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3/21【全日本】永田が三冠薄氷V1、CC不参加表明も「優勝したヤツかかってこい」 征矢も出場宣言

『#ajpw ドリームパワーシリーズ2023〜レック株式会社 presents〜』東京・大田区総合体育館(2023年3月21日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○永田裕志vs石川修司×

 永田が大苦戦を強いられながらも石川を返り討ちにし、三冠王座初防衛。チャンピオン・カーニバル不参加を表明し、「誰でもいい。優勝したヤツかかってこい」と覇者迎撃を宣言した。また、この日、世界タッグ新王者となった征矢学も春の祭典出場を表明した。

 永田は2・19後楽園大会で宮原を破って三冠王座最年長戴冠。史上初のダブルグランドスラム(新日本、全日本、NOAHのシングル王座&シングルリーグ戦制覇)を成し遂げた。

 試合後、石川が挑戦を表明し、この日の永田初防衛戦が実現。54歳・永田と47歳・石川の中年対決が2023年最初のビッグマッチのメインで激闘を繰り広げた。エプロンからの場外フットスタンプで永田の動きを止めた石川が先手。圧倒的なパワーを武器に腹部攻めで主導権を握る。しかし、永田も勝負強さを発揮。串刺し攻撃に合わせて左ヒザを蹴りつけると、負けじと一点集中攻撃を展開。ヒザを攻め立てて試合は消耗戦に。石川がエプロンでファイヤーサンダーを決めれば、永田も執念で雪崩式エクスプロイダーを敢行した。

 先に仕掛けたのは石川。ランニングニーリフト、ファイヤーサンダー、スプラッシュマウンテンと怒とうの大技ラッシュに出る。しかし、永田は意地のキックアウト。「永田」コールと重低音ストンピングを巻き起こすと、腕狙いで石川の動きを上手く止め、延髄斬りや大☆中西ジャーマンで巻き返した。

 沈まない石川も壮絶なエルボー合戦で真っ向から呼応。永田得意のバックドロップを先に繰り出し、カミゴェもぶち込んだ。だが、ランニングニーリフトに永田はカウンターのニールキックを一閃。不意を疲れて棒立ちになった石川をバックドロップ2連発で沈めた。

 永田が苦闘の末に石川を退け、三冠王座V1。「これまでありとあらゆる選手とやってきたつもりだったけど、まだまだこんな強い選手がいるとは。でも、その石川に勝って、物凄くより自信がついたよ」と自信を深めて防衛ロードの第一歩を踏み出した。

 試合後、チャンピオン・カーニバル不参加を表明すると、出場選手たちがリングに集結。この日、世界タッグ新王者となったNOAH・征矢も「BブロックXはこの俺、征矢学だ。俺がチャンピオン・カーニバル優勝してやる」と出場を宣言した。永田包囲網が敷かれた中、永田は「誰でもいい。優勝したヤツかかってこい」と優勝者迎撃を宣言すると、「よし、いくぞ、1、2、3、ゼア!」」と敬礼ポーズで全日本今年最初のビッグマッチを締めた。


【試合後の永田】
▼永田「まずは初防衛成功。と言いたいところだけど、ボロボロだ、体が。石川修司強ぇわ。やばかった。ホントにやばかった。いやぁ、今まで日本のいろんなマット、いろんな団体で戦って、ある程度やり尽くしたと思ってたけど、時代が移り変わって、まだこんな凄い選手がいたとは。いやぁ、初防衛なんて言ってますけど、相当の消耗ですよ。今まだ気が立ってますから立っていられますけどね。それぐらい強い相手で。でも、それに勝ったことがより自信となってこれからの永田裕志を支えてくれると思いました」

――同じ会場に天山選手、小島選手がいたことが戦いに影響した?

▼永田「会って久しぶりに控室では話したけど、天山は自分の試合終わったら帰っちゃったし、小島さんは何か放送席にいたんじゃないですか。そうだよね。同世代がいる強みじゃないけど、やっぱり姿が見えるとちょっとうれしいというか、気分的にもいい状態で試合を迎えることができたなと。会場に来て思いました」

――カーニバルへの各選手のアピールを聞いてどう感じた?

▼永田「盛り上がるんじゃないですか。いろんなこと考えすぎてんのか、もっと端的に自分の決意表明すればいいのに、わりと場慣れしてないのかわかんないけど。熱意は伝わりましたけどね。あのメンバーだったら面白い試合になるでしょうし、より打倒・永田裕志というかね、このベルトを獲り返すっていうことについて、逆にその方がファンの人は面白いんじゃないですか。永田がそこに参戦するより、対永田という部分で、このチャンピオン・カーニバル一つになってあれすれば」

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