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2/19【新日本】追放マッチ敗戦でジェイが新日本に別れ 「サンキュー」チャントも襲撃フィンレーが“MY ERA"宣言

『Battle in the Valley』米カリフォルニア州・サンノゼ San Jose Civic(2023年2月19日)
○エディ・キングストンvsジェイ・ホワイト×

 ジェイ・ホワイトが新日本マットに別れを告げた。米サンノゼ大会でエディ・キングストンとの“敗者新日本追放マッチ"で敗れた。試合後にはジェイの同期デビッド・フィンレーがジェイを襲撃KOし「俺の時代」を叫んだ。

 2・11大阪大会ではヒクレオとの“敗者日本追放マッチ"ヒクレオに敗戦。日本を去ったジェイが、今度は米サンノゼ大会で“敗者新日本追放マッチ"に臨むことになった。

 ジェイは真っ向勝負にこだわった。“BULLET CLUBのセコンド禁止"を受け入れ、キングストンのショートレンジの剛腕ラリアットやエクスプロイダーといった“王道"殺法を受けきって立ち上がり続けた。

 逆にカウンターのコンプリートショットやぶっこ抜きジャーマンで反撃に転じるや、ラリアットの正面衝突でも競り勝ってみせた。まるで新日本で学んだスピリットを示すように、珍しく感情をあらわにしながら小細工無用の打撃戦を繰り広げ、キングストン相手に“逆"マシンガンチョップまで繰り出してみせた。

 一方で終盤にはサミングやローブローで転調して一気にブレードランナーに持ち込んでみせたが、キングストンも場外に転がってカウントを数えさせない。

 逆にキングストンは得意の裏拳を不意打ちでズバリ。ジェイも相手の拳にツバを吐きかけて闘志をあらわにしたが、キングストンは容赦なく裏拳を連発すると、ハーフネルソンスープレックス、裏拳、ノーザンライトボム…と猛攻。ジェイも意地のキックアウトをみせたものの、最後はぐったりするジェイを引きずり起こしたキングストンがトドメのノーザンライトボムで突き刺して完璧な3カウントが数えられた。

 青い目のヤングライオンとして2013年9月にデビューから約10年。新日本に別れを告げる時が来たジェイに、サンノゼの観衆も「サンキュー・ジェイ」チャントを送り、キングストンも素早くリングを下りて花道奥からジェイを称えた。

 ところが、力なく立ち上がったジェイがマイクを握ったその時、乱入したデビッド・フィンレーが背後から凶器攻撃で襲撃してKO。感動ムードをぶち壊してブーイングを浴びた。

 “同期"としてジェイの背中を追いかけ続けたフィンレーは「お前の時代はクソだった。誰も俺の時代とは言わない。いつまで経っても俺は“ガイジン"扱いだ。もう待たない。俺の時代にしていく」と“MY ERA"を宣言した。

 ともあれ、新日本で各王座を総なめにし、確かに“時代”を築いたジェイ。“ホーム”から旅立って向かう先とは――。

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