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2/21【NOAH】ジュニア王者対決…ヒロム“運命の再会”AMAKUSAを熱闘撃破も「人違いでした」

『KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST" LOVE 〜HOLD OUT〜』東京ドーム(2023年2月21日)
○高橋ヒロムvsAMAKUSA×

 新日本のIWGPジュニア王者・ヒロムと、NOAHのGHCジュニア王者AMAKUSAによる“運命の再会対決"が東京ドームを舞台に実現。快勝したヒロムは「10年前の約束の相手じゃありませんでした。AMAKUSA選手申し訳ないです。人違いでした」としながらもAMAKUSAを称えた。

 『TOKYO TORNADO』と銘打たれた史上初となる“GHCジュニア王者vsIWGPジュニア王者"の一騎打ち。と同時に運命の再会対決とも見て取れる一戦だった。

 約10年前のイギリス遠征時代、AMAKUSAと良く似た剣舞とタッグチーム『TOKYO TORNADO』を組んでいたヒロムは、「いつの日か一騎打ちを」と誓い合った。時が流れ、ドームで実現する“頂上決戦"として再会――。過去を捨てたAMAKUSAはあくまで「初対決」を主張するが、多くの人が運命のめぐり合わせとして、この試合を見守った。

 緊張感溢れる先制争いからスタート。AMAKUSAはロープの間を潜り抜けてのブエロ・デ・アギラ、スワンダイブ式エルボースマッシュと空中殺法で先手を取る。負けじとヒロムもエプロンから場外めがけてショットガンドロップキックを発射したものの、止まらないAMAKUSAはコーナーから場外へのキリモミ式ボディアタック、ファイヤーバードスプラッシュと一気にたたみかけた。

 ヒロムはコーナーめがけてのフロントスープレックスで逆襲。抵抗するAMAKUSAをジャーマンで投げると、AMAKUSAがカサドーラからのトラースキックを見舞ったが、ヒロムは大☆中西ジャーマンを敢行。ビンタを食らっても倒れず、ヒロムはラリアットを振り抜いた。

 ヒロムは剣舞のマスクを掴み、「立て剣舞!」と吠えて突っ込んだ。AMAKUSAはトラースキックで迎撃し、マスクを手に飛びつき式ニードロップ、ジャンピングハイキックと攻め立てたが、最後はヒロムがTIME BOMB IIを執念で決めて3カウントを奪った。

 ヒロムがジュニア王者対決に快勝。試合後、AMAKUSAと握手を交わして引き揚げると、「試合始まって途中まで剣舞だと思って試合しました。だから剣舞、剣舞と何度も叫びました。でもさ、戦ってるうちにわかったよ。剣舞じゃなかったな。あれは正真正銘のNOAHのジュニアチャンピオン・AMAKUSA選手でした」と強調した。

 試合後のリング上では「俺と今度はタイトルかけてやりましょう」と呼びかけ、L・I・Jに勧誘もしたというヒロム。「人違い」だったものの、「AMAKUSAさん、面白いな。剣舞じゃなかったけど、俺は好きだよ」と感じることができたからだった。最後にヒロムは「10年前の約束の相手じゃありませんでした。AMAKUSA選手申し訳ないです。人違いでした」と頭を下げて締めくくった。


【ヒロムの話】「ずっと剣舞、剣舞、剣舞、剣舞って、剣舞だと思ってた。完全に『TOKYO TORNADO』ってタイトルがついてたからね。これは確定なんだと、相手は剣舞なんだと、そう思いながら。でも、それでも剣舞って言っちゃうのはきれいじゃないなと思って濁しながらやってきました。あおってきました。もちろん試合始まって途中まで剣舞だと思って試合しました。だから剣舞、剣舞と何度も叫びました。(てのひらに)けん・ばいって書いてあるしね。でもさ、戦ってるうちにわかったよ。剣舞じゃなかったな。あれは正真正銘のNOAHのジュニアチャンピオン・AMAKUSA選手でした。マスクまで持ってきたんだけどさ、もう剣舞選手の手がかりも何もないですよ。ずっと剣舞だと思ってたからね。だからリングに置いてきました。もう俺にはいらないです。俺10年間持ってました。でももういらないです。今日が約束の試合…じゃなかったみたいです。剣舞じゃないな。剣舞じゃなかった。そっか、どこにいるんだろう。まあいいや、そんなの。AMAKUSAさん、面白いな。剣舞じゃなかったけど、俺は好きだよ。あの人が好きだ。だから最後、握手なんかしちゃったよ。返答は何もなかったけどさ、一応聞いてみちゃった。俺と今度はタイトルかけてやりましょう。そしてもう一つ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン入りませんか?って勧誘しちゃった。でも、そうか。NOAHの人だ。NOAHの人だから引き抜きになっちゃうのかな。怒られちゃうのかな。また勝手なことしちゃった。でも、それぐらい興味持っちゃったんだよ。伝えたくなっちゃったんだよ。何も返答してくれなかったけど、そりゃそうか。試合後だもんね。でも10年前の約束の相手じゃありませんでした。AMAKUSA選手、申し訳ないです。人違いでした(と頭を下げる) 効いた。効いたな」

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