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1/22【新日本】鷹木がオーカーン絞殺でKOPWとIWGP挑戦権を死守 大阪決戦へオカダに「究極の潰し合いやろうぜ」

『THE NEW BEGINNING in NAGOYA』愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ/名古屋市)(2023年1月22日)
『KOPW 2023』争奪戦 ○鷹木信悟vsグレート-O-カーン×

 鷹木が異種格闘技マッチでオーカーンを絞殺に葬り、KOPWとIWGP世界ヘビー挑戦権を死守。ダブルタイトルマッチ要求は拒まれたものの、2・11大阪大会でのIWGP戦へ向けてオカダに「究極の潰し合いやろうぜ」と呼びかけた。

 1・5大田区大会でのKOPW争奪戦を制した鷹木。オーカーンが挑戦の名乗りを上げ、この日、初の争奪戦が組まれた。ルールはオーカーン提案の「異種格闘技マッチ」。勝敗はKO、TKO、タップアウトで決まり、選手が場外に転落した際はランバージャック=セコンドによってリング内に押し戻される。道着を着れば道着を利しての締め技も可能となり、着用の有無は選手の自由。勝者は2・11大阪大会でのIWGP世界ヘビー級王座挑戦権も得ることになる。

 両者とも青い道着着用で出陣。アマチュア格闘技10冠を誇るオーカーンが序盤から腕ひしぎ逆十字、三角絞めを仕掛け、鷹木がショルダータックル、セントーンとプロレスの展開に持ち込もうとしても、オーカーンは自分のペースを崩さない。胴締めで鷹木の動きを止め、払い腰をさく裂。股裂き、アキレス腱固め、ヒールホールドで絞め上げた。

 その後も鷹木はヒザ蹴り連打でダウンに追い込まれたが、一本背負いでぶん投げ、パンピングボンバーで反撃ののろしを上げた。道着を脱ぎ捨てると追尾式ニーリフト、DDT、スライディングラリアットの連続攻撃から肩固めで捕らえた。ロープに逃れたオーカーン裏投げ、大外刈り連発で逆襲。お返しとばかりに肩固め、鷹木の頭に道着をかぶせてのフェースロックで絞め上げ、帯を利しての絞首刑に処した。

 場外で両軍の乱闘が発生すると、その間隙を縫ったオスプレイがオスカッターを決めて鷹木は大ピンチに。フロントスープレックスのようなオーカーンの投げでダウンに追い込まれ、カウント9で何とか立ち上がっても一本背負いを連発された。それでもスリーパーを脱すると、ダイビングニードロップ、ワンツーエルボー、ヘッドバット連打で挽回。再びスリーパーで絞め上げられてもオーカーンを担ぎ上げてラスト・オブ・ザ・ドラゴンを爆発させた。ダウンカウント9で起き上がったオーカーンにスライディングエルボーを浴びせると、最後は道着を利しての片羽絞めを胴締め式で決めて逆転のTKO勝利を決めた。

 鷹木がオーカーンを絞殺し、KOPWを死守。と同時に2・11大阪大会でのIWGP世界ヘビー挑戦権も守り抜いた。「何とか勝つことができたぞ。昨日はノアとの対抗戦。宿敵・中嶋勝彦から18年越しのリベンジを果たした。そして今日はKOPW異種格闘技マッチでオーカーンから勝った。鷹木信悟、もう怖いものは何にもないぞ」と豪語した鷹木は王者・オカダをリングに呼び込んだ。

 「お前が提唱したこのKOPW、去年まではちっぽけなトロフィーだったが、見事ベルトに昇華したぞ。こうしてビッグマッチのメインも張ることができた。まさかそれでも興味がないなんて言わねぇよな?」と問いかけた鷹木は「オカダよ、大阪でお前がそのIWGPをかけるんだったら、俺が持つこのKOPWもかけたっていいんじゃねえのか? 何だったらお前が提唱してくれたんだ。初のIWGP戦でKOPWのルールで戦ったっていいんだぜ。さぁ、今すぐ返答を聞かせてもらおうか」とダブルタイトル戦を迫った。

 突然の爆弾要求にオカダも即答。「僕もIWGPヘビー級のチャンピオンだった時に60分3本勝負。そういう特殊なルールもやりましたよ。ただ、その試合を経て、このIWGPの歴史を汚したと。やっぱりこのIWGPのベルトは男と男の、ルールもなく、しっかりとしたプロレスで戦う。これがIWGP世界ヘビーのベルトだと俺は思います」とIWGPへの強いこだわりを口にすると、「KOPWのベルトも素晴らしいですよ。ただ俺、二つのベルトを同時に愛すことは難しいかな。俺が愛してるのはこのIWGP世界ヘビー級のベルトだけなんで」と拒否。「まさか何かルールがなきゃ俺に勝てないと思ってないですよね? そんなつまらない鷹木信悟、俺は嫌ですよ」と挑発を挟みつつ、「しっかりとこのIWGP世界ヘビーの、新日本プロレスの戦いを二人で見せてやりましょうよ」と呼びかけた。

 ダブルタイトル戦は却下されたものの鷹木もIWGPへの思いは同じ。「オカダならば、そういうだろうなと思ったよ。だがな、試合が終わってベルトを2本持ってるのは俺だ」と断言すると、「そのIWGPだけをかけて大阪、究極の潰し合いやろうぜ」と通告した。ノア中嶋勝彦戦、オーカーンとのKOPW戦。過酷な2連戦を突破した鷹木は大坂冬の陣で新日本の頂を目指す。

【試合後の鷹木、内藤、SANADA、ヒロム】
▼ヒロム「おめでとうございます! 乾杯!」

▼鷹木「ノドがカラッカラなんだよ。

▼内藤「おめでとう。おめでとうございます」

※内藤とヒロムが去ると

▼鷹木「SANAやん、乾杯だけしてくれよ」

▼SANADA「おめでとうございます(とビールを鷹木の頭にかけてから去る)」

▼鷹木「痛い痛い痛い! SANADA、あんなヤツなのか? 初めてビールかけられたよ。何だよ、あいつら。待っといて。でもまずはホッとしたよ。ホントに気が楽になったね。2・11までIWGPのタイトルマッチまで無事たどり着けるかどうか不安で仕方なかったから。無傷じゃなくても何とか勝ち残ってみせると、そういう思いで来たから。昨日はNOAHとの対抗戦、宿敵・中嶋勝彦から18年越しのリベンジを果たして、今日はプロレスラーだけど格闘技の猛者のオーカーンからサブミッションで勝った。これは大きな自信となってる。ここで2・11オカダに負けてみろ。中嶋とオーカーンにも申し訳ないよ。さすがオカダだよ。売り言葉に買い言葉でもしかしたらKOPW面白いかなって俺も期待しちまったよ。オカダだったらもしかしたら乗ってくれるかなと1%ぐらい思ったが、さすがそこは偉大なるチャンピオン、オカダ・カズチカ。そりゃそうだな。いいよ。俺も何の逃げ口もなくIWGP一本で、KOPWの王者として大阪のリングに上がるから。なんだかんだNEVERにもIWGPにも負けない戦いをするって言ったんだ。それを実現するにはKOPW王者としてIWGP世界ヘビー級王者から勝って、2本のベルトを俺が巻いてみせる。それでよ、東京ドームで言ったように、俺が2023年の新日本プロレス、イレギュラーを起こしてみせるからな。楽しみにしとけよ」


【オーカーンの話】「(メダルとRPWのベルトを両手に持って現われるとガックリとひざまずきいて顔を両手で覆いながら)クソーッ! なんで、なんで異種格闘技で……エンパイアをセコンドに就けて勝てない!? (激昂しながら)あさってからまた第1試合だ! クソッ! 去年の今頃もずっと第1試合だった! 結局メダルがあろうと、このチャンピオンベルトがあっても、余が新日本プロレスにいる限り一生こんな扱いだ。こんな…こんな惨めな…だからプロレスなんか大っ嫌いなんだ!! だからこのベルトはアクセサリー以外、価値がねえって言ってんだよ!! 価値があるなら、なんでこんな扱いなんだよ! はいはいはいはい、プロレス最高、プロレス最強。(手を叩きながら)おめでとう、おめでとう、おめでとう! どうぞ、メインが終わった後もオカダと鷹木でマイクパフォーマンスして客に媚び売ってよ、『キャー楽しい』って言わせてろよ。こんなもんでよ、ベルトかけてよ、ベルトがかかってるだけでよ…いいか、覚えておけ! 史上初、プロレス嫌いとして、この余がベルトなんかよりもな、メダルなんかよりも、命削って闘ってるレスラーのこの余の方が価値があるって示してやるよ。覚えておけ!」

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