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2/27【全日本】唯一の三冠前哨戦で真っ向火花 石川「もっと全盛期見せろ」、永田脱帽も「免疫できた」

『#ajpwエキサイトシリーズ2023』東京・新木場1stRING(2023年2月27日)
○石川修司&青柳亮生&安齊勇馬vs永田裕志&佐藤光留&田村男児×

 石川が唯一の三冠前哨戦で永田と真っ向から火花を散らし、最後は光留に豪快勝利。「お前の全盛期もっと見せてくれよ」と投げかけた。一方、永田は石川の強さに舌を巻きながらも「ヤツの攻撃を散々受けたことで、俺の体には十分免疫ができてる」と言い切った。

 2023年最初のビッグマッチとなる3・21大田区大会で実現する王者・永田と挑戦者・石川の至宝・三冠戦。この日、メインの6人タッグで両者が最初で最後の前哨戦で激突した。

 二人は昨年11・19北上大会における最強タッグ公式戦(永田&安齊vs石川&サイラス)以来3ヶ月ぶりの激突。先発で向き合うと、石川がショルダータックル、永田がフロントハイキックとのっけから一進一退。その後、永田が足攻めに出たが、石川はラリアットでやり返し、串刺しラリアット、ダイビングフットスタンプの猛攻を浴びせた。

 永田も低空ドロップキック、アンクルホールドと再び足攻めで切り崩しにかかり、エルボー合戦で真っ向から火花。エクスプロイダーで巨体を投げたが、終盤の混戦模様の中、石川がファイアーサンダーでキッチリお返し。最後は永田の眼前で光留をスプラッシュマウンテンで豪快に仕留めた。

 石川が光留を粉砕し、永田の眼前で強さと破壊力をいかんなく見せつけた。「全勝ち」を予告していたが、まずは前哨戦に会心勝利。あとは3・21大田区で永田を破って全日本の至宝奪還を遂げるのみだ。石川は試合後、永田に向かって「お前の全盛期もっと見せてくれよ。俺は痛みを欲してるからよ。もっともっと打ち込んでくれていいぞ」と注文を付けた。

 「もっともっとグランドスラムを達成した男の強さ、俺に味わわせてほしいし、こいつには勝てねえっていうぐらいの力みせてもらわないと俺は納得しないよ」というのが石川の希望。「せっかく全日本のチャンピオンになってんだから全部ぶつけてきてほしいし、俺もぶつけるし。その上で大田区、俺が三冠ベルト獲り返したい」と誓った。

 一方、永田は「いってえな。石川のエルボーは効くね」とファイアーサンダーでダメージを負った首を押さえながら漏らした。久々に石川と当たって「いきなり強敵が三冠のベルト獲った途端に現れたなというのが正直、今日の前哨戦の感想です。いきなりとんでもないのが現れた」と舌を巻き、「いくつか攻略を想定してたけど、もうちょっと違う戦略をやらなきゃダメだな。でかくて動けて、あれだけパワーあるっていうのはね」と練り直しを宣言。一方で石川の猛攻をしのいだことで「今日、触れといてよかった。いきなり前哨戦なしで戦う状況だったら、もっと大変な思いしてたと思うしね。今日、ヤツの攻撃を散々受けたことで、俺の体には十分免疫ができてる」と自信を深めたようだった。

【試合後の石川&亮生&安齊】
▼石川「3月21日、大田区。永田との前哨戦、今日だけだったけど、もっともっとグランドスラムを達成した男の強さ、俺に味わわせてほしいし、こいつには勝てねえっていうぐらいの力みせてもらわないと俺は納得しないよ。だったら俺がぶちのめすよ。すいませんでしたってぐらいぶちのめしてやる。俺なんか比較にならないぐらいの実績持ってるんだから、せっかく全日本のチャンピオンになってんだから全部ぶつけてきてほしいし、俺もぶつけるし。その上で大田区、俺が三冠ベルト獲り返したいと思います」

▼安齊「今日ありがとうございました。次3月、GLEATとの対抗戦。俺も全日本プロレス所属、全日本プロレスを背負ってるから絶対負けられないです。絶対勝ちにいきます。ありがとうございました」

▼亮生「ワト! ワト、マスター・ワト! 3・1だ。全日本プロレスジュニアを代表してお前を叩きのめして、全日本プロレスジュニアってものをお見せしてやりますんで楽しみにしていてください。ワト、ワト、ワト」


【試合後の永田&光留&田村】
▼永田「いってえな。石川のエルボーは効くね。それとなんだ? 最後の。頭から落とされたの。ファイアーサンダー? あれヤツのフィニッシュなの?」

――フィニッシュになる時もあるぐらいの威力だが?

▼永田「っていうことは、まだほかに技持ってるんだ?」

――最後に佐藤選手を仕留めたスプラッシュマウンテンもあるが?

▼永田「それ、見てなかった。マジで? いやあしかし、いきなり強敵が三冠のベルト獲った途端に現れたなというのが正直、今日の前哨戦の感想です。いきなりとんでもないのが現れた。いくつか攻略を想定してたけど、もうちょっと違う戦略をやらなきゃダメだな。でかくて動けて、あれだけパワーあるっていうのはね。エクスプロイダー投げられたけど重いわ。何キロあるんだ? あれ。全日本プロレス伝統の大型選手っていうのを地で表すような選手ですからね。でも今日、触れといてよかった。いきなり前哨戦なしで戦う状況だったら、もっと大変な思いしてたと思うしね。今日、ヤツの攻撃を散々受けたことで、俺の体には十分免疫ができてるから。来月の21日、三冠ヘビー初防衛戦。必ず勝ちます。それまでしっかりと攻略法を考えてやるしかないです。これは俺の今までの31年のキャリアがあるから成せることなんでね。まずは首を明日治療します。なぁ、男児。あきらめず、俺はまだまだ突き進むから。どうした? 浮かない顔して」

▼田村「ダメだ。俺たち負けすぎ。ここんとこ最近負けすぎで全然ダメだ。光留さん、今度ジュニアタッグリーグ戦始まるみてえなんだけどよ。俺たちこのまま出れねえぞ。このまま負けてジュニアタッグリーグ出れねえ。このままじゃダメだよ。だからさ、俺と光留さんで二人でシングルマッチやって、肌で感じてそれから確かめっぺ」

▼光留「一回やって確かめる? いいけど、このままじゃ…佐藤光留、Jr.TAG BATTLE OF GLORY、一回も優勝決定戦逃したことないんだよ。一回目から去年まで一回も落としたことないんだよ。確かにこのままじゃ…やろう。一回やろう。でもダメだったらその時は別れよう。その覚悟もって。だって後ないからな。このままじゃ終わっちゃうからな。でも終わってんのかな? 永田さん、俺らもう終わっちゃったんですかね?」

▼永田「終わったっていくつだよ? まだ始まってもねえだろ。よく考えてみろ。お前らいくつだ? 男児いくつだよ?」

▼田村「23です」

▼永田「プロレス始めて何年だ?」

▼田村「4年目です」

▼永田「4年目で終わっちゃうの? 顔じゃないよ。光留」

▼光留「42で今日でデビュー23周年」

▼永田「23? 俺31周年だよ。31周年あとちょっとだ。お前、何を。まだ伸びしろあるだろ。今、日本の後期高齢者年齢の定義が65歳から75に変わったんだぞ。ということはまだまだ働き盛り。定年する年齢も60から65に変わりつつある。そういう世の中でたかだか42で、しかもお前23であきらめてどうすんの? 考えてみろよ。俺が未だにこうやって最前線張って戦えるのは体きついかもしれないけど、毎日、俺は朝起きて体の節々がバキバキしてるのを体を伸ばすことで一日が始まる。飯食ってトレーニングして体をしっかり作り上げる。そういう日々の努力があるから三冠ベルト獲れたんだよ。ところが23? 42? 何言ってんだよ。もっと気合入れて前を見て、伸びしろを持って、気持ちを込めて頑張んなきゃ。お前らに呼ばれて俺は全日本プロレスに来たんだよ。いろいろ紆余曲折あって三冠ベルト獲ったんだよ。お前らが導いてくれなかったらこういうベルト巻けなかったんだよ。だからお前らに対して愛を持って言う。まだまだ顔じゃないよ。気持ちを強く持って、一発ずつ張り合って、しっかり決意持って、ジュニアタッグ、それからシングル。全部獲れ。獲る気がないんだったらリーグ戦出ない方がいい。わかった? さぁ、どうする? 今から聞くよ」

▼光留「僕はもう獲る気しかなくなりました」

▼永田「今までのネガティブな気持ちは全部すっ飛んだ?」

▼光留「一切なくなりました。過去全部なくなりました。このリーグ戦だけ」

▼永田「いい心構えだ。お前は?」

▼田村「僕も絶対に獲る。その気持ちだけです」

▼永田「本心言うと訛るんだな。いいじゃないか。その気持ちで行けよ。気持ち入れて、各自の目標に向けてこれから走っていく。わかった?」

▼光留&田村「はい!」

▼永田「掛け声はわかってる? いくぞ。よーし、各々の目標に向かっていくぞ! 1、2、3、ゼアッ!(と3人で敬礼) 弱気になるのはいいけど、気を取り戻すのも早いね。それあなたの長所だよ」

▼光留「スピード感です。今日やられたことも忘れた。よし、練習だ」

▼田村「練習!」

▼永田「昔の俺がそうだった」

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