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12/14【GLEAT】GLEAT MMA初興行でGLEAT勢全敗 井土が近藤に完敗も再挑戦熱望「もう一度チャンスが欲しい」

『GLEAT MMA Ver.0』東京・後楽園ホール(2022年12月14日)
GLEAT MMAルール ○近藤有己vs井土徹也×

 GLEAT勢がGLEAT MMA第1弾興行で5戦全敗。井土が奮闘を見せたものの元パンクラス3階級王者・近藤に完敗。「この試合でやっぱり終わらせたくない。もう一度チャンスを欲しい」と訴えた。

 GLEAT MMA初の興行となった後楽園大会のメインに登場したのは朝倉未来が主宰するBeaking Downの大会で優勝経験もある井土。元パンクラス3階級(ミドル級、ライトヘビー級、無差別級)王者のベテラン・近藤に挑んだ。

 ローキックによる探り合いに始まり、パンチも繰り出す井土だが、近藤の固いディフェンスに阻まれてしまう。逆に近藤はローキックを的確に当て、インローを何発も入れて井土に飛び込ませない。それでも井土のフックがかすめる場面も見られた。

 第2ラウンドに入っても近藤はローキックやミドルキックを放って井土に飛び込ませない。井土も左フックや右ストレートで応戦するものの、近藤のローによる手数が勝る。井土も引かずパンチを繰り出したが、近藤のローキックの猛威が止まらないままラウンド終了となった。

 最終ラウンド。井土も距離を詰めてローキックを阻み、ワンツーを繰り出し、左ストレート、右フックが当たり始める。近藤も左右のローキックやインローで応戦。セコンドに付いた田村潔司エグゼクティブディレクターから「ローもらってもいいぞ。パンチにかけろ」のアドバイスが飛ぶ中、前に出た井土は左右のフックを振り回した。近藤もうまく回り込みながら回避し、左右のローキックを放っていく。井土の右足が真っ赤に染まり、近藤の両足のスネから出血する激しいな打撃戦はタイムアップとなった。

 判定の結果は3-0で近藤に凱歌。井土は奮闘むなしく完敗に終わった。これでGLEAT勢は5戦全敗。GLEAT MMA第1弾興行で残酷な結果を突きつけられてしまった。「いろんな方面でプロレスラーの強さと言ってる中で、応援してくれてる方とか期待してみていただいた方を裏切ってしまうような形になってしまった」と肩を落とした井土は「やっぱりもっとガンガンいくべきだったなと。試合終わってから振り返っても遅いんですけど、もっともっと倒される覚悟で前に自分から詰めていかないといけなかった」と悔しげに振り返った。

 当然、負けたまま引き下がれない。「この試合でやっぱり終わらせたくない」と言い切った井土は「次はもっとガンガン前に出て、絶対にやり返すんで。やるんで。必ずやるんで、もう一度チャンスを僕に下さい」とアピール。名誉挽回の再チャレンジを見据えた。

 一方、近藤は「しっかりと最後まで自分を崩さずやれたんじゃないかなと。やれた思いがします」と振り返ったように“不動心"を体現するような貫録の完勝劇だった。ローキックを効果的に何発もヒットさせたのが勝因で「井土選手、凄くいい選手なんですけど、まだ蹴りに対してのディフェンスが少し甘いかなと試合臨む前に映像を見て、そこを思ってたんで。自分の攻め手の選択肢があったかな、ハマったかなと思います」という近藤にすれば作戦勝ち。一方で「戦う姿勢ですよね。目線というか、感じるものがありますよね。前を見続けるというか生き方がいい意味でまっすぐなんですよね。もっと強くなると思います」と井土を高く評価していた。


【試合後の近藤】
▼近藤「しっかりと最後まで自分を崩さずやれたんじゃないかなと。やれた思いがします。バランスを崩させなかったなという感覚がありますね」

――ローキックが効果的だったが?

▼近藤「井土選手、凄くいい選手なんですけど、まだ蹴りに対してのディフェンスが少し甘いかなと試合臨む前に映像を見て、そこを思ってたんで。自分の攻め手の選択肢があったかな、ハマったかなと思います」

――効いたパンチはあった?

▼近藤「とりあえず大丈夫でした。効いた感じはなかったです。当てられながらも自分の軸を崩させない感覚はあったかなと思います」

――相手に何をされたら嫌だった?

▼近藤「もうちょっと踏み込まれると難しかったかなと。自分が後手に回ることもあったんじゃないかなと思います。凄くいい選手ですね」

――それ以上にいきすぎてスキを見せないようにというのはあった?

▼近藤「そういうのはなくて、あの場でいっぱいいっぱいで(苦笑) その先を作れるように、今度作っていきます」

――井土がいい選手というのはどこに感じた?

▼近藤「戦う姿勢ですよね。目線というか、感じるものがありますよね。前を見続けるというか生き方がいい意味でまっすぐなんですよね。もっと強くなると思います」

――田村さんからメインを任されたが?

▼近藤「本当にうれしいですね。田村選手の前に出ると、中学生の頃のミーハーな自分に普通に戻りますね。うれしいんですよね。ホントそうです」

――田村さんは所属選手が負ける姿を観たかったとのことで、その役割を果たしたが?

▼近藤「自分の中でお力になれたんであれば本当に。これで井土選手はまた強くなるんですよ。また試合したいです」

――次の目標としては?

▼近藤「自分はまた試合がしたいです。MMA、格闘技の試合をやりたいですね。どんどんやりたいです」

――井土選手の圧力はどうだった?

▼近藤「圧力あります。凄くあります。凄くあるんですけど、今だとまだ自分は圧力に屈されなかったかなと、もっと圧力を持てる選手だと思います。もっともっと圧力を培ってきたら自分ももう抑えきれないというか、崩されちゃいますね」


【試合後の井土】
▼井土「本当に散々、自分がツイッターとか煽りVとかいろんな方面でプロレスラーの強さと言ってる中で、応援してくれてる方とか期待してみていただいた方を裏切ってしまうような形になってしまったのと、やっぱりもっとガンガンいくべきだったなと。試合終わってから振り返っても遅いんですけど、もっともっと倒される覚悟で前に自分から詰めていかないといけなかったのがあります。この試合でやっぱり終わらせたくないですし、こういった言葉が今まで通りの負けたプロレスラーと同じような形になってしまうと言えばそうなっちゃうんですけど、もう一度チャンスを欲しいです。もう一回GLEAT MMAやらせてください。次はもっとガンガン前に出て、絶対にやり返すんで。やるんで。必ずやるんで、もう一度チャンスを僕に下さい。これから、いや、明日から、いや今からGLEAT MMA Ver.1に向けてもう一回やります。チャンス下さい。ありがとうございました」

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