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10/16【NOAH】武藤が福岡ラストマッチで躍動 ニンジャの王者粉砕アシストで「さあ中洲だ!」

『ABEMA presents DEMOLITION STAGE 2022 in FUKUOKA』福岡国際センター(2022年10月16日)
○ニンジャ・マック&武藤敬司&小島聡vs丸藤正道&ジャック・モリス&HAYATA×

 来年2月引退が決まっている武藤が“福岡ラストマッチ"で躍動。GHCジュニア挑戦が決まっているニンジャ・マックの勝利をアシストした。

 天才が数々の名勝負を残した福岡・博多の地に別れを告げた。ここ福岡国際センターは1992年8月に化身グレート・ムタとしてIWGPヘビー初戴冠を成し遂げた会場。1999年5月には天龍源一郎とのIWGP戦でベストバウトも獲得し、ノアでも昨年3月のGHC戦で清宮を下した。

 福岡ドームも1993年に「ムタvsハルク・ホーガン」、1994年に「ムタvsアントニオ猪木」が行われた舞台。当初は来場のみで試合の予定はなかったが、福岡のファンから届いた熱い要望に応えて“福岡ラストマッチ"が決まった。

 “弟分"として長年連れ添った小島と組んで、ノアでともに『M's alliance』を立ち上げた丸藤と6人タッグマッチで対決。2000年代を彩った『TRANS MAGIC』の旋律とともに現れ、のっけから丸藤とじっくりと探り合った。

 中盤には丸藤にドラゴンスクリューからの足4の字も繰り出し、シャイニング・ウィザードと虎王の打ち合いも展開。最後は小島が垂直落下式ブレーンバスターでHAYATAを突き刺したところにシャイニングを発射し、すかさずニンジャが必殺のニンジャボム(フェニックススプラッシュ式セントーン)を決めてHAYATAから3カウントを奪ってみせた。

 GHCジュニア挑戦が決まりながらも前哨戦でHAYATAに敗れ続けていたニンジャをアシスト。若き米国遠征時代に「ニンジャ」を名乗っていた武藤が反撃星をプレゼントした形となった。

 試合後には『HOLD OUT』が流れる中、惜しみない拍手に手を振りつつ、深々と頭を下げてから退場。「ニンジャ面白いなって目の前で見て感心してる中でね。やっぱりこういうヤツも絶対引き立てていかなかったらいけねえよな」と“引退ロードの美学"を語った。

 続く10・30有明アリーナ大会では棚橋弘至&真壁刀義&本間朋晃の新日本トリオと対決する。「まあ、あいつ(棚橋)も俺に負けないよう目立ってやるとか言うけど、俺はみんなで目立つよ。全員で。相手の選手も合わせてみんな全員で目立とうという野心で頑張りますよ」と強調し、最後は「さて、中州に繰り出すぞ。焼酎だ。今日、日曜だ。前回来たとき、コロナで出れなかったからな。明日、俺に近寄ってきたら臭えぞ」と“現役最後の中洲の夜"に心躍らせながら、明るく福岡に別れを告げた。

【試合後の武藤】

――試合を振り返って?

▼武藤「最後の福岡だからさ。気合は入ったんだけど、なかなかなかなか体も言うとおり動かなかったりする中でね。いいとこ見せようと思ったんだけど、小島もさることながら、ニンジャっていうのがね。ああいう面白いなって目の前で見て感心してる中でね。やっぱりいいところもみせなきゃ、そういうのも大事かもしれないけど、やっぱりこういうヤツも絶対引き立てていかなかったらいけねえよななんて思いながら、ちょっと消極的な試合になったのは事実だな。ただ、それでいいと思ってんだよ。あんまり引いていく身のヤツが出しゃばってもしょうがないからさ」

――これで名古屋、大阪、福岡と重ねてきたが引退へ近づいてきてる実感はある?

▼武藤「俺自身、今日気がついたんだけど、引退発表してから最初の試合、ヨーロッパのファイナルカウントダウンで、次が名古屋か、アウトブレイク。今日がトランスマジック。あと数曲しかないよな、俺の曲っていうのは。ホントはまだあるんだよ、いっぱいあるんだよ。だって台湾行ったらウーバイが俺のために作ったりしてるし。まあまあ、日本で使ってた、それを考えたら自ずと何試合あるか決まってくるな。俺も今日、発見したんだ、それ。入場する時に。知らなかったからよ。だから次はトライアンフだ。次たぶんトライアンフだよ、きっと」

――もうトライアンフに決まっているが?

▼武藤「決まってるの。じゃあ自ずと限られるな、試合の数も。だいたいノアの趣旨がやっとわかったよ」

――次は10・30有明で棚橋選手と当たるが?

▼武藤「まあ、あいつも俺に負けないよう目立ってやるとか言うけど、俺はみんなで目立つよ。全員で。相手の選手も合わせてみんな全員で目立とうという野心で頑張りますよ」

――棚橋選手は武藤さんがおいしいところを持っていくだろうけど、そうはさせないと言っているが?

▼武藤「だからみんなで目立つ試合をする。さて、中州に繰り出すぞ。焼酎だ。今日、日曜だ。前回来たとき、コロナで出れなかったからな」

――現役として最後の中州になる?

▼武藤「そう。ちょっと今日は明日のこと忘れて。明日、俺に近寄ってきたら臭えぞ」

【小島の話】「武藤敬司ラスト福岡、十分堪能しました。いつまで経ってもずっと偉大な先輩であり、偉大なプロレスラーであり、本当にもう二度と出てこないぐらいのスーパースターだと思います。今日試合やってて、また引退までもう一回組みたいとか、もう一回戦いたいとか、いろんな欲が出てしまうプロレスラーだから。それは今は置いといて、今回、武藤敬司と一緒に過ごした時間というのを大切に残りの時間過ごしていきたいと思います。この先どうなるかわからないけど、俺の中でずっと武藤敬司のそういうイズムっていうのは生きてるから。2002年に全日本プロレスに一緒に行って、そこからいろんなことがあって、タッグ組んで戦ったり別れたり、またこうやって出会ったりとか、いろんなことがあった。けど、やっぱりずっと俺の中では凄い人のままだから。その気持ちを胸に、また武藤さんの引退まで戦っていきたいと思います。ありがとうございました。いっちゃうぞバカヤロー!」

【ニンジャの話】「今日は最高のレジェンドたちと組んで、最高の勝利をもぎ取ることができたのはとてもうれしいです。この機会を与えてくれたノアに感謝しています。次に私がもらった機会はいよいよジュニアヘビー級選手権試合。ここまでHAYATA選手の方が勝率は高いですけど、いいチームに恵まれると自分がこうして勝利を導くことができるとしっかり証明できたと思います。この勢いのまま次は必ずベルトをHAYATAから奪い取るように、勝利を自分の方に導きたいと思っています」

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