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10/21【DDT】2日後KO-D戦へ会見 樋口「過去の自分との闘い」、坂口「自分自身を鬼にでも獣にでも変えられる」

 10・23後楽園大会のKO-D無差別級選手権試合へ向けた会見が21日、東京・千代田区の神田明神内で行われ、王者・樋口和貞が「目の前の坂口征夫というプロレスラーとの戦いもあるのですが、自分自身との、過去の自分との戦いだと考えています」と宣言。挑戦者・坂口は「樋口和貞を倒すためなら、自分自身を鬼にでも獣にでも変えることができる」と非情と化す構えをみせた。

 両者は7月上旬までEruptionで行動をともにしてきた元同志で、いわば兄弟のような関係にある。2人が離れたのは“兄貴分"の坂口が樋口に“巣立ち"を促したためで、決して仲違いしたわけではない。それだけに2人の心にはさまざまな思いが交錯している。

 王者・樋口は3度目の防衛戦。長い沈黙の後、「ここまで来るのに非常に険しい道のりでした。遠藤哲哉、竹下幸之介、KO-Dタッグ戦後の青木真也。肉体的に非常に険しい道のりでした」とこれまでの防衛ロードを振り返った。かつて兄貴分と慕った坂口との頂点ベルトをかけた戦いへ向け、「ただ今回はそのどれとも違います。目の前に立つのが坂口征夫。内面をえぐられています」と精神的ダメージを認めつつ、「目の前の坂口征夫というプロレスラーとの戦いもあるのですが、自分自身との、過去の自分との戦いだと考えています」とキッパリ。「自分から言えるのは以上です。あとは23日、リング上で」と続けて口を閉ざした。

 2年半ぶりのKO-D王座挑戦となる坂口は「挑戦が決まってから自分自身に、樋口に対してもやるべきことはすべてやってきたつもり。もう何も残ってないかもしれない」と万全を強調。「一つ最後の問いかけをするとすれば、俺はチャンピオンになるために、樋口和貞を倒すためなら、自分自身を鬼にでも獣にでも変えることができる。俺にはその覚悟がある」と樋口をけん制するように非情化を見据えた。

 坂口は樋口の弱点を“心"と指摘してきたが、王者の発言を聞いて「いいね。ちょっと気づいてきたね。それでこそ俺が種をまいてきた成果が出たと思う。この種が23日の後楽園で花が咲いて、お前がどう変わっていくか。いいツラ構えで、いい覚悟だ。その花がどんな風に咲くのか楽しみに待ってるよ」と変化を歓迎。「まいた種が確実に樋口の心に芽が出てるから。だから今、樋口もこういう状況なんでしょ。まいた種がどんな種だったか、どんな花が咲くか楽しみではある」と期待を込めた坂口は「咲いた花を俺が踏みにじって刈っちゃうかもしれないけど、それを楽しみにしてもらえれば」と付け加えることも忘れなかった。

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