プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

12/15【新日本】1・4ドームで選手名コール、ブーイングなどが可能に 大張社長が声出しルールの新ガイドラインを発表

 大張高己社長が15日、オンライン会見で観戦における声出しルールの新ガイドラインを発表。選手名コールなどが可能となるなど規制が緩和された新ルールが2023年1・4東京ドーム大会から適用されていくことになった。

 新日本では今年9月から収容50%の制限付きで声出し応援を解禁。声出し可能大会が徐々に増えつつある。ファンにルール遵守を感謝した大張社長は「プロレスは本来、満員の会場で声を出して応援していただき、時にはブーイングをして目いっぱい楽しんでいただくものです。その声は選手にも届き、選手は奮起するもので、戦いと歓声の相乗効果でプロレスは完成し、お客様にはチケット代をはるかに上回る元気や勇気をお持ち帰りいただくと。そういうスポーツだと私は信じております」と持論を展開。スポーツ省庁、内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室(コロナ室)、専門家の協力の下、ガイドラインを改定した。

 コロナ室が定める「大声」は「観客等が、通常よりも大きな声量で、反復・継続的に声を発すること」とされている。大声による長時間の会話、応援歌の反復・継続的な合唱などがそれに該当する。それを新日本における応援に当てはめると「大声」にあたる事象はほとんど発生していないと認識され、一時的な選手名コール、ブーイング、「1、2、3、ダー!」、「デ・ハ・ポン!」などは大声に該当しないと判断された。9月の声出し解禁後の応援スタイルがそのままで問題なしと公的に判断されたことになる。

 新日本ではそれを踏まえて定めた新ガイドラインを2023年全大会で適用していくことを目指す。その第1弾となるのが1・4東京ドーム大会。選手へのコール、ブーイング、前述の唱和や大合唱などが可能となる。また、大声を出せる座席間隔を空けた席種を新たに追加する予定。「1月4日では必ず声援を取り戻す」との目標を果たすことができ、大張社長は「ここまでたどり着くことができたのはプロレスの大事な部分が失われた中でも、ずっとルールを守り、新日本プロレスを応援し、一緒になって盛り上げて下さった皆様のおかげだと思います」と改めてファンに感謝。「マスク着用などの最低限のルールはございますが、それを遵守いただいたうえで、1・4……1・4にぜひお越しください。よろしくお願いします」と感極まって言葉に詰まりながら訴えていた。


[これまでの声出しルールと「大声」の定義について]

■2020年の有観客大会再開以降、新日本プロレスでは、声出し可能大会以外での「大声」にあたる声出しを禁止

■大声とは?
11月25日事務連絡「基本的対処方針に基づくイベントの開催制限、施設の使用制限等に係る留意事項等について」(内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室様)より引用

・「大声」とは
「観客等が、(ア)通常よりも大きな声量で、(イ)反復・継続的に声を発すること」

・具体例としては、
「観客間の大声・長時間の会話」
「スポーツイベントにおいて、反復・継続的に行われる応援歌の合唱」

・例外としては
「得点時の一時的な歓声等は必ずしもあたらない」


[今後の声出しルールについて]

■大声にあたる声、あたらない声を公的ルールに沿って明確化

・「大声」の定義を、スポーツ庁様、内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室様、並びに専門家の皆様の確認を経て新日本プロレスの応援に適用

(1)「大声」にあたらないもの
・隣の人と会話する程度の声量で反復・継続的に声を出すこと
・一時的な選手名コール、決めゼリフ、ブーイング等の大きな声
例:「1、2、3、ダー!」「デ・ハ・ポン!」「棚橋ー!!」「オカダ! オカダ!」「ワン・ツー・スリー!」 その他、選手との掛け合い、技に合わせた掛け声等

(2)「大声」にあたるもの=長時間の大きな声
例:入場時テーマ曲に合わせた長時間の合唱や、継続的な選手名コール(楽曲や応援歌などを1コーラス分、大声でずっと歌い続ける 等)
※選手名コールの大半は、コロナ禍前でも10秒〜20秒程度の短時間であり、新日本プロレスの会場では、上記のような「大声」にあたる事象は、従来よりほとんど発生していないと認識

■新ガイドラインの適用について
・2023年全大会について適用を目指し、各会場に打診していく

■現時点で新ガイドライン適用が確定している大会
『アントニオ猪木追悼大会 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム』
※「大声」を出せ、間隔を空けゆったりとご観戦いただける席種も追加予定(詳細はHP)

プロ格 情報局