11/5【DDT】佐々木がD王初出場RSPに苦杯で初黒星、吉村は開幕2連敗
『DDT FREE-November-D王 GRAND PRIX 2022 in Yokohama』が5日、神奈川・横浜ラジアントホールで行われ、佐々木大輔が初出場のRSP(リッキー・シェイン・ペイジ)に敗れて初黒星。KO-Dタッグ王者・吉村直巳はジョーイ・ジャネラに屈して開幕2連敗となった。
Aブロックにエントリーした佐々木は11・3横浜大会における初戦で遠藤哲哉と時間切れ引き分け。この日、2戦目を迎えた。相手のRSPは今回がDDT初参戦で193cm、136kgの大型選手。体格差をものともせず佐々木はイス攻撃で先手を取ると、低空ドロップキック、ドラゴンスクリューとヒザへの集中砲火に出た。その後もダイビングエルボードロップ、クロスフェースロック、トラースキックの猛攻で攻め込んだ。
だが、RSPのローリングエルボーを食らって止められてしまう。チョークスラムをウラカンラナで切り返した佐々木だったが、3カウントは奪えず。フライングボディアタックを被弾するとGTF、フロッグスプラッシュとたたみかけられて3カウントを聞いた。
2戦目で初黒星を喫し、失点3となった佐々木は「佐々木大輔の2022年は終わった。完敗だ。さすがの俺もあのサイズにはきつかった。今から50キロ増量して、あの野郎をぶち壊してやる」と完敗を認めつつRSPへの報復を見据えた。次戦は11・12大阪大会のジョーイ・ジャネラ戦。「どうでもいい。俺のD王は終わった」と吐き捨てたものの、公式戦は3戦残っており、他の選手の得点状況次第でまだまだ逆転の可能性は十分ある。一方、RSPは開幕2連勝。「また一つ勝利を積み重ねたけど、まだ終わりじゃない。負けるためにDDTに来たんじゃない。全部勝ってDDTのキングになる」と初出場・初優勝を見据えた。
同じAブロックの吉村直巳とEXTREME王者ジャネラが対決した。スイングDDT、トペなどでジャネラに攻勢を許した吉村だったが、チョップ合戦で優位に立ち、払腰をさく裂。ジャネラのフロント・ネックロックに捕まってもスープレックスで投げ捨てた。が、顔面蹴りを食らった吉村はパッケージドライバー、ダイビング・フットスタンプの波状攻撃によって3カウントを奪われてしまった。
初戦のRSP戦に続き2連敗を喫した吉村は勝ち星なし。「今までと変わってない。決して調子悪いとかはなくて、純粋に勝負に負けてます」と現状を受け入れた。次戦は11・12大阪大会の上野勇希戦。地元での3戦目へ向けて「次、大阪で上野さん相手に情けないところを見せたくないので、汚くても泥臭くても何が何でも上野勇希には勝ちます。今のところ裏切ってばかりなので、期待に応えられる男になりたい」と勝利への執念をむき出しにした。
勝利したジャネラは2戦目にして初白星。「おととい(11・3横浜)のウエノへの敗戦で俺の闘魂に火がついた。ヨシムラはタフボーイだった。DDTでやってきた試合で最もタフな試合だった」と会心の勝利を振り返ると、「D王GP、あのトロフィーは俺のもんだ」と吠えた。
BブロックはMAOとKANONの新世代対決による公式戦が行われた。宮城県出身のMAOはみちのくプロレスに影響を受けてプロレス入りし、KANONの師匠・TAKAみちのくの代名詞技でもあるみちのくドライバーIIを得意技にしている。互いの力を確かめ合うかのように両者はレスリングの攻防を展開。丸め込み合戦でしのぎを削ると、最後はKANONがコブラツイストで絞め上げてギブアップを奪った。
この結果、両者とも1勝2敗・勝ち点2。KANONは3戦目で待望の初白星となった。「MAO、楽しいね。こんだけ楽しめたんだから、次はD王じゃなくて違うところでやりたい」と続きを見据え、残り2戦となったリーグ戦に「やっと1勝。崖っぷちだ」と危機感を抱いていた。
【MAOの話】「完全敗北。さすが純血って感じ。僕なんかただの突然変異的な地球から生まれた宇宙人なんで。しょせん僕は模倣犯。純血には遠く及ばなかった。持てるものは出した気はするし、自分のルーツにすごく濃い試合だったなと思います。この先、樋口和貞(11・12大阪)、火野裕士(11・13京都)、結構つらい。それが終わったら、バラバラになるかもしれないけど、絶対に生き延びる」
