2/2【NOAH/全日本】中嶋との“再会"へ宮原ピリピリ 拳王は諏訪魔にロックオン「全日潰して拾ってやる」 2・21ドームへ会見
2・21東京ドーム大会での“NOAHvs全日本対抗戦"「拳王&中嶋勝彦&征矢学vs宮原健斗&諏訪魔&青柳優馬」に向けた会見が2日、都内ホテルで開かれた。全日本の三冠ヘビー級王者・宮原はかつての先輩である中嶋との再会を前に言葉少なにピリピリムード。拳王は諏訪魔の首に照準を絞り、「全日本プロレス自体、潰してやる。てめえら3人、ノアで拾ってやるよ」と通告した。
武藤敬司引退興行にかつて武藤が社長を務めたこともある全日本から宮原、諏訪魔、青柳が参戦。金剛・拳王&中嶋&征矢との対抗戦が実現する。なかでも注目されるのがかつて健介オフィス(DIAMOND RING)で同じ釜の飯を食った中嶋と宮原の再会だった。
先輩・中嶋は全日本のエースとなった宮原を「健介オフィスから全日本に行って、ずっと一線を走っていて、全日本としても頼もしい選手の一人だと思う」と評価。「そんな宮原健斗とドームというね、場所で久々に再会できることはひじょうに楽しみ」と素直に胸を躍らせ、「何かが生まれそうな試合になる」と見据えた。
対照的に宮原は「2月21日、東京ドーム。宮原健斗と中嶋勝彦がリング上で再会する。それだけで十分だと思います」と多くを語らず。中嶋への思いを問われても、それ以上言及することはなくピリピリムードを漂わせた。
一方で拳王は“対抗"姿勢を全面に。「日本プロレス史上最大の夜に行われる、NOAHvs全日本対抗戦だ」と定義したうえで「三冠王者、世界タッグ王者、そして取締役までいるんだ。俺たちが全日本プロレスを倒して、潰してやる。潰したら拾ってやってもいいぞ。ジェイク・リー、みたいにな」と激辛な挑発を放った。
征矢も古巣・全日本勢との対決。トリオを組みながらも全員が“敵対関係"にある全日本勢を「寄せ集め。頭のおかしいヤツばっかり」とコキ下ろすと、「特に俺と同じ頭の赤いヤツ。あいつちょっとおとなしくねえか? 普段だったらよ、もっと暴れたりするんじゃないの? 変わったね」と諏訪魔に水を向けた。
対する諏訪魔は、恩師・武藤の引退については「何でお前、俺が引退試合の相手じゃねえんだと。逃げんじゃねえよ」と威勢がよかったが、対抗戦に向けては「いきなりやっちゃったらまずいだろうということで、ちょっと様子見かな」と慎重姿勢。とはいえ挑発を浴びるや「喧嘩してえんだったら全然こっちもやるよ。そこだけは持ってる、だから何か“面白えこと”ねえかなって今探してんだよ」とも付け加えた。
すかさず拳王も即座に反応。「東京ドーム、こいつを潰すしかねえよな。取締役の諏訪魔を俺が潰してやるよ。そして全日本プロレス自体、潰してやる」とロックオン。諏訪魔も「ハッキリ言ってチームワークなんかゼロだね、これは。宮原健斗の入場曲で入ってきた時点でもう俺自身じんましん出る感じ。アレルギーだね」と“暴走”をほのめかし、ドームで実現する“NOAHvs全日本"対抗戦は予測不能な雲行きを一層深めた。
【会見の模様】
▼征矢「プロレスリング・ノアの征矢学です。今回、武藤敬司の引退試合の1試合にはなりますが、ただこれはノアvs全日本プロレスの対抗戦なので、全力でぶっ潰したいなと思ってます。ただ、対戦相手、全日本プロレスの寄せ集めだろ? 同じチームでもねえし、一人(青柳)は携帯いじって、頭のおかしいヤツばっかりですよ。特に俺と同じ頭の赤いヤツ。あいつちょっとおとなしくねえか? 普段だったらよ、もっと暴れたりするんじゃないの? 変わったね。とりあえず金剛の精神をもって俺たちが勝利します」
▼中嶋「今回、武藤さんの引退試合っていうことで、まさかのカードで自分自身もビックリはしてるんですけど、武藤敬司が最後につなげてくれた試合にもなるかなと思うので。懐かしい対戦相手、同じ同期の対戦相手、初めての対戦相手。何かが生まれそうな試合になると思うし、その中でも俺たち金剛…そう、俺たちが“最高"の試合を届けたいと思います」
▼拳王「対戦相手を見てみると、軍団、ユニット、バラバラだよな? でも、そんなこと関係ないぞ。こんな小さな団体の軍団、ユニットが違う。そんなこと関係ないぞ。これはな! ノアvs全日本の対抗戦だ。日本プロレス史上最大の夜、ノアvs全日本。俺たちが全日本プロレスを倒して、小さな歯車の狂ってない全日本プロレスを潰してやるよ。まあな、てめえらは全日本のトップなところは認める。三冠王者、世界タッグ王者、そして取締役までいるんだ。俺たちがてめえたちを潰したら、拾ってやってもいいぞ。ジェイク・リー、みたいにな」
▼青柳「プロレスリング・ノアファンの皆さん、こんばんは。全日本プロレスの世界タッグチャンピオン、青柳優馬です。2月21日、武藤敬司引退試合に出させていただけるということで、ひじょうに楽しみにしております。ノアファンの皆さん、まだ見ぬ全日本プロレスファンの皆さんに全日本プロレスの魅力をお伝えしたいと思っておりますので、ぜひよろしくお願いします」
▼諏訪魔「ブードゥー・マーダーズの諏訪魔です。単純に言って今回、プロレスリング・ノアとの戦いを楽しみたいと思ってこの場に立ってます。普段はメチャメチャやってるんだけど、今日は初めて見る…見覚えあるのもチョロっといるけど、いきなりやっちゃったらまずいだろうということで、ちょっと様子見かなと思っています。とにかく当日、どんな試合になるのか、そこはイチレスラーとしても勝負してみたいなと思います」
▼宮原「全日本プロレス宮原健斗です。2月21日、東京ドーム。宮原健斗と中嶋勝彦がリング上で再会する。それだけで十分だと思います。僕からは以上です」
――言葉少なだが、あえて言葉を短くした? それとも語りたいことはリング上で表現する?
▼宮原「何を言いたいんですか? 質問の意味が分からない」
――思いはあまりしゃべりたくない?
▼宮原「それはどうでしょうかね」
――現在の宮原選手の印象は?
▼中嶋「チャンピオンですし、全日本で…健介オフィスから全日本に行って、ずっと一線を走っていて、全日本としても頼もしい選手の一人だと思うし、そんな宮原健斗とドームというね、場所で久々に再会できることはひじょうに楽しみですよ。別に俺に聞きたいわけじゃないでしょ?」
――双方にお聞きしたいのだが、中嶋選手の言葉を聞いて思うことは?
▼宮原「……」
――拳王選手から「全日本を潰したら拾ってやってもいい」と挑発されたが?
▼宮原「僕はこのプロレスリング・ノアという団体に昔、上がっていたこともあるし、この団体のことをよくわかっているつもりですし。拳王選手はこのプロレスリング・ノアという団体にマイクで盛り上げたり、そういった新しい文化を持ってきた選手だと僕は見てるんで。とても新しい文化をこのノアに与えてる選手だと思いますよ。拳王選手の印象はそういう印象ですね。このノアに新たな文化を取り入れてる人間で、ノアを盛り上げようとしている選手だなというのを感じますね。ただ、今、彼が言った言葉っていうのは別に僕自身に響くわけじゃないし」
――東京ドームの大舞台を全日本を引っ張る存在としてどう活かしたい?
▼宮原「僕は今回の試合の中で宮原健斗と中嶋勝彦の再会。そしてもう一つ、武藤敬司さんというスーパースターを見に来る昔プロレスを見ていたプロレスファンの皆様に宮原健斗を思う存分見せつけて、全てかっさらおうと思ってるので。僕を見たら好きになっちゃうでしょうね」
――武藤選手の引退興行どんな思いで戦う?
▼諏訪魔「何でお前、俺が引退試合の相手じゃねえんだと。逃げんじゃねえよと。その思いしかない。ひじょうに残念。もう一発ビンタぶっかましてやろうかなって思ってたけど、そのイライラは相手にぶつけるしかねえな」
――征矢選手から「おとなしくなったな」と言われたが?
▼諏訪魔「まあね、そんないいの? いきなりやっちゃって。大変なことになるよ。暴れたら。(青柳を指さして)こういう後輩は笑ってピースしてバカにするし、バカだなっていうヤツも横にいるんだ。そんな単純にはいかないよ。ただ、喧嘩してえんだったら全然こっちもやるよ。そこだけは持ってる、気持ちでは。だから何か面白えことねえかなって今探してんだよ。これを聞いてどう思ってんのかっていうところかな」
――喧嘩するにしてもチームワークに不安があるが?
▼諏訪魔「ハッキリ言ってチームワークなんかゼロだね、これは。宮原健斗の入場曲で入ってきた時点でもう俺自身じんましん出る感じ。アレルギーだね。ただ、それ以上にプロレスリング・ノアという対戦相手がいるわけだから、そこが俺の今回の楽しみなところ」
――諏訪魔選手の言葉を聞いて思うことは?
▼拳王「つまらなさを超えて、メチャメチャ面白かったぞ。演歌口調でこんなに長くしゃべっていただいて、つまらないを超えてメチャクチャ面白い。もうこれ東京ドーム、こいつを潰すしかねえよな。取締役の諏訪魔を俺が潰してやるよ。そして全日本プロレス自体、潰してやる。もう一度言ってやる。てめえら3人、ノアで拾ってやるよ。ジェイク・リー、みたいにな」
――ノアとの対抗戦にどんな印象がある?
▼青柳「いや、どうなんですかね。僕、プロレスにおける対抗戦というものがイマイチわからなくて。何ですかね。ノアさんの会見、一度だけ拝見させてもらったことあるんですけど、机の前に立って張り合ったりしたほうがいいんですかね? 僕あんな痛いのは嫌ですよ。別にそこまで対抗戦、対抗戦って意識は特にないですけど。そういう熱いものがあるんじゃないですかね、対抗戦って。それぐらいの印象です」
※写真撮影後
▼征矢「おい、諏訪魔。(無反応の諏訪魔に)耳聞こえねえのか?」
