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3/5【DRAGONGATE】史上初マスクマン対決ドリーム戦 初挑戦マシーン・J肉薄も シュンが逆転勝利で初防衛

 『CHAMPION GATE 2023 in OSAKA』が5日、エディオンアリーナ大阪・第2競技場で行われ、オープン・ザ・ドリームゲート王者シュン・スカイウォーカーが同王座初挑戦となったストロングマシーン・Jに追い込まれながらも逆転勝利を収め、初防衛に成功した。

 二人は2・26神戸大会におけるタッグリーグ公式戦(シュン&KAIvsマシーン・J&ストロングマシーン・F)で激突し、マシーン・Jがピンフォール勝ち。ドリーム挑戦の証である鍵を手に入れ、この日の初挑戦を迎えた。マスクマン対決によるドリーム戦は史上初。初挑戦・初戴冠による「ストロングマシーン・J改革」を予告していたマシーン・Jは白地に赤の新マスクで出陣した。

 ショルダータックルで先手を取ったマシーン・Jは大外刈りからの腕極めケサ固めで絞め上げたが、シュンは場外戦に持ち込んで逆転。ラフ殺法でマシーン・Jを防戦一方に追い込み、フロントハイキックで場外に蹴落とすと、イスで何度も殴打。イスの山へのブラスターを敢行し、マシーン・Jに大ダメージを負わせた。

 シュンがマスクに手をかけて揺さぶりをかけると、マシーン・Jはエルボー乱打、サッカーボールキックで怒りの反撃を開始。シュンのフロントハイキックを食らってもニールキックですぐさま応戦していく。串刺しラリアットを連発し、シュンをトップロープに乗せておいてミサイルキックを発射。シュンがフロントハイキックで反撃しても、得意のパワースラムでせき止め、ジャーマンを連発して攻め込んだ。

 2カウントで返したシュンはマシーン・Jをレフェリーに激突させると、ラリアットで逆襲に転じた。無法地帯をいいことにイスを振り上げたが、マシーン・Jはラリアットで凶器を射抜く捨て身の攻撃で阻止。イス攻撃を連発して報復し、ドラゴンスープレックスで追い討ちをかけると、魔神風車固めで勝負に出た。が、3カウントは奪えず。こん身のラリアットから再び魔神風車固めの構えに入ったものの、シュンはこれをジャックナイフで切り返して電光石火の3カウントを奪った。

 シュンが苦戦を強いられながらもマシーン・Jを退け、ドリーム王座V1を果たした。試合後、「俺の勝ちだ」と勝ち誇り、「やけくそだったな。やけくそ。お前みたいなクズでもやけくそになれば俺はちょっとは楽しいわ」と遠回しに評価。「でも見ただろ? この圧倒的戦力差を。お前の今の実力がどこにあるか。底辺、いやもっと地下深く。天空にいる俺はもはや曇って見えないだろ? お前がこの戦いで何を顧みるか、このクソレスラーが。俺がシュン・スカイウォーカーだよ」と差を強調したうえで通告した。

 シュンが高笑いとともに去ると、一人リングに残ったマシーン・Jは「あと少しだった。シュン、お前の言葉、その通り。強い者が勝つ。今日、俺が負けたのは俺の力がなかったからだ」とマットを叩いて悔しさを爆発させた。「でも俺には人の心を動かすプロレスができる」と言い切り、「ただの挑戦じゃ終わらせたくなかった。だから俺が挑戦表明をした時、シュンだけじゃなくて周りのレスラーに散々ツバ吐きかけて、いろんなことを言ってきた」とドリーム初挑戦にかけた思いを吐露した。

 「だけどな、シュンやBen-K、吉岡勇紀、他の若手もそう。みんな元は同じ練習で汗を流して、同じ屋根の下、同じ釜の飯を食って育ってきた。ちょうど3年前だったな。パンデミックの中、みんなで支え合いながらいろんなことを乗り越えてきた。今はユニットは違えど、同じ団体の大切な仲間だ」。そう同世代たちへの思い入れを口にしたマシーン・Jだが、「でもな、このリング上に戦いがある限り、牙をむいて立ち向かわなきゃいけねえ時がある。真正面からぶつかり合わなきゃいけない時がある」とキッパリ。「みんなそれぞれ違う。どこかが飛び抜けていて、どこかが欠けていたりもする。そういうヤツらが真正面からぶつかり合って戦うから、このプロレスは面白いんだ!」と激情を爆発させた。

 初挑戦・初戴冠はならなかったものの、マシーン・Jのドリームとりへの戦いはこの日、始まったばかり。「だから俺は今日まで吐いてきたツバを絶対飲み込まねえよ」と言い切ったマシーン・Jは「またすぐに俺はここに戻ってくる」と宣言。「皆さんの声援が力になりました。今日は本当にありがとうございました!」とファンに感謝し、大阪大会の幕が下りた。

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