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12/8【全日本】Jr.リーグ覇者・亮生宣言「2023年の全日本ジュニアを引っ張っていく」、光留「そうはいかない」 世界ジュニア戦会見

 1・2後楽園大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合が決まった王者・青柳亮生、挑戦者・佐藤光留が8日、東京・湯島の全日本事務所で会見。Jr.BATTLE OF GLORYを制した亮生はリーグ戦で唯一黒星を喫した光留を自ら指名して迎え撃つことになり、「2023年は青柳亮生が全日本ジュニアを引っ張っていくのをお見せしたい」と雪辱と光留超えを誓った。

 ジュニアリーグ戦を提唱した亮生は12・7後楽園大会で同期・田村男児との決勝戦を制して優勝を飾った。試合後、次期挑戦者に光留を指名。公式戦で唯一敗れている相手に3度目の防衛戦に臨むことになった。

 光留は長らく全日ジュニアを引っ張ってきた象徴的な存在。「凄さはずっと全日本プロレスジュニアの中心というか、僕が高校生ぐらいからですか。全日本をちゃんとみてたのは。そのへんから光留さんは真ん中にいた。青木さんと一緒に守ってたというイメージが僕の中で凄くあった」と一目を置いた亮生だが、「ギブアップ負けというチャンピオンらしからぬ負け方をして、自分に酔っていられない負け方をしたので、ここは必ず回収しないといけない」と雪辱を誓うばかり。「全日本プロレスをどうしようこうしようと考えた時に引っ張ってきた人たちっていうのはやっぱり凄いなというか、そういうのを感じているので。でも、そこを超えていかないといけない」と自らに高いハードルを課した。

 世界ジュニア王者としてリーグ戦を制し、全日ジュニアの頂点に立った。これから青柳亮生時代を確立させることが求められるところで「このタイトルマッチは僕が必ず勝って、2023年は青柳亮生が全日本ジュニアを引っ張っていくのをお見せしたい」と誓った亮生は光留超えでさらに前進する構えを見せた。

 対する光留は今年5月、タイガーマスクに敗れ、第61代王者から陥落以来、4度目の戴冠を狙う。亮生のデビュー戦で故・青木篤志さんとともに相手を務めたのが誰あろう光留。その王者から指名を受けて「青柳亮生が今の全日本ジュニアを引っ張ろうとする立場になって、チャンピオンになって、リーグ戦も優勝して、ホント申し分のないところに一つ違和感を引っ張り出そうというのは非常に変態的だったと本気で思いましたね」と評価した。

 しかも若い王者に挑戦するシチュエーションはこれまでになかったこと。「自分がデビュー戦を務めた相手に挑戦していく新しい立場なんで、自分も新しいものに触れていく変態性にワクワクしてます」と高ぶる光留は全日ジュニアに新時代をもたらそうとする亮生に抗うように「全日本ジュニアを引っ張って来たヤツに勝つって、要するに邪魔だから潰そうというわけじゃないですか。そうはいかないですよ」と言い切ってみせた。

【会見の模様】
▼亮生「まずは応援していただいたファンの皆様、ありがとうございました。無事にチャンピオンとしてJr.BATTLE OF GLORYを優勝することができました。本当に自分が勝手に開催したリーグ戦で自分がしっかり優勝していくという。あまり応援されづらいような状況にはなってるかなと思いますけど、僕は自分を信じてこのまま突き進んでいきたいと思います。全体を通して全日本プロレスジュニアってものがずっと何なんだろうっていうのをどうしたら見せていけるのかっていうのを考えてはいたんですけど、全日本プロレスジュニアの選手っていうのは間違いなく自立しているというか、個人の力を持ってるなというのをこのリーグ戦で確認できたので、僕は僕のことを考えてここからの全日本プロレスジュニアを盛り上げていきたいと思います」

▼光留「2000年にデビューしてから22年間所属パンクラスのままの佐藤光留です。いろんなニュースあると思うんですけど、昨日、後楽園ホールでJr.BATTLE OF GLORYの優勝戦を青柳亮生選手と田村男児選手が戦ったのをもちろん横でこっそり見てました。思えば二人のデビュー戦を後楽園ホールで青木さんとやって、あれも1月2日だったのかなと思いますね。もちろん二人も緊張してるでしょうけど、未来ある二人のデビュー戦で僕も何と緊張していて、青木さんだけは一人ずっとブチ切れていて。ふとそれを思い出したりしましたね。青柳亮生が今の全日本ジュニアを引っ張ろうとする立場になって、チャンピオンになって、リーグ戦も優勝して、ホント申し分のないところに一つ違和感を引っ張り出そうというのは非常に変態的だったと本気で思いましたね。僕だったらもう少し自分に酔ったままでいいと思うんですけど、大したもんだなと。底が見えないなって感じがしますね、全日本ジュニアの中でも。いままで格上のチャンピオン、他団体の選手に自分がベルト持ってる時でもどちらかといったら挑戦していった、噛みついた場面が多かったんですけど、今こうして直属じゃないし関係ないですけど、自分がデビュー戦を務めた相手に挑戦していく新しい立場なんで、自分も新しいものに触れていく変態性にワクワクしてます」

▼亮生「昨日の試合終了後にも言ったんですけど、リーグ戦で唯一の黒星。しかもギブアップ負けというチャンピオンらしからぬ負け方をして、自分に酔っていられない負け方をしたので、ここは必ず回収しないといけないというのがまず一つ。それと全日本プロレスジュニアというものをここまで支えてきたのはやはり佐藤光留選手なんだと。全日本プロレスをどうしようこうしようと考えた時に引っ張ってきた人たちっていうのはやっぱり凄いなというか、そういうのを感じているので。でも、そこを超えていかないといけないので、このタイトルマッチは僕が必ず勝って、2023年は青柳亮生が全日本ジュニアを引っ張っていくのをお見せしたいと思います」

――王者になってからの亮生選手に変化を感じる?

▼光留「チャンピオンになったのが変化じゃないですか。もともと僕の持ってた印象って青柳は兄貴もいるし、本当に話をしないヤツだと聞いたことがあるんです。だけど、デビューしてベルトをもって自分の世界ができたら、凄いスピードで広げていって、意外と心の中で持ってるんですよ、自分の世界を。僕と全然違うところの世界で、明るいし、23歳ですから。僕23歳の時、風呂なしアパートに住んでましたからね。もっともっと正反対の方向に広がってるんだなと思ったけど、意外と変態性は似てんじゃないかなと思って。そこで勝負したらまだまだ全然こっち側に引きずり込んでっていうのがありますから。今は余所行きのコメントしてますけど、全日本ジュニアを引っ張って来たヤツに勝つって、要するに邪魔だから潰そうというわけじゃないですか。そうはいかないですよ」

――佐藤選手に感じる強さ、怖さ、凄さは?

▼亮生「強さはもちろん、僕ギブアップしてますし、皆さんご存じの通りって感じなんですけど、凄さはずっと全日本プロレスジュニアの中心というか、僕が高校生ぐらいからですか。全日本をちゃんとみてたのは。そのへんから光留さんは真ん中にいた。青木さんと一緒に守ってたというイメージが僕の中で凄くあったんで、そういうところですかね」

――変態性は自分でどのように感じる?

▼亮生「変態性? まだ気づいてないのかもしれないですね。このタイトルマッチで何か花開く可能性があるのかもしれません」

▼光留「だいたいね、変態性ってハナから自分で気づいてるヤツはファッションなんですよ。気づいてないのはだんだん短い時間で急にパッと開くんですよ。彼もあると思いますよ。いろんな方向の変態性があると思うし、1月2日、たぶん青柳亮生の2023年1戦目だと思うけど、僕、年末年始も試合入ってますし、この試合が最初じゃないですから。そういう生き方自体が自分でもやめれないんですね。変態性で。そっち側にちょっと引きずり込んで。わかりやすい点で、このタイトルマッチ勝ったらどっかのタイミングでコスプレ祭り出てもらうってのもいいんじゃないかなと思ってますよ」

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