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2/27【新日本】内藤が田口からキーボードを強奪 テーマ曲を生演奏?

『NJPW Presents CMLL FANTASTICA MANIA』東京・後楽園ホール(2023年2月27日)
○内藤哲也&高橋ヒロム&BUSHIvs田口隆祐&エル・デスペラード&バルバロ・カベルナリオ×

 内藤が田口から自作のキーボードを強奪。自らのテーマ曲をエアで演奏した。

 「FANTASTICA MANIA」の常連である“予測不能な原始人"カベルナリオと田口&デスペラードが異色トリオを結成。L・I・Jの内藤&ヒロム&BUSHIが迎え撃った。内藤は2・23京都大会で田口からツタンカーメン型のマスクを奪い取っていた。

 マスクがない田口は顔を青くペイントし、胸板や二の腕に「エジプト」と文字を刻んで入場。カベルナリオが原人ダンスを披露すると、田口、デスペラード、さらに佐藤レフェリーまで踊り始める。内藤の入場となると、田口は自作のショルダーキーボード&マイクを装着し、エアで演奏しようとするも、内藤がすぐさまリングインしたため慌てるばかり。必死に内藤を止めて、改めて弾き始めると、興味津々のカベルナリオも加わった。

 カベルナリオとヒロムが声援合戦からスピーディな先制争いを展開すると、田口もジャンピングヒップアタックや倒れ込み式クロスチョップなどで内藤を翻ろうする。L・I・Jの誤爆を誘い、3人を横並びで寝転ばせると、カベルナリオ組は次々とそこにボディプレスを投下。佐藤レフェリーまで強引にプレスさせると、田口がレフェリーに代わって3カウントを数え上げ、自分たちが勝者だと言わんばかりに手を掲げた。

 L・I・Jは負けじと反撃へ。デスペラードに照準を合わせると、代わる代わるにチョップを浴びせる。ヒロムだけ何度も打ち返されてしまって苦もん。それでも華麗な連係攻撃でデスペラードを排除すると、3人で田口の前に立ち塞がった。

 田口は孤軍奮闘。顔面をかきむしって暴れ回るが、ジャンピングヒップアタックは痛恨の空振りに。内藤とヒロムが田口の動きを封じると、BUSHIは股間を踏みつけた。恍惚の表情を浮かべた田口は場外に転げ落ちる。それでも、カベルナリオとデスペラードが反撃に出ると、田口も復活し、3人同時のトペコンヒーロを敢行した。

 カベルナリオ組は勢いのままに内藤を追い詰める。カベルナリオはリバーススプラッシュを落とすが、内藤はキッチリとキックアウト。続くカベルナリア狙いはヒロムがトラースキックで防ぐと、BUSHIがコードブレイカーで足止め。すかさず内藤がジャックナイフ式エビ固めで押さえ込み、3カウントをもぎ取った。

 試合後、内藤は田口から奪ったツタンカーメン型のマスクを被ると、自身のテーマ曲に合わせて田口が差し出したキーボードを弾き始める。田口はL・I・Jよろしく拳を突き上げるが、内藤は応じずに襲撃。キーボードを奪い取り、再び自分のテーマ曲に合わせて満足げにエアでキーボードを弾き鳴らしていた。

 バックステージで内藤は片言の日本語で「タグチサン、アナタワタシト、イツヤルノ? カベジェラ・コントラ・マスカラ、ヤルノ? アナタ、アシタ、ヤスミネ。モウ、イッショニプロレス、デキナイヨ。デモ、オモシロカッタヨ」と「FANTASTICA MANIA」期間中にだけ盛り上がった田口との抗争終了を明言。「アリガト! コレ、ワタシカラノプレゼント。アナタニ、アゲル」とコメントスペースにキーボードとマスクを放置して去っていった。

 その後、コメントスペースに現れた田口は「マスクが返ってきたよ〜! おお、ショルキーも返ってきたよ〜。そんなマスカラ・コントラ・カベジェラなんてリスキーなことしなくたって、これ、初じゃない? 史上初じゃない? ノーリスク、ノーリスクでマスクが返ってきたよ、これ。そういうオチでした!」とマスク&キーボードを改めて装着して笑顔を見せた。


【BUSHIの話】「よーし! 前を向いていくしかないな。昨日の何ちゃらトーナメントで優勝できなかった以上、俺とティタンのタッグで必ず証明してみせるよ。答えをね。IWGPジュニアタッグのベルトを、ティタンと2人で今年は奪う。いいか、そしてCMLLのリング、メキシコで防衛戦をやる。これが最大のスケジュールだ。今年のメキシコ行きのチケットを押さえてくれよ。俺とティタンでIWGPジュニアタッグのベルトを奪って、俺、そしてティタンがメキシコで凱旋試合、それもカンペオナート、タイトルマッチとして俺とティタンで必ず輝いてみせるから」

【ヒロムの話】「いやぁ、楽しい! 何て楽しいお祭りなんだ。メキシコにいた時のことを思い出すなぁ〜……。特に何かさぁ、今日の試合なんて、メキシコのさぁ、CMLLというよりかは、地方でやってるような、誰か知らない、誰かの誕生日の試合みたいな感じで。でもああいうのはいいよ、久しぶりだったなぁ。ああいう呼吸ってさぁ、また絶妙なタイミングで難しいんだ。何があるか分かんないからさ、リング上は。でも楽しかった。まだ俺は対応できるんだ、そう思ったよ。そう! あとさぁ、このシリーズで俺が勝つと、マキシマムザホルモンの『便所サンダルダンス』が流れるんだよね。いやそういうね、何て言うの、裏方さんの気遣い? まぁカマイタチじゃないんだけどね。でもこのルチャ・シリーズ、特別な感じがするよね。そういうテーマ曲一つで『何か懐かしいな、CMLL、俺、便所サンダルダンスで入場してたな』って、そういう懐かしい思いが蘇ってまいります。さぁそして、明後日か、3月1日、『All Star Jr. Festival』。どうなるんでしょうか。何かYAMATOお兄ちゃんが、ちょくちょく絡んでくれてはいるんですが、俺の相手はね、YAMATOお兄ちゃんだけじゃないんだ。HAYATA選手、橋本和樹選手。そして俺のパートナーももちろん、味方ではいるけど、お互いにね、誰が一番目立てるかっていう敵でもあるから。俺の相手はね、YAMATOお兄ちゃんだけじゃないんですよ。申し訳ない。でも、俺はさぁ、変にツイッターとかそういうので絡みたくないんだよね。安っぽくなっちゃうと、怖いじゃん。ねぇ、YAMATOお兄ちゃん。アンタも言ってたよね、『リング上で思いっきりやり合おうよ』って。俺の相手は、アナタだけではないんでね。楽しみにしてますよ。楽しませてください、そして楽しませてあげます。(報道陣に)何かありますか? ホントにいいんですか? 行っちゃいますよ? このままだと、俺は本当に行っちゃうけど、本当にいいんですか、質問は。けっこういますよ。いいんですか? 行っちゃいますよ。皆さん楽しむ準備はできてるということで、よろしいでしょうか。(ひと通り報道陣を見渡した後、深くお辞儀をして)ありがとうございました!」

【内藤の話】「(田口のマスクをつけ、ショルキーのおもちゃを肩から下げて、カタコト風の口調で)ヘイヘイヘイヘイ、タグチサン、アナタワタシト、イツヤルノ? カベジェラ・コントラ・マスカラ、ヤルノ? アナタ、アシタ、ヤスミネ。モウ、イッショニプロレス、デキナイヨ。デモ、オモシロカッタヨ。アリガト! コレ、ワタシカラノプレゼント。アナタニ、アゲル(ショルキーを外して床に投げ捨て、マスクも取って上に投げ捨てて立ち去る)」

【試合後の田口】

▼田口「内藤! マスカラ・コントラ……(床のマスクに気づいて、拾って装着すると)マスクが返ってきたよ〜! マスクがあるから〜、マスクが返ってきたよ〜! おお、ショルキーも返ってきたよ〜。そんなマスカラ・コントラ・カベジェラなんてリスキーなことしなくたって、これ、初じゃない? 史上初じゃない? ノーリスク、ノーリスクでマスクが返ってきたよ、これ。そういうオチでした! ありがとうございました〜。東スポ、何かありますか?」

──マスカラ・コントラ・カベジェラを期待してたファンもいると思うが?

▼田口「ないっすね。はい、なし! ハイリスク、ノーリターン、そんな試合はしません。返ってきたもん。はい。専門誌ならではの視点で高評価を得ている週刊プロレス、何かありますでしょうか?」

──今シリーズはどうだった? 久々のルチャ・シリーズで、楽しんでいるように見えたが?

▼田口「そうですね、楽しんでいるように見えたのなら、それはもう、はい。皆さんに喜んでもらえたなら本望です」

──ジュニアの祭典もあるが?

▼田口「そうですね、ジュニアの祭典には期待できませんので、ここで全力を出して。なお原始人のコスチュームはAmazonさんで2000円か3000円で買えますので、来年と言わず……明日は届かないか、来年はぜひ、皆さんご購入の上、FANTASTICA MANIAを楽しんでいただければと思います。……私は今日で終わりますけども、FANTASTICA MANIAのほうは無事に帰ってきましたんで……何ですか? 東スポさん、何かありますか?」

──私たちは何を見せられているのかという……

▼田口「そうですね。私たちは……あっ! (ショルキーのヒモが外れて床に落ちると)宿題ですよ、宿題」

──ここまで何も生み出さない抗争というのもないと思うが?

▼田口「まぁね、最後グダグダで終わるところが、何と言いますか……週プロさん、何かありますか?」

──もう大丈夫です。試合が始まってるんで

▼田口「試合を見なきゃですね(笑) 以上! (床にあぐらをかいて、柴田勝頼のマネで)以上! (立ち上がって、控室に向かいながら)何か生まれるかと思ったけど、何も生まれない抗争でした。ありがとうございました。あっ! (何かを思い出してインタビュースペースに戻り、蝶野正洋のマネで)オイ! ONE LOVE! 内藤に感謝!」

【試合後のデスペラード&カベルナリオ】

▼カベルナリオ「何でだよ!?」

▼デスペラード「(スペイン語で)大丈夫だ」

▼カベルナリオ「デスペラード、俺は悔しい。ファンは見てた! だがレフェリーは俺がカウント2で返したのを見てなかった。でも文句を言い続けるつもりはない。また次ナイトーの対角線に立てるチャンスを探すしかない(先に控室へ)」

▼デスペラード「おお〜、楽しみだね。やっぱ、戦った相手からああいう風に名指しでさぁ、『またやるぞ』とか言われるの、最高じゃね? あぁ、内藤、いや内藤さんだな、うらやましいっすよ。あ〜……このFANTASTICA MANIA、ルチャリブレにドップリ浸かってっから、普段の俺じゃあ見られないことやってんだ。だからよぉ、この後のシリーズも同じことやると思ったら大間違いだ。このシリーズは俺がやりたいことに踏ん切りをつける。明日だ、明日1回しかねぇ。見納めだと思ってくれ、今年のうちは。楽しい俺はよ。こっから、どストレートに最短距離で、一番おっかねぇ道をどんどんどんどん進んでいくぞ。STRONG STYLEの3人でな」

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