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12/25【全日本】ジェイクが所属ラストマッチ 熱戦ドローで全日本に別れ「終わりは始まり」

『#ajpw Xmas MANIAx』東京・後楽園ホール(2022年12月25日)
△宮原健斗&青柳亮生&タイチ&金丸義信vsジェイク・リー&SANADA&BUSHI&青柳優馬△

 ジェイクが所属ラストマッチで30分ドローの熱戦。7年間在籍した全日本に別れを告げた。

 ジェイクは2011年8月に全日本でデビュー。引退後の2015年6月に再入団を果たし、三冠ヘビー級王座を2度戴冠するなど全日本の主力として活躍してきた。年内いっぱいで契約が満了し、「一度しかない人生なのだから、やっぱり俺は挑戦したい」と退団を決意。この日、所属としてのラストマッチを迎えた。

 青柳、タイチ、金丸と組んだジェイクは宮原&亮生&SANADA&BUSHIと対戦。SANADAの眼前で宮原をパラダイスロックで動きを止め、ランニングローキックで尻を蹴り飛ばした。タイチにバックドロップで投げられても、攻勢に出た亮生をハイアングルのショルダースルーで投げ飛ばした。終盤には両軍が入り乱れる混戦模様となり、ジェイクはタイチにハイキックをさく裂させたが、30分時間切れに終わった。

 ジェイクの全日本所属ラストマッチは熱戦ドロー。試合後、青柳と抱擁を交わすと、宮原から促されてマイクを手にし、「今年1年怪我から始まって、散々50周年、50周年と言って、武道館は秒殺で、俺がやってきたことってこんなもんかなって。何回も何回も…何回も何回も何回もどん底に落ちて、落ちて、落ちて、落ちて。けど、それでもいつもお客さんがいて、全日本の選手がいて、スタッフがいて。みんなに支えられて、それでなんとか這い上がれて。そんな1年でした。ありがとうございました」と2022年を振り返りつつ全てに感謝。これまで三冠戦など何度も激闘を繰り広げてきた宮原に向かって「プロレスをやっていればまたどこかで会うと思うんで。チャンピオン、今度はもっともっと盛り上げようぜ」とメッセージ。三々七拍子のリズムで「健斗、健斗、宮原健斗」とコールをあおって去っていった。

 これで“全日本プロレスのジェイク・リー"に区切り。2023年から新たなレスラー人生が始まる。「中盤でバックドロップ食らってのされて、そこから全然動けなくなって。結局俺はまだこの位置なんだなって」と悔し気に試合を振り返ったジェイクは「けど、見てろよって。今日当たったヤツら1人ずつ潰していくよ、という感覚ですね。お客さんだって、今日はたぶん消化不良だ。もっともっと動いてほしい、もっとやってほしいって思っているはずだ。だったら見せてやるよ」とキッパリ。気になる去就については明言しないまま全日本に別れを告げた。


【試合後のジェイク】
▼ジェイク「上には行かなくていいのかい? まだチャンピオンが喋っている途中だけど、それでもいいのかい? 改めて、全日本プロレスのスタッフ、そして選手の皆さん、そしていつも応援してくださるお客さん、ありがとうございました。今の俺がいるのもあなたたちのおかげです。けど、ここからは長い旅路になりそうだ。そんな支えてくれたあなたたちとも離れることになるしね。けど、そういうストーリーがあるから、人生もプロレスももっともっと面白くなるんだと、俺は勝手に思ってます。だから、これで終わりなんて俺は思ってない。終わりは始まりであって、ここから宮原健斗や青柳優馬や他の所属選手、今日やった選手たちとどういう形で会うか。記者の人たちもそれを楽しみにしていただければ幸いです」

――区切りを付けた今の気持ちは?

▼ジェイク「さて、次は何を作ろうか。いつも俺は、三冠初めて巻いた時も、チャンピオン・カーニバルを優勝した時も、次に何をしようかって。『やったぜ』じゃないんですよね。次なにを、どうやったら、どうしたら、それが俺がずっとここで教わってきた『常に考えろ』『工夫しろ』っていうものなので。それは忘れちゃいけないと思っているから、その気持ちでいっぱいというか。だから、もっともっと面白い記事を書いてもらうために、こっちももっと面白いものを提供しないと。お互いにそうしなきゃウィン・ウィンじゃないでしょ」

――試合自体を振り返ると?

▼ジェイク「中盤でバックドロップ食らってのされて、そこから全然動けなくなって。結局俺はまだこの位置なんだなって。けど、見てろよって。今日当たったヤツら1人ずつ潰していくよ、という感覚ですね。お客さんだって、今日はたぶん消化不良だ。もっともっと動いてほしい、もっとやってほしいって思っているはずだ。だったら見せてやるよっていうね」

――次にジェイク選手と会うのはしばらく間が空きそう? それともすぐに会えそう?

▼ジェイク「それも含めて楽しんでいただければ。(リング上で宮原が大会を締める声が聞こえてくると)よし、じゃあ、チャンプの声を、未来ある声をどうぞ」

プロ格 情報局