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11/10【NOAH】タカ&サトシがGHCタッグV2、齋藤&ヨネと魂の熱闘 小島「サトシはヨネに譲る」

『GLOBAL2days WRESTLE UNIVERSE presents Global Honored Crown』後楽園ホール(2022年11月10日)
GHCタッグ選手権試合 ○杉浦貴&小島聡vsモハメド ヨネ&齋藤彰俊×

 GHCタッグ王者の“タカ&サトシ"杉浦&小島組が、“ファンキーエクスプレス"齋藤&ヨネ組を魂の熱闘の末に破って2度目の防衛に成功した。

 『あぶない刑事』な世界観で、すっかり独特の存在感も定着しつつある“タカ&サトシ"は、10・30有明アリーナ大会でも拳王&中嶋勝彦の超強力コンビを退けて防衛に成功。同じ時代を生きてきた杉浦&小島の熱闘に「魂が震えた」と熱いマイクで挑戦を表明したのが齋藤だった。

 杉浦もこれに“魂"で応え、11・3沼津大会の前哨戦では両者顔面に生拳を叩き込む猛打戦を展開。この日の王座戦でも齋藤と真っ向からやり合い、ノアを支えてきた誇りをぶつけ合った。

 のっけからヨネと齋藤は気迫全開。齋藤は長時間つかまってしまうが、気持ちでは一歩も引かずに耐え続ける。あとを受けたヨネも小島のお株を奪う「いっちゃうぞ、バカヤロー」からのギロチンドロップや強烈なエルボーなどで奮戦。その思いに小島も正面から呼応し、ラリアットは相打ちで痛み分けとなった。

 再びリングインした齋藤は再び激情を爆発させる。ヨネと合体パワーボムなどを決めて杉浦に猛攻。王者組も誤爆せずに連係攻撃を決めると、杉浦は馬乗りになって鬼のエルボーを乱射するが、齋藤は体勢を入れ換えると、こん身のエルボー乱射で逆転。デッドエンドやアイアンクロースラムでたたみかける。杉浦が反撃を仕掛けても、ヨネが急行し、杉浦にはハイキック、小島にはキン肉バスターを決めて、勝機をたぐり寄せた。

 齋藤は強烈なラリアットや思いの詰まったバックドロップで猛攻。スイクルデスは杉浦の非情なストレートパンチで防がれても、鬼の形相で立ち上がり、裏拳でねじ伏せた。そして、今度こそスイクルデスを一閃。あえてフォールせず、「立てよ!」と叫ぶと、ランニング式スイクルデスでダメ押しを狙う。しかし、杉浦が起死回生のフロントネックロックに捕獲。ヨネが急行するが、小島がウエスタンラリアットで排除。死力を振り絞った杉浦が絞めに絞めて齋藤からレフェリーストップ勝ちを奪い取った。

 魂のこもった激闘の末に、ヨネ&齋藤を返り討ちにして杉浦&小島がタッグ王座V2を果たした。試合が終わればノーサイド。両軍は握手を交わして健闘を称え合う。感極まった表情を見せたヨネ&齋藤が花道を下がっていくと、場内は温かい拍手に包まれた。

 「齋藤さんとヨネさんも非常に気持ちが伝わった。気持ち、思いが伝わった戦いだったと思う。ノアをずっと守ってきたあの二人とやり合って、これだけ凄い試合したんで光栄に思う」と満足げに試合を振り返った杉浦。横に立った小島が「ずっと長い時間一緒にやってきた仲間だから」と言い張ると、杉浦は「あなたニュージャパンにいたから」とツッコミを入れたものの、「今日、俺もたぶん仲間に入っていたと思う。知らず知らずのうちに」という小島の言葉を聞くと、「それは認める」とパートナーを称えた。

 小島はヨネと同じく本名に「サトシ」の名を持つ者同士、勝手に「サトシ争奪戦」をアピールしていたが、「サトシはヨネに譲る。俺、大丈夫だから。いっぱい気持ち見せてもらったからサトシはヨネに譲るよ」と断言。杉浦は「ちょっと待って。タカ&サトシだよね? 俺たちのチーム名。譲っちゃったらどうするの?」と呆れていたが、小島は「タカ&ジマにする。今日から」と言い張っていた。

【試合後の杉浦&小島】

▼杉浦「齋藤さんとヨネさんも非常に気持ちが伝わった。気持ち、思いが伝わった戦いだったと思う」

――ベルトの価値が上がった?

▼杉浦「そうだね。ノアをずっと守ってきたあの二人とやり合って、これだけ凄い試合したんで光栄に思う」

▼小島「仲間だから。ずっと長い時間一緒にやってきた仲間だから」

▼杉浦「長くはない。1年も経ってない。俺ら20年ぐらい経ってる」

▼小島「いや、もう凄いよ。ヨネも彰俊もスギもタカもみんな長い時間を一緒に過ごしてる仲だから、今日いろいろと思いが詰まった試合してて」

▼杉浦「あなたニュージャパンにいたから」

▼小島「時間の長さじゃないんだよね。その内容の濃さだから。俺の6ヵ月はたぶんタカの30年ぐらいに匹敵すると思う」

▼杉浦「おいおい、俺30年もやってねえし」

▼小島「だから今日、俺もたぶん仲間に入っていたと思う。知らず知らずのうちに」

▼杉浦「それは認める」

▼小島「あ、良かった。認めてくれてる。やべえ」

――サトシ争奪戦と言っていたが?

▼小島「あ、サトシ? サトシはヨネに譲る。俺、大丈夫だから。いっぱい気持ち見せてもらったからサトシはヨネに譲るよ」

▼杉浦「ちょっと待って。タカ&サトシだよね? 俺たちのチーム名。譲っちゃったらどうするの? だから、そういうとこだよ。何も考えず」

▼小島「いいや、タカ&ジマにする。今日から」

▼杉浦「ジマ? 言いづらいな」

▼小島「ちょっとあれだからジマにする。タカジマにする」

▼杉浦「タカジマ?」

▼小島「ありがとうございました!」

▼杉浦「ありがとうございました!」

【試合後のヨネ&齋藤】

▼ヨネ「ありがとうございました」

▼齋藤「ありがとうございました」

▼ヨネ「強いチャンピオンと戦えてうれしかったです。二人はノってるチャンピオンだなっていうのを肌で感じられて、そこに決して負けてなかった俺ら。勝ってもおかしくなかったと思うんで、私たちがまだまだチャンスがあればベルトに挑戦したいと思います」

▼齋藤「そうですね。やっぱり今のチャンピオンチームはシングルもタッグもだろうけど、ベルトというものに物凄く思い入れがあるけど、俺たちはタッグってものに思い入れが人一倍あるんで。今日は負けたけど、(ヨネに)いっぱい助けてもらって負けたけど、気持ちは全く折れてないんで。まだまだイケるって逆に思えたかなと」

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