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11/26【スターダム】2年ぶり参戦・夏すみれが大江戸隊と大乱闘、葉月と決別 「1人でのし上がる」

『STARDOM in SHOWCASE vol.3』神奈川・川崎市とどろきアリーナ(2022年11月26日)
ノー・ホールズ・バード・マッチ 葉月&夏すみれvs刀羅ナツコ&鹿島沙希

 2年ぶりにスターダム参戦を果たした夏が古巣の大江戸隊と大乱闘。ノーコンテスト決着となると、手を差し伸べてきた葉月とも決別し、「私は今の夏すみれ1人で、フリーランスとしてのし上がっていく」と宣言した。

 夏は元大江戸隊のメンバー。2020年に肩の負傷で長期欠場に入ると、そのままスターダムを離れ、今年8月に復帰したあともスターダムのリングには上がっていなかった。しかし、刀羅の復帰を祝おうと、ロッシー小川EPが大江戸隊の刀羅&鹿島を夏が経営するBARに呼び出したことで事件が勃発。久々に夏の顔を見た刀羅&鹿島が激高。夏を暴行し、酒瓶を叩き割ったり、ポスターを破り捨てたりと暴走。遺恨が勃発した。そこで、夏が約2年ぶりにスターダムに参戦。元大江戸隊で長期離脱からの復帰組という同じ境遇の葉月と組み、刀羅&鹿島と対戦した。

 乱戦に持ち込んで大江戸隊が先手を取ったが葉月が気迫全開で巻き返し、鹿島に顔面ウォッシュを決めて意地を見せる。ならばと鹿島がバットで殴打すると、セコンドも加わって大江戸隊が怒とうの連続攻撃を葉月に決めた。刀羅はハリケーンドライバーで追撃するも、葉月は引かず。夏も串刺しフロントハイキックで援護射撃し、流れを変える。

 タッチをもらった夏はブロンコバスターを刀羅に決めると、頭部に看板を固定して低空ドロップキックを発射。「よくもうちの店、メチャクチャにしてくれたな。お返しだ!」と通告すると、瓶に入った酒を刀羅にぶっかけ、その瓶で痛打した。

 しかし、凶器投入で刀羅も逆襲。鹿島の援護を受けると、夏にダイビングボディプレスを投下した。鹿島のアッパー掌底、刀羅のデスバレーボムが連続して決まるが、飛び込んだ葉月が鹿島の追撃を誤爆させて反撃へ。刀羅に合体コードブレイカーを繰り出すと、夏は妖乱(変型フィッシャーマンDDT)で突き刺した。勝負あったかと思われたが、渡辺桃が乱入。両軍のセコンドが入り乱れての大乱闘になると、レフェリーが試合をストップし、ノーコンテストの裁定が下った。

 試合後、マイクを持った刀羅は「おい! 今日戦って、よくわかった! 夏、お前はずっとてめぇの頭の中の記憶で生きてろよ。私は今の大江戸隊と前に進むだけなんで」と夏に三下り半を突きつけ、リングをあとに。感情的になった夏は「はあ? 今の大江戸隊? ふざけんなよ。ションベン臭いガキの集まりじゃねえかよ。今の大江戸隊なんてこっちから願い下げだ、ボケ!」と言い返した。

 そんな夏に手を差し伸べた葉月は「夏さん。まずはお帰りなさい」とメッセージ。観客も拍手で後押しすると、「私たちが大江戸隊にいたのは過去の話。今を全力で、大江戸隊じゃない夏すみれと葉月でこれからも試合楽しんでいきたいです」と共闘を呼びかける。

 2人は抱擁を交わすが、直後に夏が葉月を殴り飛ばし、「今の私たち? ふざけんじゃねえ!」と罵声。「あのさ、聞いてた? 私はもう大江戸隊なんかどうでもいいんだよ! 思い出の中で生きてるってさっき言われちゃったよ。私は別に葉月ちゃんに対して何の恨みもないけどさ。もう思い出の中で生きたくない」と溜め込んだ思いを吐露すると、「私はこのスターダムに2年ぶりに参戦してみて、私はもう大江戸隊の夏すみれとか、スターダムによく上がっている夏すみれだとか、この団体ありきはもうこりごり。私は今の夏すみれ1人、フリーランスとしてのし上がっていく」と宣言。「だから、ごめん。葉月ちゃんごめん。あなたとはここでバイバイ」と涙ながらに葉月に別れを告げた。

 夏、葉月、刀羅ら大江戸隊、それぞれの思いが交錯した一戦はノーコンテストとなり、余計に関係がこじれてしまった。葉月も「夏さんがその気持ちなら、私は対角に立って、夏すみれを潰す。絶対に許さない」と報復を予告。各選手の思惑が絡まった泥沼の抗争となりそうだ。

【葉月の話】「夏すみれと久しぶりのタッグ。途中までは楽しかったんだけどな。夏すみれ、大江戸隊でもなく、葉月と一緒にでもなく、フリーランス1人の夏すみれとしてスターダムのリングに上がる。夏さんがその気持ちなら、私は対角に立って、夏すみれを潰す。絶対に許さない」

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