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12/31【RIZIN】平本蓮が来春に元フェザー級王者・斎藤と対戦へ シバターと久保がセコンドに登場

『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』さいたまスーパーアリーナ(2022年12月31日)
RIZINスタンディングバウト特別ルール △平本蓮vs梅野源治△

 平本が当日発表のX=梅野をKO寸前に追い詰めたものの、引き分け決着。それでも昨年の大みそかで騒動を巻き起こしたシバターと久保優太が両者のセコンドについて場内を盛り上げた。試合後、榊原信行CEOは来年春の「平本vs斎藤裕」戦をサプライズ発表した。

 K-1出身の平本はそのビッグマウスぶりで注目を集めると、現在RIZINで2連勝中。「一発自分が盛り上げたい」と大みそかに緊急参戦し、ボクシングに準じた判定なしのRIZINスタンディングバウト特別ルールでの試合に臨むことになった。

 対戦相手は広く募集されたが、当日発表のXは元ラジャダムナン王者の梅野に。梅野は今年3月、皇治に判定負け。試合後のインタビューで判定への不満を23分間にわたって爆発させたことが話題になっていた。

 平本のセコンドにはシバター、梅野のセコンドには久保がつくと、2021年大みそかに“やらせ騒動"を起こした因縁の顔合わせに場内は大きくどよめく。平本と梅野が向き合うと、2人もにらみ合った。

 1Rは互いに様子見で終わったが、2Rでは距離を詰めて打ち合っていく。ジワリジワリと前に出る平本に対し、梅野はステップで距離を取りながら試合を展開。徐々に圧力を強めた平本は、ラウンド終了と同時に左フックを叩き込んで、ダウンを奪ってKO状態に持ち込んだものの、判定なしのルールのため、引き分けとなった。

 試合後、平本は「社長、来年の俺の一発目の試合を今日発表したいなと思って、大みそかに。来年本気で一番頑張らないとけない年だと思っているので、社長、次の試合の相手発表してほしいです」と榊原CEOに直訴。それを受けて榊原CEOは「蓮から来年早いタイミングでしたいと聞いていて、リクエストのあった選手の中で、一番ごっつい選手を連れてきました」と対戦相手をサプライズで呼び込んだ。

 現れたのは元RIZINフェザー級王者の斎藤。来年春の対戦実現を榊原CEOが明言した。斎藤は「この24歳の若者に戦いで伝えられることがあると思うんで。僕は平本選手を認めているんで、全力で潰しにいきます。春の試合まで楽しみにしててください」と意気込むと、平本は「会場にさっき朝倉未来を見つけたんですけど、今日は忘れずにバファリンを飲んでください。斎藤選手との試合をお楽しみに」とリングサイドで試合を観戦していた未来を挑発しつつ、前向きにコメントした。

 平本はバックステージで改めてコメントを発表した。対戦相手の上野はムエタイ主体で、蹴りとヒジを得意としているだけに、平本は「ルール的にも体重的にもどう考えても俺が有利なので。皇治と違って、上野選手は受けてくれて男だなと感じました」と感謝。「あれでKOしたら、上野選手は20〜30分試合後インタビューがあったと思うんですけど、ドローということで、痛み分けでいいんじゃないですか」と結果にも満足していた。

 シバターをセコンドにつけたことについては「やっぱり梅野源治は久保優太とトレーニングしているのは知っていたんで、シンプルな挑発です。あとは大みそかにはシバターさんがやっぱ必要かなと自分的には思っていたんで、こういう形で出せたのはよかったんじゃないかなと個人的には思います」とニヤリ。今大会には伝説的ボクサーのマニー・パッキャオが来場し、来年のRIZIN参戦を発表したが、「自分がRIZINのフェザー級のチャンピオンになっていればやりたいなとは思いますけど、そうじゃなかったら違うかなと思うので。その時にチャンピオンだったらやりたいですね」と対戦には慎重な姿勢を見せた。

 「次のMMAの試合を発表して、ファンを喜ばせて、サプライズができたんじゃないかなと思って。まずそこに自分自身もワクワクしている部分があるんでね」と斎藤戦へを待ちきれない様子の平本。「トータルで試合をこなす能力が長けている選手」と斎藤を評価しつつも、「自分が負ける気はさらさらないですね。絶対に勝てるだろうと思って、やりたいですと榊原さんに言ったんで、楽しみにしてもらえたらいいなって感じですかね」と勝利に自信を示した。

 斎藤戦の先にはフェザー級王者のコイケ・クレベル戦も見据えており、「来年、RIZINを爆発させていきたいなって思ってます」とどこまでも前向き。因縁の未来については「俺が先にチャンピオンになって、向こうがやらせてくださいという状況を俺が作り上げてやろうと思うんで。その時はお金はお願いしますって感じですね」と青写真を描いてみせた。

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