11/1【DDT】KO-D王者・樋口がKANON粉砕でグランドスラム達成へ始動
『D王 GRAND PRIX 2022』が1日、東京・後楽園ホールで開幕。KO-D無差別級王者・樋口和貞がKANONを下し、グランドスラム達成へ向けて始動した。
この日、DDTシングル最強決定リーグ戦・D王GPが開幕。BブロックにエントリーしたKO-D王者・樋口がKANONとの初戦に臨んだ。デビュー4年目のKANONは今年4月にDDTに新天地を求め、5・1横浜武道館大会DAMNATION T.Aに加入。あっという間にKO-D6人タッグ王座を戴冠(その後、陥落)するなど、ユニットに欠かせない存在となった。
10・26新宿大会で「お前、プロレス楽しんでるか? もっと笑顔で楽しめよ。11月1日、俺がお前の死体の上で笑ってやるよ」と大胆にも樋口を挑発していたKANON。序盤から樋口は強烈なチョップで圧倒したが、負けじと左足に的を絞って徹底攻撃。コブラツイスト、ミサイルキック、腕取り式変型コブラツイストで攻め立て、スリーピーホロウも決めた。
その後もぶちかましをかわしてグラウンドコブラで丸め込んだKANONだったが、樋口は前後からラリアットを連発して主導権を奪い返した。ぶちかましでKANONを吹き飛ばすと、最後はブレーンクロー・スラムを爆発させて3カウントを奪った。
樋口がKANONを粉砕し、白星スタート。今年、KING OF DDTを制し、KO-D無差別初戴冠を果たした樋口は、D王GPも制しての“グランドスラム"達成を描いている。「KANON、死体の上で笑う? そんなこと言うんじゃねぇ。俺はたとえお前なんかに殺されても死なねぇから」と通告すると、「D王開幕戦勝ちました。この調子でグランドスラム、DDTのテッペン狙っていきます」と宣言。バックステージでは「強かった。真っ向勝負できてうれしかった」とKANONを称えつつ、「だが俺は殺されても死なねぇ。生きて、D王の頂点を目指す」と誓ってみせた。
火野裕士と納谷幸男のタッグパートナー同士によるスーパーヘビー対決は、火野のチョップと納谷のエルボーの応酬が延々続くなど壮絶な肉弾戦に発展。10分過ぎ、火野が投げ捨てジャーマンを決めれば、納谷はラリアットでやり返した。火野がFuckin'BOMBを敢行しても、納谷はカウント2で返して粘ったが、最後は強引なジャーマンスープレックス・ホールドでダメ押しした火野が3カウントを奪取した。
火野が相棒・納谷との激闘を制して初戦白星。「D王とか関係なしに、あいつが強くなるのがうれしい。ワシにジャーマンスープレックス・ホールドを出させた。ギリギリで出した技だ。納谷はそこまで強くなった。これからを楽しみしとるよ」と賛辞を送った。一方、納谷は「強かったです。さすが師匠。次やるときは絶対殺してやるから」と雪辱を誓うと、「D王始まったばかり。残り全部勝てば決勝に行ける可能性がある。次(11・3横浜で)MAO、ぶっ倒してやる」と立て直しを見据えた。
クリス・ブルックスとMAOの公式戦は、MAOが執ように場外戦を仕掛け、戦場がバルコニーにまで持ち込まれる大乱戦に。MAOが場外フェンスに立てた板めがけてボディプレスを繰り出すと、その反動で板がクリスの急所を直撃。もん絶するクリスはリングに戻れず、MAOが公約通りにリングアウト勝ちを収めた。
してやったりのMAOは「これが俺の実力だ。クリス相手に65%出し切って不完全勝利してやった。今日のクリス、去年のリングアウト負けの雪辱。昼も眠れない生活で考えたお前に勝つ方法で不完全勝利した。スッキリとした始まりだったんで、今年のD王いける気がしてきた」と好感触を強調。11・3横浜大会の2戦目へ向けて「次は納谷だ。あいつは最近360度変わった。その伸び率は100%。納谷だったら、100%出し切って勝ってやる」と宣言していた。
