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11/21【新日本】Jr.タッグリーグ開幕、王者TJP&アキラがYOH&ラッシュ熱闘撃破で白星発進 歓喜の「キャッチ・ニーニー」唱和締め

『WORLD TAG LEAGUE 2022 & SUPER Jr.TAG LEAGUE 2022』後楽園ホール(2022年11月21日)
「SUPER Jr. TAG LEAGUE 2022」公式リーグ戦 ○TJP&フランシスコ・アキラvsリオ・ラッシュ&YOH×

 ジュニアタッグ王者・TJP&アキラが激闘の末にYOH&ラッシュを撃破。声を出しての応援ありとなったジュニアタッグリーグ開幕戦の後楽園大会を歓喜の「キャッチ・ニーニー」唱和で締めくくった。

 IWGPジュニアタッグ王者としてリーグ戦制覇を狙うTJP&アキラが開幕戦のメインに登場。YOH&ラッシュと対戦した。新顔のラッシュは今回が初来日。元WWEでNXTクルーザー級王座の戴冠経験があり、昨年10月にはIWGPジュニア王者・石森太二にも勝利している実力者で、YOHとのコンビが今宵で本格始動となった。

 ラッシュは序盤から見せ場。急に方向を変えるロープワークやロープに飛び乗っての飛びつき攻撃、ヘッドスプリングなどアクロバティックな動きを連発する。YOHと互いに足を掴んでの前転攻撃は上手く決まらなかったが、ハイレベルな攻撃で何度も場内を沸かした。しかし、王者組もすぐさま試合を立て直し、アキラがYOHにプランチャを敢行。TJPも顔面ウォッシュを浴びせて試合を掌握する。

 YOHのローンバトルが続いたが、ラッシュが形勢逆転に動く。アキラにムーンサルトアタックを決めると、ラリアットを乱れ打って相手チームをナデ斬りに。ハンドスプリングエルボーで2人を場外に排除し、サードロープとセカンドロープの間からトペスイシーダを連発した。高速掌底などトリッキーな動きも披露すると、YOHも加勢して、攻勢を強める。

 YOHはアキラの動きを読んでジャーマンで投げると、トラースキックの構えに。そこにTJPが急行。TJPのバックドロップ、ラッシュのシャイニングウィザード、アキラの雪崩式スパニッシュフライ、YOHのトラースキックが連鎖し、4選手が大の字に。場内は大きな手拍子に包まれて、各選手への声援が交錯。試合はクライマックスに。

 先に好機を掴んだのは王者組。アキラがタイガースープレックスから空中で切り換えるジャーマンなど大技を連発してYOHを追い詰める。TJPとの合体フェイスクラッシャー、2/2(サンドイッチ式ファイヤーボール)もさく裂。アキラがトペコンヒーロでラッシュを分断すると、TJPはマッドスプラッシュでYOHを仕留めにかかった。

 しかし、ギリギリでラッシュのカットが間に合う。王者組はザ・リーニング・タワーを狙うが、ラッシュが救出に入ると、YOHがTJPを丸め込んで必死の抵抗。ラッシュとのダブルトラースキックで勝機をこじ開けると、ラッシュがラッシュアワー(サードロープの反動を利用しての飛びつきダイヤモンドカッター)、YOHがファルコンアロー式牛殺しを決め、合体技3Kで勝負に。

 が、ここでアキラが飛び込んで、ラッシュを丸め込み、即座にフットスタンプを落として動きを封じると、TJPがYOHをそのままジャックナイフ式エビ固めでクルリ。技ありの3カウントでYOHを仕留めた。

 TJP&アキラが快勝発進。声出し応援ありとなった聖地・後楽園ホールに熱狂を生み出し、最高の形で開幕戦のメインを締めた。TJPは「ツカレタ。イタイ」と日本語でこぼしつつも、試合をさばいた海野レフェリーを「アリガトネ」とねぎらう。

 アキラも日本語でアピール。「ワタシハチョットニホンゴハネセマス。コーラクエン、ワタシタチノナマエハ、キャッチ・ツー・ツー」とアピールすると、チーム名の「Catch2/2」にあやかり、日本語に変えて「キャッチ・ツーツー」唱和を提案。TJP&アキラの動きに合わせて、「キャッチ・ツーツー」コールを巻き起こし、歓喜をあらわにした。

 最後は帝国軍の盟友であるギデオン・グレイのマイクで締めに。ウィル・オスプレイと来年の1・4東京ドーム大会で対戦することになったケニー・オメガを意識したのか、「グッバイ&グッナイ」と言いかけたが、途中でストップし、「コレガユナイテットエンパイアダ!」と叫んで締めくくった。

バックステージでは「お前の動きは速いが、まだまだ足りない」(TJP)、「お前はまだ俺たちの二番手だ。お前がこのベルトを手に入れるチャンスなんて一生来ない」(アキラ)とラッシュを酷評した2人は、すでにリーグ戦の先に来年の1・4東京ドーム大会を見据えている。TJPが「俺たちは必ず、このリーグで優勝する。(東京ドームで)誰と闘うことになろうと、試合の最後に流れるのは俺たちのテーマ曲だ」と予告すれば、アキラは「トーキョードームでファンたちが『キャッチ! ニー! ニー! キャッチ! ニー! ニー!』と叫んでる姿が想像できるよ」と自信を示した。


【試合後のTJP&アキラ】

▼TJP「大会の最後に自分たちのテーマ曲を聞くのは最高だな。若い頃は、メインイベントに出て、大会を締めるのに緊張した。俺たちはBEST BOUT MACHINE(ケニー・オメガ)じゃないが、俺たちも上手く大会を締めることができると思ってる。大会の終わりに自分たちの曲を聞くことに慣れていきたい。それに、隣のトーキョードームであるWRESTLE KINGDOMで、この曲を聞きながら花道を歩きたい。俺たちは必ず、このリーグで優勝する。(東京ドームで)誰と闘うことになろうと、試合の最後に流れるのは俺たちのテーマ曲だ」

▼アキラ「リオ、リオ、リオ…。日本へようこそ。お前にとっては幸先の悪いスタートだな。お前の初めてのビッグマッチは、ここでの初めての惨敗だ」

▼TJP「お前の動きは速いが、まだまだ足りない」

▼アキラ「お前は“MAN OF THE HOUR"だとか“THE BAD CHILD"だとか何とか名乗ってるけど…何だっていい。お前はまだ俺たちの二番手だ。お前がこのベルトを手に入れるチャンスなんて一生来ない。ファンたちが俺たちからのプレゼントについて、どう思ったのか聞いてみたい。『キャッチ、ニー、ニー』の言い方を教えただろ。なぜなら俺たちはCATCH 2/2だからだ。トーキョードームでファンたちが『キャッチ! ニー! ニー! キャッチ! ニー! ニー!』と叫んでる姿が想像できるよ…。ストップ」

▼TJP「リオ、お前は速く走れるが、俺たちにはついてこれない」

【YOHの話】「Sorry. ゴメン。でもさ、申し訳ないと思ってるけど、でもなんか、スゲー、スゲー矛盾しててさ。負けたけど、なんかスゲー楽しくて。去年と感覚が違くて、気持ちよくて。そしてさ、予感がするんだよ。俺の予感はさ、裏切らないんだ。だからこのまま、光に向かって進んでくだけだよ」

【ラッシュの話】「俺がガキの頃、よくトラブルを起こして、自分の部屋から出してもらえなかったことを思い出すよ。俺は“BAD CHILD"だったんだ。自分の部屋で、トラブルに巻き込まれた痛みや、失望、怒り、鬱憤などを感じていたものだ。だけど何よりも強い感情は、自分の中から湧き上がってくるchaos(混沌)だった。今夜、俺たちは痛み、失望、鬱憤を感じだ。だけど、俺たちにはまだ望みがある。俺たちはリーグ優勝を目指している。トロフィーを目指して全力で闘っている。今日は勝利を掴めなかったが、みんなが思ってた通りの結果になったかもしれない。でもここから変化を期待していて欲しい。またTJPとベラベラお喋りなラット(アキラ)と向かい合うことがあれば…次は今日とは違う結果を期待してくれ」

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