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12/31【RIZIN】サトシもマッキーに屈す…熱戦続出もRIZINが対抗戦全敗 高田キャプテンが「1、2、3、ダァー」締め

『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』さいたまスーパーアリーナ(2022年12月31日)
RIZIN vs.Bellator 全面対抗戦 ○AJ・マッキーvsホベルト・サトシ・ソウザ×

 RIZINの大将・サトシもマッキーに屈し、RIZINが全面対抗戦でBellatorに全敗。それでも榊原信行CEOが雪辱を誓うと、最後は高田延彦キャプテンが師匠・アントニオ猪木さんばりの「1、2、3、ダァー!」の雄叫びで締めた。

 PRIDEとUFCの全面対抗戦が幻に終わってから15年が経ち、大みそかの大舞台で日本のRIZINとアメリカのBellatorによる5対5の全面対抗戦が実現した。今年は地上波生中継が行われず、大みそか格闘技も23年目にして岐路を迎えたが、例年と変わらない大観衆がさいたまSAに集結。対抗戦も熱戦に次ぐ熱戦となったが、Bellator側が僅差を拾い、RIZINの4戦4敗で、大将戦を迎えた。

 RIZIN代表としてメインに登場したのは、現ライト級王者のサトシ。Bellatorの元フェザー級王者にして、フェザー級トーナメント覇者のマッキーと対戦した。サトシは14勝1敗、マッキーは19勝1敗とともに圧倒的な強さを誇る。大将戦らしい顔合わせになった。

 1R、タックルからグラウンドに引き込んだサトシは足を利かせて三角絞めなどを狙うも、マッキーはそのたびに振り払ってパウンドやヒジ打ちを落とす。コーナー付近でマッキーに潰されながらも、サトシは果敢に再び三角絞めや足関節を狙って場内を沸かした。マッキーも豪快な踏みつけを仕掛けていく。

 2Rになると、マッキーは上段後ろ回し蹴りや飛びヒザ蹴りなど大技を見せるが、サトシも打撃で引かない。パンチやハイキックでマッキーを下がらせる。サトシは胴タックルから流れるようにバックに回ると、前方に崩されても離さずに両足でキッチリとポジションをキープ。しつこくスリーパーを狙うが、間一髪で逃れたマッキーはパウンドやサッカーボールキック、踏みつけで巻き返した。

 3Rもサトシがアグレッシブにテイクダウン狙い。首を取られても動き続け、フロントチョークに捕らえる。しのがれても、再びグラウンドで上になり、肩固めの構え。マッキーに防がれても、終盤は背後に飛び乗ってスリーパーをしつこく狙う。マッキーは前方に落として脱出を図るが、サトシも譲らず。そのまま試合終了のゴングが打ち鳴らされた。

 僅差ながらもパウンドなど打撃のダメージを評価して、判定の結果3-0でマッキーの勝利。サトシは惜しい場面を生み出しながらも、無念の判定負けとなった。

 勝利したマッキーは「私を男にしてくれた全ての人たちに感謝しています。日本の皆さんありがとうございます。今後もこのリングに戻ってきたいと思います。その際にはもっと大きなものを懸けて戦えるよう願っています」と喜びをあらわに。

 一方、RIZINは5戦全敗という悔しい結果に終わったが、それでも榊原CEOは熱戦の連続に手応え。「スコット(・コーカーBellator代表)に胸を借りてチャレンジしましたが、5戦5敗。まだまだメジャーリーグは上だなと。いいです。ここから若きRIZINファイターとともにもっともっと本当に精進して、メジャーリーグをぶっ倒せる日をまた作りたいと思います。今日は完敗です」と早くも雪辱を誓った。

 最後はRIZINとBellatorもノーサイド。団体の枠を超えて選手が集結すると、大みそか格闘技興行の生みの親でもある、10月1日に亡くなった猪木さんへ届けとばかりに、高田キャプテンの号令による「1、2、3、ダァー!」の雄叫びで2022年のRIZINはフィナーレとなった。

 5連勝を予告しながら全敗に終わり、来年に課題を残す結末となったが、大会終了後の記者会見で榊原CEOは「悔しいけれど、現状のポジションはここ。凄く距離の離れた完敗ではない」と今日の結果を冷静に受け止め、「メジャーリーグは簡単ではないので、リベンジロードを精進して進みたい」と前向きに語っていた。

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