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2/26【DDT】納谷がHARASHIMA超えでKO-D挑戦権獲得 「26周年、俺に任せてください」

『Into The Fight 2023』東京・後楽園ホール(2023年2月26日)
KO-D無差別級王座次期挑戦者決定戦 ○納谷幸男vsHARASHIMA×

 納谷がHARASHIMA超えを果たし、KO-D無差別級王座挑戦権を獲得。3・21後楽園大会で王者・火野裕士とのタイトル戦が決まった納谷は「DDTの26周年、俺に任せてください!」と宣言した。

 火野が1・29後楽園大会で樋口和貞を破り、約11年ぶりにKO-D無差別級王座を戴冠。初防衛戦はDDT26周年興行となる3・21後楽園大会で行われることになった。新王者に挑戦表明を叩きつけたのはパートナーである納谷とDDTの“強さの象徴"であるHARASHIMA。そこで次期挑戦者決定戦として、2人が激突した。

 HARASHIMAが勝てば1年9ヵ月ぶり、納谷が勝てば初めてのKO-D無差別級王座挑戦となる一戦は序盤から真っ向勝負の様相に。場外でも激しくやり合うが、HARASHIMAは場外ドラゴンスクリューで主導権を握り、左ヒザへの一点集中攻撃を展開した。

 納谷はダイビングエルボードロップや両足をロープに引っかけてのDDTで巻き返したものの、HARASHIMAはヒザ固めに絡め取って再び攻勢に。納谷をエプロンに追い込み、ギロチンドロップを落とすと、ファルコンアローもさく裂。ハイキック連発でヒザをつかせると、必殺の蒼魔刀を一気にねじ込む。

 ニアロープに救われた納谷は、続くスワンダイブ式蒼魔刀を下から蹴り上げて撃墜して逆転。真正面からエルボーを打ち合う。競り勝って笑みを浮かべたHARASHIMAだったが、納谷もローキック連打を仁王立ちで受け止め、ヒザ蹴り連発からランニングニーにつなげて押し返した。

 負けじとHARASHIMAはヒザ十字固めに捕獲。一転して悲鳴を上げた納谷だったが、なんとかロープに逃れる。気持ちで負けない納谷はヒザを狙われても倒れず、ビンタ連打にはこん身のビンタで呼応。チョークスラムで叩きつけた。HARASHIMAは顔面蹴りから再び蒼魔刀を狙うも、納谷はカウンターのフロントハイキックで迎撃。ヒザ十字を狙うHARASHIMAをジャーマンで強引に引っこ抜くと、最後はバックドロップで3カウントを奪った。

 納谷が真正面から勝負を仕掛けて歓喜のHARASHIMA超え。3・21後楽園大会でのKO-D無差別級王座挑戦権を獲得した。

 納谷はマイクを持つと、「HARASHIMAさん。ありがとございました! あなたはやっぱりDDTのエースでした。今日は俺が勝ちました。DDTの26周年、俺に任せてください! 今日はありがとうございました」と決意と感謝のメッセージ。HARASHIMAも潔く納谷を称えた。

 実況席で試合を見守っていた火野がリングインし、2人は向かい合う。納谷は「火野さん、今日は俺が勝ちました。俺はあなたと出会ってプロレス人生が本当に変わりました。あなたとDDTの最強を懸けて戦いたい。火野さん、俺の挑戦を受けてください」と熱い言葉を口にした。

 「後楽園ホールの濃いウーロンハイ飲みながら、ファンの気持ちで楽しませていただきました。最高の試合やった。ワシが思う強い戦いを見せてもらった。ありがとう」と納谷を称賛した火野は、「納谷くん、つい最近の話やけど、偉大なプロレスラーが引退したよね。この中にもあの会場に、東京ドームに行った人がいると思う」と武藤敬司の引退試合に言及。「素晴らしい引退試合やった。偉大やった。うちらはまだまだあそこに届かないかもしれへんけど、どうせプロレスラーでいるなら、あんなの目指したいよね。観に来る皆さんが一生心に残る試合をうちらでやろう」と納谷に呼びかけて握手を交わした。

 火野の言葉を耳にして闘志をみなぎらせた納谷は「火野さんとDDTがどこの団体にも負けないヘビー級の試合を見せます。DDT26周年記念興行、俺と火野さんで最高の試合をします。ぜひ見に来てください」と堂々のメイン締め。26周年興行となる3・21後楽園大会で自らが主役となるべく、気合いを入れた。

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