に気乗り薄かと思いきや、そうではない。「興味があるとしたら、この現チャンピオン、若いチャンピオンとタイトルマッチってシチュエーションでシングルがやれる。俺が全日ジュニアからいなくなった後に入門してデビューして、今、全日ジュニア、彼が引っ張っていこうとしてるわけじゃないですか。そういうところ」に戦う理由を見出している。亮生は全日ジュニア新時代の扉を開いたばかり。「おそらく今、彼のことを全日本プロレスは猛プッシュしようとしてると思う」と感じている稔は「ただ日本人の気質として順調にいくヤツはだいたい人気出ない。だから全日本プロレスが望むように彼が物凄く人気出るように、俺が一回つまずかせようかなと」と壁となって挫折を味わわせるつもりだ。

 「あとはこれを獲った後が凄く楽しみ」という稔にはすでに戴冠後のプランがある。「所属の生え抜きですよね。彼含め、大森北斗、この間アジアでやった田村男児、あとは新人かもしれないけど井上凌。彼らと前哨戦も含めてベルトを巡るシチュエーションでやり合える。それも興味津々」という稔は「そのへんと一周やって、もう一回彼(亮生)とやって、しっかり防衛して、ちゃんと全日本プロレスに返上しますから」との青写真を披露した。

 そして稔は王者・亮生ら全日ジュニア勢に痛烈なメッセージを投げかけた。新日本のIWGPジュニア、全日本の世界ジュニア、ノアのGHCジュニアのメジャー3大タイトル制覇を成し遂げている稔は「その時、それぞれ何年かその団体のジュニアの連中とやり合ってきてるんで、肌感覚でわかる」と前置きし、「メジャー3大タイトルといわれる中で世界ジュニアって確実に一番下だと思うんですね。しかも1、2から大幅に離れた3だと俺はハッキリ思う」と言い切った。

 「だからこの23日、世界ジュニア戦っていうのは凄ぇ大事になってくると思うんですよ。試合の内容、結果、反響、全ての面で大事」と投げかけられた亮生は「それは間違いないと僕自身、獲ってから気づいたというか、かなり出遅れている。今、全日本プロレスジュニアって誰なの?っていう声の方が確実に多い状況だというのは痛いほどわかってます」と受け止めた。だからこそジュニア史に名を残す稔を相手に防衛する意味は大きい。「さっき言われたとおり大阪の試合内容も全てが見られてると思って、このタイトルマッチに向けていきたい」と気を引き締めた亮生は「つまずいてる暇がないぐらい全日本プロレスジュニアってものは追い込まれてると思うんで、ここはしっかり勝って青柳亮生ってものを世に広めていきたい」と誓ってみせた。


【会見の模様】
▼稔「ブードゥー・マーダーズ、GLEAT、稔です。今回チャンピオンのご指名ということだったんですけど、勝手に指名されて、俺がハッキリやるって言ってないのに翌日にはもう決定で発表されてましたけど。俺、7月にアジアタッグ前にここで会見した時に同じこと言ったんですけど、過去に自分が巻いてきた、獲得してきたタイトルにそんな興味がなくて、よほど思い入れのある数本は別としてね。そんなに興味がないんで、このすっかりモデルチェンジしてしまった世界ジュニアもそんなに俺は興味ないんですよ。ただ、興味があるとしたら、この現チャンピオン、若いチャンピオンとタイトルマッチってシチュエーションでシングルがやれる。あとはこれを獲った後が凄く楽しみですね。10年以上前ですけど、俺は世界ジュニアが欲しくて新日本から全日本に来て、所属になって、4年ぐらい全日本にいて。俺がいなくなってから全日本に入ってデビューして、今俺たちの時とは違う新しい全日ジュニアを創ろうとしてる。彼もそうだし、所属の生え抜きですよね。彼含め、大森北斗、この間アジアでやった田村男児、あとは新人かもしれないけど井上凌。彼らと前哨戦も含めてベルトを巡るシチュエーションでやり合える。それも興味津々なんで。あと、そうだ。大事なことだからハッキリ言っておきますけど、俗に言うジュニアのメジャー3大タイトルってあるじゃないですか。IWGPジュニア、世界ジュニア、GHCジュニア。俺この3つとも獲ってるし、その時、それぞれ何年かその団体のジュニアの連中とやり合ってきてるんで、肌感覚というかでわかるんですけど、メジャー3大タイトルといわれる中で世界ジュニアって確実に一番下だと思うんですね。しかも1、2から大幅に離れた3だと俺はハッキリ思うんで。それを彼らがわかってるのか、わかってるけど、あんまり触れられたくないから思わないようにしてるのか、わかんないのか、俺にはわかんないですけどね。今のままだとおそらく週刊プロレスにたくさん載ったから、全日ジュニア盛り上がってるなで終わってしまうと思うんで。だからこの23日、世界ジュニア戦っていうのは凄ぇ大事になってくると思うんですよ。試合の内容、結果、反響、全ての面で大事になってくるんで。何にせよ、大阪の世界ジュニア、俺がGLEATに決めますけど」

▼亮生「第63代世界ジュニアヘビー級チャンピオンの青柳亮生です。今、すべてを言われましたね、間違いなくメジャーの中で3番手、しかもかなり離れた。それは間違いないと僕自身、獲ってから気づいたというか、かなり出遅れている。今、全日本プロレスジュニアって誰なの?っていう声の方が確実に多い状況だというのは痛いほどわかってますし、3大タイトルを獲得した稔選手に今、直接言われてよけい痛感したというか、そういうのがあるんですけど。やっぱり僕はこの世界ジュニアってベルトが一番だ、僕の団体が一番だって胸を張って言えるようになりたいという思いで2日のタイトルマッチを迎えて、何とか防衛したんですけど、そこで所属の選手が挑戦しにこないっていう時点で、まず僕とライジングHAYATOの試合を超えるようなことができないっていうのが全日本ジュニアの所属の中であったのかなという思いがありまして、それも悔しいですし。とにかく自分たちが今、一番下だと自覚したうえで、ジュニアを知っている男が今、ブードゥー・マーダーズで全日本のリングで暴れ回ってる。ここはチャンスでしかないなととらえたので指名させていただきました。さっき言われたとおり大阪の試合内容も全てが見られてると思って、このタイトルマッチに向けていきたいと思ってます」

――亮生選手に惹かれるところは?

▼稔「さっき言った通りですよ。俺が全日ジュニアからいなくなった後に入門してデビューして、今、全日ジュニア、彼が引っ張っていこうとしてるわけじゃないですか。そういうところですね。おそらく今、彼のことを全日本プロレスは猛プッシュしようとしてると思うんですよ。ただ日本人の気質として順調にいくヤツはだいたい人気出ないんで。だから全日本プロレスが望むように彼が物凄く人気出るように、俺が一回つまずかせようかなという。そこですよね」

――稔選手のプロレスラーとしての印象は?

▼亮生「それこそ僕がプロレスラーになる前から会場で見ていた選手、ジュニアを代表するような選手なんで、ホントにベルトの価値を上げようって考えた時に一番早いというか、今つまずかせようっていう発言があったんですけど、ホントにつまずいてる暇がないぐらい全日本プロレスジュニアってものは追い込まれてると思うんで、ここはしっかり勝って青柳亮生ってものを世に広めていきたいと思います」

――ベルトを獲ったあとの楽しみというのは?

▼稔「さっき言ったみたいな所属、生え抜きに興味があるんで。だから彼(亮生)から獲ったら大森北斗、田村男児。井上凌はアジアタッグ挑戦しましたけど、彼がジュニアの挑戦者としてふさわしいのか、それは全日本が判断すると思うんですけど、そのへんと一周やって。ライジングHAYATOに関しては試合中にコスチュームに化粧がついたら嫌なんで、あのへんは置いといて。もう一周回って、もう一回彼(亮生)とやって、しっかり防衛して、ちゃんと全日本プロレスに返上しますから」

――一周した後にGLEATで防衛戦をやる考えはある?

▼稔「一回アジアタッグでやってますからね。もう一回GLEATでタイトルマッチって、もっと新鮮なことしたいですね。全く違う第三者のリングかもしれないし、年に一回、地元の厨子で大会やってるんで、そこかもしれないし。やるなら違うことやりたいですね」

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