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12/8【全日本】ジェイク・リーが年内いっぱいで全日本を退団 「一度しかない人生、やっぱり俺は挑戦したい」

 ジェイク・リーが2022年12月31日付で全日本を退団。8日、東京・湯島の全日本事務所で発表会見に臨んだジェイクは「一度しかない人生なのだから、やっぱり俺は挑戦したい」と新たな道に踏み出す決意を口にした。

 ジェイクは2011年8月に全日本でデビュー。一度は引退したが、2015年6月に全日本で再デビューを果たした。三冠ヘビー級王座を2度戴冠し、2021年にチャンピオン・カーニバル優勝を果たすなどトップ戦線で活躍してきたが、年内いっぱいで全日本との契約が満了となるのを機に団体を去ることになった。

 この日、発表会見に臨んだジェイクは「この気持ちはもうずっと結構前から持っていたもの」と告白。「自分の中で50周年というものを常に意識していて、それまでは絶対にこの会社のためにやっていこう」との思いで戦い続けてきたが、「僕自身の気持ちも50周年を迎えることで、もう一歩前に。一度しかない人生なのだから、やっぱり俺は挑戦したいなっていう。いろいろなことに対して」と決断するに至った。

 気になる今後については「リングに上がる以上、みんなそれなりのトレーニングをしてみせているわけで。そんな人間がもっと外にはいるわけですよ。だから、やっぱりいろんなそういった選手とレスリングしたいなというのがある」と話した。現在、韓国籍からの帰化申請中で、それが通れば来年春から夏には海外での活動も可能となる見通し。「そうなった時、自分がまたどういうふうなものを見据えて動くかを考えたいなとは思ってます。なので今は国内をというふうに思っていただければ」との意向を示した。

 「本当に人生でかけがえのないものを僕はこの会社で、この組織で、この団体で築くことができて学ぶことができた」というジェイクは「周りの人が動いてくれるからこそ今の自分があって。その感謝じゃないけど、それを忘れたらいけない」と全日本の選手、スタッフに感謝。12・25後楽園大会が所属ラストマッチとなり、「いつも俺は不安と緊張があって、その中でリングに上がった瞬間、スイッチが切り替わって。それでお客さんがどれだけ楽しんでくれて、どれだけ次に期待できるようにするか。俺はそれを見せるだけです」と今まで通りのスタンスで臨む構えをみせた。

 この日、TAJIRI、イザナギの退団も発表された。今年、全日本は創立50周年を迎えたが、暮れになって主力3選手の離脱という激震に見舞われた。


☆ジェイク・リー選手、TAJIRI選手、イザナギ選手が契約満了につき退団のお知らせ

この度、弊社所属選手のジェイク・リー選手、TAJIRI選手、イザナギ選手が契約満了につき、2022年12月31日付で退団することになりました事をお知らせ致します。

イザナギ選手は12月21日(水)新木場大会、ジェイク・リー選手、TAJIRI選手は12月25日(日)後楽園大会が全日本プロレス所属ラストマッチとなります。

今後もジェイク・リー選手、TAJIRI選手、イザナギ選手並びに全日本プロレスへ変わらぬご声援の程よろしくお願い致します。

全日本プロレス


【会見の模様】
▼十枝利樹取締役「本日はお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。このたび弊社所属選手のジェイク・リー選手が12月31日をもって契約期間満了につき退団することになりました。それを皆様にご報告申し上げます」

▼ジェイク「この会見を開いてくださった全日本プロレス、そして会見にお集まりの皆さん、本日はありがとうございます。2022年12月31日付で退団させていただくことをご報告させていただきます。皆様には感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました」

――退団に至った経緯は?

▼ジェイク「この気持ちはもうずっと結構前から持っていたもので。ただ、自分の中で50周年というものを常に意識していて、それまでは絶対にこの会社のためにやっていこうと。なので、どんな条件でも私は反対もしなかったというか、それに従ってやらせていただきますという形で動いていて。ただ、周りの状況も変わっていって、僕自身の気持ちも50周年を迎えることで、もう一歩前に。一度しかない人生なのだから、やっぱり俺は挑戦したいなっていう。いろいろなことに対して。そう思って、それで今回、先ほど言った気持ちに至りました」

――ジェイク選手からいつ頃そのような話をされた?

▼十枝取締役「具体的な日にちは避けたいと思いますけど、数カ月前からジェイクからそういう思いを聞いて、団体としてもジェイクは必要な選手だと思ってましたので、話し合いを続けたんですけど、ジェイクの意向を尊重して今回このような形になりました」

――言える範囲で全日本退団後にやりたいことなど描いているビジョンは?

▼ジェイク「言える範囲内で? そうですね。やっぱりこの世界でこういうふうに試合をさせてもらえるというのは誰もができることじゃないと僕は思っていて。多少お金があったら、それは上がれるかもしれませんけど、そのお金の額も半端じゃない額にもなるだろうし。けど、リングに上がる以上、みんなそれなりのトレーニングをしてみせているわけで。そんな人間がもっと外にはいるわけですよ。だから、やっぱりいろんなそういった選手とレスリングしたいなというのがあるので、(プロレスを)辞めるとかそういうのじゃないので。逆にこれからいろんな選手とどういうふうなものを。今までは会社に僕は守ってもらった存在だったので、それに僕は甘えていた部分もあっただろうし。そういう部分での挑戦でもありますよね」

――活動拠点は今後も国内になりそう?

▼ジェイク「ツイッターとかで僕、帰化申請のことをツイートしてるんですけど、韓国籍から日本籍に入る準備をしてますってことで。理由としては僕が韓国籍で、韓国のパスポート作ればいいじゃんってことなんですけど、ちょっといろいろ事情があって、韓国に僕は住所がなくて、日本でいう戸籍みたいなものがなくてパスポートを作れなくて。ずっと海外に行けなくて。で、うまくいけば今月13日、14日ぐらいに面接があって、それが通ればって感じなんですけど。なので行けたとしても来年の春、夏ごろ。スムーズにいけばの話なんですけど。そうなった時、自分がまたどういうふうなものを見据えて動くかを考えたいなとは思ってます。なので今は国内をというふうに思っていただければなと思います」

――これからの挑戦へ向けて全日本で培った経験で糧になりそうなものは?

▼ジェイク「糧っていうのはバックボーンみたいな? やっぱりスキルだったり、フィジカルだったり、マインドのことだったりって、それは当たり前のことで、けど、それ以上にここでやっぱり一番僕が感じたのは支えてくれる人がいるからこそできるっていう。その気持ちを忘れちゃいけないなと。やっぱり人間って傲慢になってくるもので、自分はここまでやってるのに何で周りはって。けど、そうじゃなくて周りの人が動いてくれるからこそ今の自分があって。その感謝じゃないけど、それを忘れたらいけないなっていうのが常にあって。バックボーンというかなんというか、その気持ちですよね。凄く大切になるのは。だから僕は感謝しかないと思ってるんですよね。そういったものを、本当に人生でかけがえのないものを僕はこの会社で、この組織で、この団体で築くことができて学ぶことができた。本当にスタッフの方にも感謝しかないし、選手のみんなにも感謝しかないし、こんな俺を再入団させてくれた、今じゃ悪くなっちゃったけど専務には頭が上がらないというか。そんな感じですかね」

――12・25後楽園大会が所属ラストマッチとなるがどんな思いで臨む?

▼ジェイク「やることは特別変わらないです。今まで通り。ホントに何か変えようとか何か特別なものはないです。いつも俺は不安と緊張があって、その中でリングに上がった瞬間、スイッチが切り替わって。それでお客さんがどれだけ楽しんでくれて、どれだけ次に期待できるようにするか。俺はそれを見せるだけです」

――今後はフリーとしてオファーがあればどこにも上がっていきたい?

▼ジェイク「そこも含めて私の動向を見てくれれば。全然お答えするんで。今のところはこんな感じの答え方になってしまうんですけど」

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