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12/8【全日本】3選手退団も宮原が2023年最初の三冠戦へ「僕の背中を見てればわかる」、初挑戦・野村は初の大日勢戴冠誓う

 1・3後楽園大会で三冠ヘビー級選手権試合が決まった王者・宮原健斗、挑戦者・野村卓矢が8日、東京・湯島の全日本事務所で会見。3選手退団を受けて迎える2023年最初の三冠戦へ向けて宮原が「僕の背中を見てればわかる」と言い切れば、初挑戦となる野村は先輩・関本大介、アブドーラ・小林もならなかった史上初の大日本所属選手の戴冠を誓った。

 『2022世界最強タッグ決定リーグ戦』を制したミヤケンとタクヤは1・2後楽園大会での世界タッグ王座挑戦を決定。野村の挑戦表明を受けて翌日1・3後楽園大会では一転、全日本の至宝ベルトをかけて対決することになった。

 3度目の防衛戦となる宮原は「昨日でミヤケンとタクヤは終わり」と強調。三冠ベルトをかけて戦うことになったからこそ、タッグチームとしてよりも個人闘争を強く意識している。「野村卓矢はこの全日本プロレスにプライドをもってリングに上がってると思う。宮原健斗と野村卓矢のプライドの戦いになると思う」と定めた最高男は「野村卓矢のリミッターを外した時の怖さっていうのは、おそらく僕の知らないゾーンがある」と警戒したうえで、「今しかない戦いをしたい」と誓った。

 この日、ジェイク・リー、TAJIRI、イザナギの年内退団が発表され、50周年イヤーが終盤に差しかかった暮れの全日本を激震が襲った形となった。今後に不安を抱くファンも多いであろうこの状況下、三冠王者・宮原への期待と責任が大きくなるのは確実。最高男はエースの貫録たっぷりに「僕のリング上を見てれば、僕の背中を見てればプロレスファンはワクワクしたり。その不安も全て楽しんでもらいたい。イチエンターテインメント、表に出ている仕事をしている身としてはそういうものを見せていければいいなと思いますね」と言い切ってみせた。

 対する野村は三冠ベルト初挑戦となる。これまでチャンピオン・カーニバル、王道トーナメントに出場して優勝ならず。宮原と最強タッグを制したが、「僕の一番の目的っていうのは三冠ベルトに挑戦して、三冠ベルトを獲るというのだった」というようにシングルの勲章獲りが最大のテーマとなる。そして年明け早々、挑戦のチャンスをつかんだ。

 しかも前日に世界タッグ獲りを果たせば、5冠制覇に王手をかけることになる。そこにこだわりはないものの、「チャンスが2回連続で回ってきてるだけなんで。じゃあ2回ともチャンス獲ってやろうじゃんって感じですね」とモチベーションは高い。かつて先輩・関本、小林が三冠獲りを逸していることもあって、「大日本のトップどころが獲れないって中で、じゃあ僕が挑戦したらどうなるだろうというのは結構前から思ってました」と告白した野村は「勝って三冠のベルト、大日本プロレス史上初の三冠ベルトを獲りたい」と誓ってみせた。

【会見の模様】
▼野村「僕、昨年1年、全日本プロレスさんに出させてもらって、やっぱり僕の一番の目的っていうのは三冠ベルトに挑戦して、三冠ベルトを獲るというのだったんで。優勝して無理くりチャンスは作ったんですけど、挑戦の権利があるならば、勝って三冠のベルト、大日本プロレス史上初の三冠ベルトを獲りたいと思います」

▼宮原「第68代三冠ヘビー級チャンピオン・宮原健斗です。一番この会見で言いたいのは昨日でミヤケンとタクヤは終わり。それを今日この会見で一番最初に言いたかった。ミヤケンとタクヤは昨日で終わり。昨日、野村卓矢はリング上でチャンピオン・カーニバル、最強タッグ、王道トーナメント…この全日本プロレスに上がる理由はこの三冠ベルトを獲るためだと。それは野村卓矢の本心なんですよ。野村卓矢はこの全日本プロレスにプライドをもってリングに上がってると思う。宮原健斗と野村卓矢のプライドの戦いになると思う。そして今しかない戦いをしたいと思います」

――世界タッグ挑戦の次の日に三冠戦で戦う。珍しいシチュエーションとなるが、戦いづらさはある?

▼野村「戦いづらさは僕は特にないですけどね。チャンスが2回連続で回ってきてるだけなんで。じゃあ2回ともチャンス獲ってやろうじゃんって感じですね」

▼宮原「プロレスラーである以上はいくらタッグを組んでいようがリングに立てば、やっぱり1対1だから。それは野村卓矢の心の中にも常にあるものだから。それは僕も組んでずっと感じてたし、この三冠をかけて戦うのも神様が何か運命的な巡り合わせをしてるんじゃないですかね」

――野村選手は三冠ベルトに対して抱いているものは?

▼野村「やっぱり凄いベルトだなと思って。大日本だと関本さん、あと小林さんかな。挑戦してどっちも獲れなかったんで。大日本のトップどころが獲れないって中で、じゃあ僕が挑戦したらどうなるだろうというのは結構前から思ってましたけど。そのチャンスが回ってきたんで、それは素直にうれしいですね」

――小林選手からアドバイスをもらいたい?

▼野村「アドバイスはどうなんでしょう。僕が聞かなくても向こうからアドバイスしてくると思います。何割がホントかわからないんで、聞き耳だけ立てときながら聞いておきます」

――世界タッグを獲って三冠戦を迎えれば勝者が5冠王者となるが意識する?

▼野村「別に意識はないですかね。全部獲りたいなってだけなんで僕は」

▼宮原「一つ言えるならば、体中をベルトまみれにしちゃおうかなっていう感じですね。5冠という意識ではなく、みた人にわかりやすく、こいつ凄ぇ人なんだなって思われるにはベルトでゴチャゴチャしたいですね」

――先ほど3選手の退団が発表となったが、来年一発目の三冠戦でファンを安心させる戦いが求められるが?

▼宮原「それは僕のリング上を見てれば、僕の背中を見てればプロレスファンはワクワクしたり。その不安も全て楽しんでもらいたいなというのがイチエンターテインメント、表に出ている仕事をしている身としてはそういうものを見せていければいいなと思いますね。僕の背中を見てればわかると思います」

――お互いに警戒する点は?

▼野村「やっぱりスタミナですかね。スタミナというかペース配分が凄くうまい選手なんで、たぶん僕もスタミナがある方だと自分では思ってるんですけど、二人の戦いのリズムが合っちゃうとどうなるのかなというのはちょっとありますけどね。とにかくスタミナの配分が物凄くうまい選手なんで、たたみかけるところは一気にたたみかけようと思います」

▼宮原「野村卓矢のリミッターを外した時の怖さっていうのは、おそらく僕の知らないゾーンがあるんで。その日にそこが現れたらねじ伏せなきゃいけないなという思いがありますね。そこが注意点ですね」

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