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12/30【GLEAT】伊藤が青木と熱戦ドロー TDC初勝利お預けも「俺がLIDET UWF引っ張る」

『GLEAT Ver.4』TOKYO DOME CITY HALL(2022年12月30日)
△伊藤貴則vs青木真也△

 伊藤が青木と熱戦ドロー。TDCホール大会での初勝利はお預けとなり、悔しさをあらわにしながらも「俺がLIDET UWFを引っ張る」と改めて決意を吐露した。

 伊藤は過去のTDCホール大会で外敵とLIDET UWFルールで対戦してきたが、旗揚げ戦でのSHO戦を皮切りに、石川修司、永田裕志と3連敗中。鬼門の会場で今宵は総合格闘家として圧倒的な実績を誇る青木と対戦した。青木は7・1TDCホール大会で初UWFルールに挑戦し、飯塚優に圧勝。試合後は、エグゼクティブディレクターの田村潔司に「俺は何年かかってもたどり着く」と宣戦布告していた。

 ゴングと同時に伊藤はアグレッシブに前に出たが、青木は蹴り足を掴んでグラウンドに持ち込み、クロスヒールホールドへ。伊藤は掌底で脱出を図り、「来いよ」と挑発するが、青木は一気に絞め上げてエスケープを奪った。

 その後も青木がグラウンドに持ち込み、アンクルホールドで再度エスケープを奪取。後手に回った伊藤は流れを変えようと、掌底連打からニーリフトにつなげて前進し、バックドロップで引っこ抜いた。ダメージを負ってふらつく青木だったが、伊藤に組みついて時間を稼ぐと、カニバサミからヒザ十字固めに捕獲し、またもエスケープを奪った。それでも伊藤は強引にジャーマンを狙うが、投げられるのを嫌がった青木からエスケープをもぎ取る。

 青木は自ら寝転んで猪木-アリ状態に。リング上で体育座りを見せて伊藤を挑発すると、上手くグラウンドに引きずり込む。そして、チキンウイングアームロックに捕獲。客席から手拍子が巻き起こると、伊藤はなんとかロープに逃れたが、ロストポイントは残り1とあとがない状況に。

 伊藤は再びジャーマンを仕掛けるも、青木はロープを掴んでエスケープを選択。ならばと伊藤は圧力をかけて掌底やハイキックを乱れ打ってダウンを奪うと、今度こそジャーマンを決めて再度ダウンに追い込み、ようやくポイントで並んだ。

 しかし、青木はコーナー付近で巧みに伊藤を切り崩し、グラウンドに引きずり込むと、次々に関節技を仕掛けていく。しのいだ伊藤は打撃で前に出るも、青木は組みついてコーナーに押し込むとタックルの構え。伊藤は懸命にヒザ蹴りや掌底連打を浴びせるも青木にコーナーに押し込まれたりと膠着状態に持ち込まれて押しきれず、そのまま時間切れ引き分けとなった。

 試合後、悔しさをあらわにした伊藤だったが、それでも「まだまだ俺がLIDET UWFを引っ張らなあかん。絶対、俺が引っ張らなあかんから。今日も青木選手との試合を自分に取り込んで、どんどんどんどんLIDET UWFを引っ張る、そういう選手になります」と決意をあらわに。「相手の意地は凄いし、俺の意地が足らんかった。絶対次にここに戻ってくる時は必ず伊藤貴則が勝利して、このGLEATを引っ張る存在になる」と次回TDCホール大会での勝利を誓った。

【試合後の伊藤】
▼伊藤「青木真也、あれが世界を経験している選手。試合前からこの試合は自分が成長するために必ず乗り越えなあかん、そういう試合だと思ってたけど、やっぱりグラウンドでは歯が立たんし、俺の一番のジャーマンも最後は立って、青木選手の倒れへんという気持ちが見えて。まだまだ俺がLIDET UWFを引っ張らなあかん。絶対、俺が引っ張らなあかんから。今日も青木選手との試合を自分に取り込んで、どんどんどんどんLIDET UWFを引っ張る、そういう選手になります」

――青木選手との試合は収穫になった? それとも悔しさが大きい?

▼伊藤「正直言うと両方ですね。自分はこのホールで3連敗しているんですよ。今日は何が何でも勝たなあかん。そういう気持ちだったけど、相手の意地は凄いし、俺の意地が足らんかった。絶対次にここに戻ってくる時は必ず伊藤貴則が勝利して、このGLEATを引っ張る存在になる。以上だ」

【青木の話】「伊藤、あいつ本当にMMAやってなかった、逃げてた人間なのかって。MMAやってなかったヤツがなんであんな強えんだよ? おかしいじゃねえか。あいつ、あれなんじゃないか。会社のポジショニングが上手いんじゃないのか? 田中稔を見習えって。あいつは50でMMAやってんだぞ。50でMMAやって第1試合でやられそうになってんだから。あれを見習えって。何が若大将だって」

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