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4/12【ALL TOGETHER】新日本&全日本&NOAH3団体合同興行『ALL TOGETHER AGAIN』 6・9両国で11年ぶり開催

 新日本、全日本、NOAHの3団体による合同興行6・9両国大会『ALL TOGETHER AGAIN』の開催が12日、発表され、新日本・棚橋弘至、全日本・宮原健斗、NOAH・清宮海斗が会見でそろい踏み。11年ぶりの開催となる合同興行へ向けて棚橋は「宮原選手と一回、全日本プロレスの大会で組ませていただいて、ちょっと元気の良さで負けたかなっていう悔しさがあるんで、もう一回、宮原選手と組んで、『俺が俺が』と勝負したい」と希望した。

 今月9日、3団体の公式ツイッターアカウントで「混沌の時代からのRESTART みんなの心をひとつにもう一回」のフレーズとともに4月12日に何らかの発表があることを予告する動画が同時に配信された。

 当日を迎えたこの日、発表となったのは3団体による合同興行6・9両国大会『ALL TOGETHER AGAIN』の開催だった。ALL TOGETHERは東日本大震災復興支援チャリティー大会として行われた2011年8月26日、日本武道館、2012年2月19日、仙台サンプラザに次いで11年4ヵ月ぶり3度目。主催はALL TOGETHER AGAIN実行委員会で、新日本・菅林直樹会長はコロナ禍を乗り越えつつある現状を踏まえ、「リスタートの気持ちを込めて、プロレスの力で元気を発信」と大会開催のコンセプトを説明した。

 発表会見には新日本・棚橋、全日本・宮原、NOAH・清宮と3団体のエースが出席。「もちろん選手として楽しむだけではいけないと思ってますし、誰にも負けないつもりでいこうと思ってます。初めてのALL TOGETHERでどんな景色が見れるのか、その先に何が生まれるのか楽しみ」(清宮)、「この日しか見られない対戦カードにプロレスファンはワクワクドキドキしていただけたらと思います。何より僕自身が最高にワクワクしています。今も昔もプロレスは最高だということを僕はこの日、大いに表現したい」(宮原)、「今回の大会はまずプロレスファンの皆さんに楽しんでほしい。そして一人一人がエネルギーを日常に持ち帰って、家族や友人や仲間に分け与えていくイメージですね。今回プロレス界からいいエネルギーを発信できたら」(棚橋)と夢の共演へ向けて意気込んだ。

 気になるのはやはり対戦カード。どんな越境マッチが実現するのか注目されるところだ。過去2大会では棚橋&諏訪魔&潮崎豪(武道館)、棚橋&諏訪魔&森嶋(仙台)と当時の3団体のエーストリオが実現している。今回も会見に出席した3人によるエース合体、あるいはエース対決が期待されるところだ。

 各々が敬意を示し合った中、棚橋は「宮原選手と一回、全日本プロレスの大会で組ませていただいて、ちょっと元気の良さで負けたかなっていう悔しさがあるんで、もう一回、宮原選手と組んで、『俺が俺が』と勝負したい」と希望。清宮も「今日、会見に来て、隣に座っていらっしゃる宮原さん、棚橋さんの言葉も聞いて、今凄く興味が湧いています」と前向き姿勢を示した。そして宮原は「約2ヵ月間プロレスファンはどんな対戦カードが見たい、誰が組んでるところを見たいとか、そういうことを言って、たぶん逆にいろいろ動くんじゃないですかね。そういう部分で僕は楽しみにしています」とファンの間で大会への期待感が高まることを望んだ。

 今大会は昨年10月1日に逝去した故・アントニオ猪木さん追悼の意味合いも込め、「元気があれば何でもできる!」がサブタイトルに冠せられた。会見を終えた3人はフォトセッション後、大会へ向けた景気づけとばかりに猪木さんばりの「ダァー!」で気勢を上げていた。なお、大会収益の一部がチャリティーとして寄付される予定。


☆6/9(金)東京・両国国技館『ALL TOGETHER AGAIN 元気があれば何でもできる!』16:30開場、18:00開始


【会見の模様】
▼菅林会長「本日はお集まりいただきまして、また配信の皆様はご視聴ありがとうございます。2020年、猛威を振るった新型コロナウイルスにより、日常は混乱をしました。プロレス界もいっときは大会中止や無観客試合に追い込まれ、そこからファンの皆様のご協力をいただきながら、制限がある中、一歩ずつ日常を取り戻すべく歩んでまいりました。現在、政府の新型コロナに関する規制も緩和され、あと一歩で日常を取り戻すところまで来ていると言ってもいいのではないでしょうか。ここで混沌からのリスタートの気持ちを込めて、プロレスの力で元気を発信すべく、新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの3団体で2012年2月以来となるALL TOGETHERを開催する運びとなりました。さらに昨年、逝去されました新日本プロレス創設者・アントニオ猪木さんの言葉『元気があれば何でもできる!』をサブタイトルに据え、追悼の気持ちも込めまして『ALL TOGETHER AGAIN 元気があれば何でもできる!』を2023年6月9日、両国国技館にて開催いたします。開始時間は18時。主催はALL TOGETHER AGAIN実行委員会。なお、収益の一部はチャリティーとして寄付を考えております。こちらは改めてご報告させていただきます。プロレスラーたちの熱闘とプロレスファンの皆様の熱いご声援で、大きな元気を発信できる大会になると信じております。どうぞご期待ください」

▼清宮「プロレスリング・ノアの清宮海斗です。ALL TOGETHERが初めて開催された時、自分は中学3年生でした。なのでALL TOGETHERを体験したことはありません。今日ここに来るまでにALL TOGETHERを体験したリングスタッフの方と一緒に来まして、その時の話をしながらここに来させていただきました。当時3団体のリングスタッフ全員集結して、設営も一瞬で終わって、みんな気づいたら一つになって笑顔になっていたという話を聞いて、スタッフの方もその時、やっぱり自分たちが楽しまないとお客様を楽しませることはできないと感じたそうです。実は僕も最近、選手が楽しまないとお客様を楽しませることはできないと思っていたので、意見がそこで一致しました。もちろん選手として楽しむだけではいけないと思ってますし、誰にも負けないつもりでいこうと思ってます。初めてのALL TOGETHERでどんな景色が見れるのか、その先に何が生まれるのか楽しみにしてます。ファンの皆さんも一緒に楽しんで待ちましょう」

▼宮原「全日本プロレス宮原健斗です。新日本プロレス、プロレスリング・ノア、そして全日本プロレスが揃う大会に今からワクワクしています。プロレス界は今、歓声が戻ってきて、新たなスタートを切っていると思います。プロレスラーは当然、歓声の中でプロレスをしたい。そしてプロレスファンは歓声の中でプロレスを観たい。当然そう思っていたと思います。新日本プロレス、プロレスリング・ノア、全日本プロレスでしか、この日しか見られない対戦カードにプロレスファンはワクワクドキドキしていただけたらと思います。何より僕自身が最高にワクワクしています。今も昔もプロレスは最高だということを僕はこの日、大いに表現したいと思います」

▼棚橋「新日本プロレス100年に一人の逸材・棚橋弘至です。前回のALL TOGETHERから10年経ちました。今回の開催はまずプロレスファンの皆さんに楽しんでほしい。そして一人一人がエネルギーを日常に持ち帰って、家族や友人や仲間に分け与えていくイメージですね。そして、その持ち帰ったエネルギーで皆さんがより良くなっていくイメージ。今回プロレス界からいいエネルギーを発信できたらと思います」

――現時点で戦いたい、組みたい選手はいる?

▼清宮「今日、会見に来て、隣に座っていらっしゃる宮原さん、棚橋さんの言葉も聞いて、今凄く興味が湧いています」

▼宮原「対戦カードは僕自身、今ここでいろいろ言うとめんどくさいんで。大人の事情がありますから。ですが、逆に今日発表して6月9日ということで、約2か月間プロレスファンはどんな対戦カードが見たい、誰が組んでるところを見たいとか、そういうことを言って、たぶん逆にいろいろ動くんじゃないですかね。そういう部分で僕は楽しみにしています」

▼棚橋「僕はですね、宮原選手と一回、全日本プロレスの大会で組ませていただいて、ちょっと元気の良さで負けたかなっていう悔しさがあるんで、もう一回、宮原選手と組んで、『俺が俺が』と勝負したいなと思います」

――それぞれの印象を?

▼清宮「本当に団体を引っ張っている選手だと思いますし、こういう明るさとか元気という部分は凄く自分も吸収したいと思っております」

▼宮原「それぞれの選手の印象ですよね? まずは清宮さんはやっぱりさわやかですよね。この年齢で団体を引っ張っているっていうのは、自分が清宮さんと同じ年だった時を考えると、考えられないぐらいさわやかだし、このさわやかさは僕にはないなと思いますね。そして棚橋さんはやっぱりプロレス界をけん引している、尊敬すべき人なので。対戦して…組んだり戦ったりもしましたよね。そのたびに学ぶこともあったし。そして、この会見場に清宮さんは20代、僕は30代、棚橋さんは40代」

▼棚橋「はい」

▼宮原「世代がそれぞれ違うのも前回のALL TOGETHERとは違うところで面白いのかなと思いますね」

▼棚橋「まず清宮君、ビジュアルがいいね。そして20代。宮原君も言ったけど、とても動きのいいハツラツとしたプロレスを見せてくれていると思います。そして宮原君、元気がいい」

▼宮原「顔はないんですか?」

▼棚橋「ビジュアルもいいよ。やっぱ発信力かな。イチレスラーとして持ってるエネルギーの底が知れない。そういうところが宮原君への興味が僕も尽きないし、ファンも宮原だったらどこまでやってくれるんだろうという期待に繋がってると思います。で、数式で表すと清宮君と宮原君の間に+があってここ(自分と宮原の間)に=がある。清宮君+宮原区=棚橋という数式が成り立つかなと思います」

▼宮原「よく理解できないなかったですね」

▼棚橋「二人のいいところを足すと棚橋になるよっていう」

▼宮原「いい取こどりじゃないですか。ちょっと勘弁してくださいよ。そういうところはちょっとやめてください。ALL TOGETHERですから」

▼棚橋「そういうとこあるから俺。40代だから」

――「元気があれば何でもできる!」のサブタイトルが付いたが?

▼清宮「自分は業界に入ってから直接携わることはできなかったですけど、プロレスラー、イチ選手として本当に元気の部分だったりとか、何度も跳ね返していく折れない気持ち、力。そういうものを今回の大会でも自分なりに見せていきたいと思っております」

▼宮原「やはりアントニオ猪木さんという偉大なプロレスラー。日本全国民が知っていると思うので、やはりそういう方が残した元気があれば何でもできるっていうのは、やっぱりプロレスラーをすればするほど難しさを感じるし。ただ、やっぱり僕もいつもリングに上がる時は、見てる人が何か明日への活力になればいいなと思って自分のエネルギーをリングに注ぎ込んでるんで、この日も最高に元気いっぱいにプロレスをしたいと思います」

▼棚橋「今こういうコロナ禍の状態で猪木さんだったら絶対何か行動を起こすんじゃないかというのがイメージできます。だから,そういった思い、行動力。猪木さんだったら何かやってくれるんじゃないかっていうね。そういうところを僕らレスラーで少しでも追いつけるようにしていきたいなと思っております」

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