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2/20【NOAH/会見全文】NOSAWA論外が引退直前会見、“16年越しの外道狩り"に意欲 外道は「盛大な死に様見せて欲しい」

 あす(21日)の東京ドーム大会で引退するNOSAWA論外が20日、パートナーのMAZADA、対戦相手の新日本・石森太二&外道とともに都内ホテルで直前会見に臨んだ。

 武藤敬司とともにドームの大舞台で引退。苦楽をともにしてきた“パレハ"(MAZADAと組んで、「若い頃からずっと意識してきた」という外道、メキシコ時代に関わりの深かった石森のコンビと対決する。

 「明日でプロレスラーとして生きていくのが終わってしまうので。かといって特に最後だからとか、引退するからって特別な感情もそんなにない。悔いも何ももうないんですけど、今の時点でたぶんもうプロレスラーとしては終わってるというか、終わりかけてるんで。これ以上ケガしないように明日は試合したい」。会見では独特の含み笑いを浮かべながら、そう淡々と語った。

 一方の外道は「指名されたっていうところで、俺もなんとなくシンパシーを感じてるよね。同じようなタイプのレスラーで。決してスターではないけど、レスラーとして自分の地位っていうか、一つの価値を見せつけたレスラーだったんじゃないかな」と論外を評価。「明日が最後ってことで、NOSAWA論外らしい盛大な死に様を見せてほしいよね。俺は介錯人の一人として立ち会わしてもらいます」と話した。

 約5年ぶりの古巣NOAH参戦となる石森だが、何よりの第一義は「メキシコ時代に世話になった」論外の引退。「いろんな思い出があるんだけど、そういう話はいったん置いといて、明日の東京ドーム、NOSAWA論外ラストマッチ。お涙頂戴とかはいらねえからよ、今の石森太二を見せたうえで、もう二度とプロレスをしたくねえって気持ちにさせたうえで引退させてやるよ。それが俺からNOSAWA論外へのプレゼントだ」と通告した。

 二人の言葉を受けて論外は「何年前だったかな。16年ぐらい前に、それこそ東京ドームで邪道さん、外道さんとNOSAWA、MAZADAで戦って。(※2007年、新日本1・4東京ドーム)その負けがたぶん俺、人生の中で一番悔しいのかもしれないね。だから外道さんって名前を出したっていうのがあって。最後はずっと意識してきた外道さん、足元すくってみてえなって」と“16年越しの外道狩り"に意欲。

 石森には「言われなくても体がボロボロだからプロレスしたくない気持ちでいるから」と返答しつつも「じゃあ明日そこも覆してやろうかなって。明日たぶん一番動きのいいNOSAWA論外が見れるんじゃない?」と予告した。

 MAZADAも「パレハはプロレス辞めたところでパレハですからね。最後なんで有終の美をちゃんと飾れるようにサポート、全力でやっていきたいと思います」と全力サポートを約束。無名の存在から始まり、世界を放浪しながら名を挙げ、時には“問題"も起こしながらも、最後は東京ドームの大舞台で引退試合。波乱万丈そのものだった27年2ヶ月のレスラー生活に間もなく終止符が打たれる。

【会見の模様】
▼MAZADA「こんにちは。今回こんな大きい大会、パレハの引退試合に呼んでもらって凄く光栄ですね。パレハはプロレス辞めたところでパレハですからね。最後なんで有終の美をちゃんと飾れるようにサポート、全力でやっていきたいと思います」

▼論外「もう言うこともそんなにないというか。明日でプロレスラーとして生きていくのが終わってしまうので。かといって特に最後だからとか、引退するからって特別な感情もそんなになくて。たぶん、まだ俺が本当に辞めるかってみんな半信半疑だと思うんで。でも、とにかく明日でプロレスラー・NOSAWA論外は終わりなので、悔いも何ももうないんですけど、今の時点でたぶんもうプロレスラーとしては終わってるというか、終わりかけてるんで。これ以上ケガしないように明日は試合したいと思います」

▼石森「今回5年ぶりのNOAHのリングで、それがNOSAWA論外引退試合。いろんな思いが交錯してるよ。で、この状況。最後の対戦相手の一人として指名してくれたNOSAWA論外からのプレゼント、うれしく思うよ。まあ、いろんな思い出があるんだけど、そういう話はいったん置いといて、明日の東京ドーム、NOSAWA論外ラストマッチ。お涙頂戴とかはいらねえからよ、今の石森太二を見せたうえで、もう二度とプロレスをしたくねえって気持ちにさせたうえで引退させてやるよ。それが俺からNOSAWA論外へのプレゼントだ」

▼外道「まあね、俺たちみたいな人間は望んでもいないのに死ぬまで闘いってものがまとわりついてくるんだけど、それは本人もよく知ってると思う。だけどリングの上ではね、明日が最後ってことで、NOSAWA論外らしい盛大な死に様を見せてほしいよね。俺は介錯人の一人としてね、立ち会わしてもらいます」

――石森選手は20年の付き合いでレスラーとして影響を受けたとのことだが、NOSAWA論外選手はどんなプロレスラー?

▼石森「それ言わなくてもわかるでしょう。前も言ってるよ」

――約5年ぶりの古巣参戦で、今回の東京ドーム大会でNOAHファンへ向けてどんな試合を見せたい?

▼石森「そんなの全然、意識してない。この人の引退試合だから出る」

――外道選手は論外選手の功績、活躍ぶりをどのように見ている?

▼外道「まあ、なんとなくそんなに直接的な接点はないんだけど、指名されたっていうところで俺もなんとなく同じようなシンパシー感じてるよね。同じようなタイプのレスラーで。決してスターではないけど、レスラーとして自分の地位っていうか、一つの価値を見せつけたレスラーだったんじゃないかなと思うね。どんだけ叩きのめされてきたかっていうね。それを見せてきたのがNOSAWAの価値なんじゃないかね」

――二人の言葉を受けて?

▼論外「まあ、正直言うと複雑な気持ちでもって。最後、外道さん、石森選手を選んだっていうのは、最後プロレスラーとして息の根を止めてもらうのは、一番は外道さんにしてもらいたいなという気持ちで。石森君とはみんなが知らなくてもいいんだけど、ホント付き合いが長いというか、二人だけしか分かんない関係性かもしれないけど、そういうゆかりのある人間に介錯されてもいいのかなと思いながらも、最後はずっと意識してきた外道さん、足元すくってみてえなって、一回だけって気持ちですね」

――石森選手から『二度とプロレスをしたくない気持ちにさせる』と言われたが?

▼論外「もう、それ言われなくても体がボロボロだからプロレスしたくない気持ちでいるから。じゃあ明日そこも覆してやろうかなって」

――論外選手が『とても意識していた』『足元をすくいたい』と発言しているが?

▼外道「それはもうレスラーやってる間はね、そういう気持ちは当然じゃないの? そりゃそうでしょ。そうじゃないとやる価値もないよね。普通じゃない?」

――引退試合へ向けてペロス、愚連隊に区切りをつけ、DRAGONGATEで見送ってもらったり、いろんなことがあったと思うが、引退試合へ向けた日々を振り返って?

▼論外「あれ、いつだっけ? 福岡でプロレス辞めるって言ってから、そのあとの試合っていうのは常に決まってる試合で、もう動かなくなってもいいかなって思いながらやってきたので。ようやく最後。何年前だったかな。16年ぐらい前に、それこそ東京ドームで邪道さん、外道さんとNOSAWA、MAZADAで戦って。その負けがたぶん俺、人生の中で一番悔しいのかもしれないね。だから外道さんって名前を出したっていうのがあって。発表してから送り出してもらってるとかって振り返ると言っても、その普段の試合とあんま変わらなくて、体がもてばいいなと思って日々を過ごしてきたんで。ホント明日たぶん一番動きのいいNOSAWA論外が見れるんじゃない?」

――パートナーの論外選手が東京ドームの大舞台で引退することについては?

▼MAZADA「パレハらしくてすごくいいと思いますね。天才ですからね、段取り組むのが。さすがだって思いますよ」

――ずっと見てきたパレハとして今日のNOSAWA選手はどう見える?

▼MAZADA「いたって普通で健康に見えますけども」

――いつもと違って神妙に見えるが?

▼MAZADA「そんな感じないですけどね。何でしょうね。見方が違うからですかね。明日頑張りますって感じのパレハですけどね」

――前日に東京ドームを見て、明日に向かう気持ちは何か湧き上がってくるものがある?

▼論外「だから最後の試合だろうが、引退だろうが、いつもやってる試合と変わらないって、もう。たまたまというか、俺が段取りがうまいからこうやって最後、東京ドームという場所でできるっていうだけで、それはホント感謝してるんですけど。ただ、いつもやってる試合と意気込みとかも変わらないし、別に引退するからっつって練習をするとか、する人間でもないの知ってるでしょ。だから特に意気込みとかっていうのは変わらないけど。それよりたぶん、みんな早く武藤さんと内藤選手の話、聞きたいんじゃないかなと思って。早く質疑応答終わんないかななんて思ってんだけど(笑) ねえ? みんなそうでしょ?」

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