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3/2【NOAH】AMAKUSAが原田引退に涙も「新しい頂」への覚悟あらわ、Hi69は「二大欲求」成就宣言 GHCジュニア戦調印式

 3・9後楽園大会のGHCジュニア王座戦「(王者)AMAKUSAvsHi69(挑戦者)」に向けた調印式が2日、都内ホテルで開かれた。

 2・12大阪大会でAMAKUSAを破ったHi69が「おい、覇王!」と挑戦表明。リングネームを『仁王』としていた2021年4月以来、約2年ぶりのシングル王座挑戦を決めた。かつてAMAKUSAと瓜二つの『覇王』とタッグチームを組んでおり、覇王との“敗者リングネームはく奪&髪切りマッチ"に敗れてリングネームをHi69に戻した因縁もある。

 Hi69にとってGHCジュニア王座はNOAH参戦から現在まで欲していたもの。3度目の挑戦となる今回、「二大欲求」の一つとして「まだ巻いたことのないGHCジュニアシングルのベルトを巻くこと」を掲げた。

 もう一つは「AMAKUSAへの怒り、リベンジ」だ。仁王時代に覇王とジュニアタッグ王座獲りを目指してきたが、最終的に裏切られた。「俺が思ってることは一つ。裏切られたことへの怒り。それだけ」と言い切ったHi69はその恨みをAMAKUSAにぶつけるつもりだ。

 また、AMAKUSAはHi69挑戦が決まった状態で2・21東京ドーム大会での高橋ヒロム戦に敗退。「我は新しい頂へ届きませんでした。その大罪重く受け止めております」と無念そうに話したものの、その中で「我にはかすかに見えたのです。我が目指し、歩んできた、向かってきた新しい頂が」という。「この先の我の戦いを通し、その新しい頂をお見せできる日まで全身全霊、歩みを止めず向かっていく所存でございます」と決意を示した

 タダスケ、高橋ヒロムに続いて、またもや“心当たりのない過去の因縁"を持ち出された形となったAMAKUSAは「我の名はAMAKUSA。その質問、愚問ではございませんか?」とした。それでも2・12大阪大会での敗北を振り返って「Hi69殿の爆発的な力強さ、身をもって感じております。我自身のふがいなさも」と噛み締め、「この戦いで新しい頂をお見せできるよう覚悟を持って向かってまいります」と誓った。

 同日の会見で、長らくNOAHジュニアを支えてきたエース・原田大輔の電撃引退も発表された。「それがしの質問に関してお答えするのは、我はふさわしくない」としたが、「過去の偉大な王者方の思い、紡いできた歴史、重く受け止めております。応援して下さる皆様、我に関わる全ての方々に日々感謝いたしております。この先、少しずつでも我の戦いで思いを紡いでいけるよう、おごることなく向かっていこうと心しております」と涙ながらに誓ったAMAKUSA。原田が追いかけ続けた“NOAHジュニア黄金期の再来"を目指す。


【会見の模様】

▼Hi69「金剛のHi69です。自分には常日頃、二大欲求というものがありまして。一つがまだ巻いたことのないGHCジュニアシングルのベルトを巻くこと。そしてもう1個はAMAKUSAへの怒り、リベンジ。この二大欲求を俺は常日頃、考えながらプロレスをしていました。その二大欲求、二つとも後楽園大会のメインイベントでできることにムチャクチャ興奮しております」

▼AMAKUSA「第52代GHCジュニア王者、我の名はAMAKUSAと申します。改めまして皆様、以後お見知りおきを。あまりに一方的になすすべなく敗れてしまった過ぎし日の大阪大会。挑戦者のHi69殿の爆発的な力強さ、身をもって感じております。我自身のふがいなさも。あの時よりひと時も忘れず精進してまいりました。NOAHジュニアを世に広めるため一番大切な戦いは何か心得ておりまする。3月9日、後楽園ホール。全てはこの日のため! この戦いで新しい頂をお見せできるよう覚悟を持って向かってまいります。我の妙技、とくとご覧ください」

――王者AMAKUSA選手の印象は?

▼Hi69「印象ですか。自分とタダスケがGHCのタッグに挑戦して、試合後に乱入してきたのが初めてだと思うんですけど、それ以降、AMAKUSAの戦いぶり、そして結果としてシングルのチャンピオンになってることに関しては素晴らしいと思っております」

――リベンジというのは何を指している?

▼Hi69「今から言うことは俺の独り言ぐらいに思って聞いてほしいんですけど、自分は金剛のメンバーとして、仁王という名前で活動していた時がありました。その時のタッグのパートナーに覇王という人間がいました。わかりますよね? GHC(ジュニア)タッグを二人で目指して何回か挑戦して、結果は出なかったですけど、日に日にチーム力は上がってると自分は思ってました。やり続けることによってベルトを必ず巻けると思ってやってきたんですけど、その覇王が裏切りまして、志半ばチームとしても終わってしまったんですけど。まあ、そのあと両国で髪を切られ、名前も変わり。でもそれは結果として俺が弱かっただけで、それに関しては言うほど何も思ってないですね。俺が思ってることは一つ。裏切られたことへの怒り。それだけです」

――2年ぶりの挑戦となるが、ベルトへの思い入れは?

▼Hi69「NOAHに入団する前にフリーとして参戦し始めた時から自分はもうこのベルトが欲しくて参戦してました。過去、原田大輔、小峠篤司、2回やってましたけど、結果としては出ず。でもそれは単純な話で俺が弱かっただけ。今回このAMAKUSA戦、ホント俺の中ではちょうどいいタイミングでタイトルマッチ、そしてAMAKUSAへの怒り、それを後楽園のメインで出せるのは幸せ者だと思います」

――2・21東京ドーム大会で高橋ヒロム戦に敗れたことをどのように受け止めている?

▼AMAKUSA「我は新しい頂へ届きませんでした。その大罪重く受け止めております。ですが、我にはかすかに見えたのです。我が目指し、歩んできた、向かってきた新しい頂が。この先の我の戦いを通し、その新しい頂をお見せできる日まで全身全霊、歩みを止めず向かっていく所存でございます」

――Hi69選手の警戒する点は?

▼AMAKUSA「その質問、愚問ではございませんか?」

――覇王という名前が出たがそのことについては?

▼AMAKUSA「我の名はAMAKUSA。その質問、愚問ではございませんか?」

――後楽園メインでNOAHジュニアの王者としてどんな試合を見せたい?

▼AMAKUSA「過去の偉大な王者方の思い、紡いできた歴史、重く受け止めております。その問いの答えとなるかはわかりませぬが、応援して下さる皆様、我に関わる全ての方々に日々感謝いたしております。この先、少しずつでも我の戦いで思いを紡いでいけるよう、おごることなく向かっていこうと心しております」

――原田選手の引退が発表されたが?

▼AMAKUSA「それがしの質問に関してお答えするのは、我はふさわしくないと……我はふさわしくないと思うております。(手をかざしてから)失礼いたしました。ただ、願わくば3月9日、後楽園ホール……願わくば……皆様が送り出していただけたらと我は願っております」

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