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11/23【NOAH】稲村とノア新時代激闘…ワグナーJr.がナショナル初防衛 「ビバ・ハポン、ビバ・メヒコ、ビバ・ノア!!」

『NOAH the BEST 2022』国立代々木競技場第2体育館(2022年11月23日)
GHCナショナル選手権試合 ○イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.vs稲村愛輝×

 「ヨシキ」コール爆発も稲村届かず。代々木メインで行われたGHCナショナル王座戦は、王者・ワグナーJr.がシングルタイトル初挑戦となった稲村を大熱闘の末に下して初防衛に成功した。

 ノア年末恒例の代々木ビッグマッチ。そのメインを飾ったのが、ともに30歳、清宮海斗とはまた別の側面で“ノア新時代"を占う日墨同世代対決「ワグナーJr.vs稲村」のナショナル王座戦だった。

 満を持してのシングル王座初挑戦となった稲村に、序盤から声援可能な場内から「ヨシキ、ヨシキ」と声が飛ぶ。背中を押された稲村もトペをキャッチしたり、断崖式のボディプレスを繰り出すなどしてヨシキコールを浴びた。

 負けじとワグナーJr.も“ヘビー級ルチャドール"っぷりをいかんなく発揮。コーナー最上段から鉄柵超えの大ジャンプ・プランチャで場内の度肝を抜けば、リング上では技ありの丸め込みを連発してローリングクレイドルも披露。さらには巨体を苦にせぬウラカンラナも華麗に決めてみせた。

 まだまだ譲らない稲村も、すぐさま重戦車タックルでワグナーJr.の巨体が一回転するほど吹き飛ばす。コーナー最上段からのダイビングショルダーアタックも敢行したが、ワグナーJr.も必殺・無双は踏ん張ると、稲村の巨体を空中で旋回させながらのシットダウン式パワーボムをズバリ。さらには雪崩式の前方回転エビ固めまで完璧に決めて万事休すかと思われた。

 それでも稲村は肩を上げ、場内は「ヨシキ」コール一色に。逆にワグナードライバーを踏ん張り、正面からの打撃戦で巻き返すと、ベリー・トゥ・ベリーで豪快にぶん投げてみせる。そして対角線を走ってのぶちかましでコーナーまで吹き飛ばすや、荒ぶりに荒ぶって今度こその無双を狙って抱え上げた。

 だが、上空で間一髪、サムソンクラッチで切り返したワグナーJr.は、勢いそのままワグナードライバー発射に成功。稲村も即座に意地で立ち上がって場内も熱を帯びたものの、ワグナーJr.は2発目のワグナードライバーで突き刺す。なおも稲村がキックアウトするや、どよめきと重低音ストンピングに包まれた。ワグナー&ヨシキコールが交錯するなか、最後はワグナーJr.がコーナー最上段からの重爆ムーンサルトプレスを投下して、ようやく3カウントが数えられた。

 激闘の末にワグナーJr.が初防衛。退場する稲村にも大拍手が送られるなか、杉浦貴、藤田和之、鈴木秀樹、ティモシー・サッチャーといった杉浦軍の面々に祝福された王者・ワグナーJr.にも、敬意の拍手が注がれた。

 そして改めての“ワグナー"コール。2019年のノア参戦開始から約3年。初めてビッグマッチのメインを務めたワグナーJr.は「アリガトゴザイマシター!!」と日本語で感謝したうえで、「ビバ・ハポン、ビバ・メヒコ、ビバ・ノア!!」と締めくくってみせた。

 王者として本格的に歩み始めたワグナーJr.と、敗れどもさらなる新境地を見せつけた稲村。清宮とはまた違った“ノア新時代"の激闘が産み落とされた。

【ワグナーJr.の話】「一言言っておきたいことがあります。ファンの皆さん、そしてイナムラサン。サンキュー、グラシアス、アリガトウ。ビバ・メヒコ。ビバ・ハポン。ビバ・ノア。皆さんまたすぐに会いましょう。すぐに帰ってきます」

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