3/7【LIDET UWF】伊藤が全日本・田村を蹴殺突破 準決勝で飯塚と激突

『LIDET UWF Ver.3』東京・新宿FACE(2023年3月7日)
LIDET UWF初代王者決定トーナメントAブロック1回戦 ○伊藤貴則vs田村男児×

　伊藤が全日本の田村をハイキック連打で蹴殺。LIDET UWF初代王者決定トーナメント1回戦を突破し、準決勝で飯塚優と激突することになった。

　伊藤はLIDET UWFルールで外敵の永田裕志、石川修司、SHOに敗北を喫してきたが、昨年末のTDCホール大会では青木真也と時間切れドロー。白星にはつなげられなかったものの、UWFファイターとして確かな成長を見せつけた。そして迎えたトーナメント1回戦。GLEATの若大将は今回も外敵となる全日本プロレスの田村と激突した。

　LIDET UWF初参戦の田村は裸足で登場。レガースとニーパットを着用していないため、前蹴り以外の蹴り技は禁止となった。田村は伊藤の打撃を警戒しながらタックルを狙っていく。伊藤の掌底には掌底を果敢に返したものの、伊藤はヒザ蹴りでダウンを先取した。

　田村は組みついて上手く伊藤を崩すと得意の俵返しを連発し、流れるようにスリーパーで捕獲。エスケープを奪って反撃に成功すると、伊藤のニールキックをかいくぐり、腕ひしぎ十字固めへ。再び伊藤からロープエスケープをもぎ取り、ポイントでリードした。

　伊藤は掌底の打ち合いから田村を棒立ちにさせると、水車落としの体勢から前方に叩きつけて反撃。逆片エビ固めで絞め上げてエスケープに追い込み、ポイントをイーブンに戻した。

　負けじと田村はタックルを何度も仕掛け、ついにテイクダウンにつなげると、リング中央で肩固めに捕らえた。大ピンチを迎えた伊藤だったが、なんとかロープに足を伸ばしてしのぎ切る。ここで攻めたい田村は再びタックルを狙ったものの、伊藤はカウンターのヒザ蹴りで迎撃。豪快なジャーマンにつなげる。ふらつきながらも立ち上がった田村だったが、伊藤はここぞとばかりに左右のハイキックを連続発射。一気にTKO勝ちをもぎ取った。

　伊藤が外敵・田村を蹴殺。4・12後楽園大会準決勝進出が決定した。準決勝では同じくGLEAT所属の飯塚と激突することに。「俺がLIDET UWFの初代王者になるために次は飯塚優。G PROでもパッとせんヤツに俺は負けてられんからな」と眼中なしといわんばかりの伊藤は「俺は逆のブロックの、この間決着がつかんかった青木真也、そして佐藤光留。両方とも俺は決着をつけなあかんから」と早くも決勝に照準。「王者になったあとは俺から5人ぐらいかな、逆指名したいヤツがおるから。そいつら全員1人1人蹴散らして、正真正銘の誰もが認める初代LIDET UWF王者に俺はなる」とその先の防衛ロードまで見据えていた。

【伊藤の話】「とりあえず1回戦突破。でも、田村とはまたやりたいと思いました。俺がLIDET UWFの初代王者になるために次は飯塚優。G PROでもパッとせんヤツに俺は負けてられんからな。俺は逆のブロックの、この間決着がつかんかった青木真也、そして佐藤光留。両方とも俺は決着をつけなあかんから。必ず決勝に這い上がって、あの2人のどっちかに勝って、初代王者になって。そして王者になったあとは俺から5人ぐらいかな、逆指名したいヤツがおるから。そいつら全員1人1人蹴散らして、正真正銘の誰もが認める初代LIDET UWF王者に俺はなる」

【田村の話】「GLEAT MMAに続いて、LIDET UWFに参戦しましたけど、相手の伊藤貴則選手は打撃がやっぱ重くて。最後は立てなかったですね。強かったです。それだけですね。ただ、次あるとすればリベンジしたいなと。しかも今度は全日本プロレスの3月18日、後楽園ホールで(GLEATとの)対抗戦もある。まあ、次に対戦するのは伊藤貴則選手じゃないんだけど、対抗戦なんで、そこではしっかり勝って。そして、いつかまた伊藤貴則選手にリベンジしたいなと思います。そのためにはもっと強くなります」