プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

12/31【RIZIN】伊澤が僅差制して涙のスーパーアトム級GP制覇 シウに雪辱許さず

『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』さいたまスーパーアリーナ(2022年12月31日)
「RIZIN WORLD GP2022 スーパーアトム級トーナメント」決勝戦 ○伊澤星花vsパク・シウ×

 シウの雪辱を許さず、伊澤が僅差の判定を制して、涙のスーパーアトム級GP制覇を成し遂げた。

 浜崎朱加に2連勝し、RIZINスーパーアトム級王者となった伊澤は、GP開催を直訴。実際にトーナメントが開催されると、一本勝ちで1回戦、準決勝を突破し、決勝戦へと駒を進めてきた。対戦相手のシウとは昨年10月に対戦し、伊澤が判定勝ち。リベンジに燃える韓国人ファイターが伊澤の前に立ち塞がった。

 1Rはのっけから激しくパンチを交錯させたが、その中でも伊澤はアグレッシブにタックルを狙っていく。上手く対応されながらもスタンドでシウの背中におぶさるような形に持ち込む。両足でしっかりと体を固定しつつ、背後からコツコツとパンチやヒジ打ちを浴びせた。そのままラウンド終了に。

 2Rになるとシウがパンチでプレシャーをかける。伊澤のタックルを切ると、首を絞めつつ、ヒザ蹴りを連打。伊澤にとっては苦しい展開となったが、なんとか首を抜いた。その後、伊澤はプレッシャーを強めつつ、タックルの構え。シウは再び首を固めて抵抗し、試合はこう着したものの、ラウンド終盤は互いに真っ向からパンチを打ち合う。

 3Rはパンチの打ち合いでスタート。強打が空転したスキを突かれて、シウがグラウンドでバックに回り込む。パウンドを細かく放つが、伊澤はポジションを切り換えてスタンドに戻し、すぐさまタックルへ。こらえられると、フロントチョークに切り換えて、スタンド状態で絞め続けた。残り1分で首が抜けると、シウが鉄槌を浴びせるが、伊澤も足を利かせて猛抵抗。シウは踏みつけなど浴びせたものの、そのまま試合終了となった。

 判定の結果、2-1で伊澤が勝利。僅差の戦いを制して、スーパーアトム級トーナメントを制した。しかし、伊澤に笑顔はなし。それでも優勝賞金を贈呈され、仲間たちから祝福されると笑顔に。マイクを持ち、「パク・シウ選手本当に強くて、凄く怖かったです」と語ると、緊張の糸が切れたのか突然号泣。それでも「怖かったけど、勝てて良かったですけど、もっともっと強くなれるように頑張ります」と誓うと、「優勝賞金たくさんもらったので、COROさんと結婚式したいです。あと、横田(一則)さん、来年BREAKING DOWNのオーディションに出ます。YouTubeも始めたので、チャンネル登録よろしくお願いします」と語って場内を和ませた。

 苦しい決勝戦を制し、自分が提案したトーナメントを制覇しただけに、「しっかりやりたいと言った責任を果たせたのかなと思います」とバックステージではホッとした様子だった伊澤。「まだまだ自分は8戦ぐらいしかしてないので、もっともっと強くなりたいです。これからもっと強い海外の選手とか、日本人とか、望まれるような試合をどんどん強い選手とやっていけたらいいなと思います」と2023年を見据えると、「もちろん私は世界一になりたいと思っているんですけど、階級とか、団体とか、まだ定まってないので、どんどん強い選手とやって、まずは自分自身がしっかりと強くなって、実力を付けて、RIZINを盛り上げていって、世界一強いのが伊澤星花だって認められる選手になりたいと思っています」と目標を高く掲げた。

 リング上では「結婚式をしたい」と発言したが、「暗いところで星のイリミネーションがある結婚式がしたいです」と笑顔。現時点で予定は決まっていないが、ベルトを保持した上での結婚式開催を誓った。

プロ格 情報局