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4/12【GLEAT】石田と大激闘…T-HawkがG-REX初挑戦・初戴冠 「空気読まねえ、俺の道突っ走る」

『G PROWRESTLING Ver.49 -Invader(侵略者)-』東京・後楽園ホール(2023年4月12日)
G-REX選手権試合 ○T-Hawkvs石田凱士×

 T-Hawkがかつての後輩である石田を激闘の末に撃破し、G-REX王座初挑戦・初戴冠。「これがGLEATのメインイベントだ!」と吠えたT-Hawkは「これからいい意味で空気も読まねえ。俺は俺の道を突っ走る」と予告した。

 今年1月にG-REX王座を奪取し、多国籍ユニットユニット・BLACK GENERATION INTERNATIONAL(BGI)を立ち上げた石田。3・21大阪大会ではKAZMA SAKAMOTOを破り初防衛に成功したが、その直後に挑戦表明をぶち上げたのがT-Hawkだった。石田とはDRAGONGATE時代の先輩後輩にあたる。ここまであえて石田と絡んでこなかったT-Hawkが聖地で至宝奪回に臨んだ。

 T-Hawkにとっては初めてのG-REX王座挑戦。元同門らしくハイレベルな先読み合戦からスタートする。重たい逆水平を効果的に放ったT-Hawkが歓声を浴びたものの、続くトペ狙いを石田がハイキックで撃墜。強烈なミドルキックやサッカーボールキックやヒザ蹴りなどでかつての先輩を何度も蹴りつけた。

 T-Hawkにも意地がある。声援を背に逆水平で何度も快音を鳴らす。石田がエプロンからランニングローキックを放っても、T-Hawkは蹴り足をキャッチし、転倒を誘って顔面からエプロンに叩きつけた。しかし、気持ちで引かない石田は今度こそとエプロンからT-Hawkめがけてランニングローキックを一閃。リング内外で両者大の字に。

 ここからさらに2人の感情が熱い火花を散らす。打撃戦に収まらず、大技合戦でもせめぎ合った。ダブルダウンになっても互いにカウント9で起き上がると、ふらつきながらも逆水平を何十発も打ち合う。石田は作戦を切り換えて突進するも、T-Hawkはカウンターのケルベロスをズバリ。コーナーめがけてのパワーボム、スプラッシュマウンテンと大技を連発したが、石田はフォールを返した。

 T-Hawkはナイトライドを踏ん張られてもウラジゴクでぶん投げるが、すぐさま動いた石田はジャンピングハイキック、バズソーキックで形成打開。手首を固めた状態でバズソーキックを連発する。ウラジゴクで引っこ抜かれても攻撃を止めず、後頭部をローキックで蹴りつけると、ハーフタイガースープレックスで勝負に。しかし、T-Hawkは肩を上げた。

 足にしがみついてなりふり構わぬ抵抗を見せたT-Hawkに対し、石田はダルマ式のハーフタイガースープレックスを狙う。必死に振り払ったT-Hawkはこん身のナックルパンチをねじ込むと、今度こそナイトライドを決めたが、今度は石田がキックアウト。ならばとT-Hawkはケルベロスから再びナイトライドでダメ押しし、3カウントを奪取した。

 T-HawkがG-REX王座初挑戦・初戴冠。「Invader(侵略者)」の名前通りに対外敵のカードが並んだ大会のメインで至宝奪回を果たした。ベルトを高々と掲げて大きな拍手を浴びたT-Hawkは「後楽園ホール、これがGLEATのメインイベントだ、バカヤロー」と吠えると、「石田! 聞こえてても聞こえてなくてもどっちでもいいけど、俺に火を点けてくれてありがとうな」と石田にもメッセージを送った。

 さらに、T-Hawkは「みんなも知ってる通り、このベルトは初代王者のリンダマンの責任、そしてさっき戦った石田凱士の覚悟が乗ってます。この団体にはいろんな色があるから、俺はここから新しい色をこのベルトにつけていこうと思います。今の試合を見ただろ。GLEATと言えばカズ・ハヤシ? 田中稔? 解説席にいるCIMA? ふざけんな、バカヤロー俺たち20代30代がよ、GLEATを盛り上げていかなきゃ未来はねえんじゃねえのか!?」と絶叫。「これからいい意味で空気も読まねえ。俺は俺の道を突っ走る。それがこのGLEATの発展につながる」と決意を表明した。

 会場を見渡し、「お世辞でも超満員じゃねえよ」と指摘した新王者は超満員を目標に掲げると、最後は観客とともに「これからもみんなでGLEATしようぜ!」の雄叫びで大会を締めくくった。

 バックステージではさっそく王者として若手選手に厳しい言葉を投げかけたT-Hawk。「今までできなかったこと、クリエイティブなこと、俺からもどんどんどんどん提案していくからよ。いつまでもな、さっきもリング上で言った3人の名前で飯なんて食ってらんねえんだよ、こっちは。GLEATするかしないか。俺が根こそぎ引っ張ってやるよ」と所信表明していた。


【T-Hawkの話】「2年間溜めてきてもんを爆発できたと思うし、その相手が石田凱士でよかったと思うよ。初代王者のリンダマンも20代。石田凱士も20代。おい、他のGLEATの20代のヤツら、どうした? コラ。ちんたらちんたら携帯いじって、もっと現実見ろ、コラ! もっと前見ろよ! これが現実だ! これがメインイベンターだ! 悔しかったら、前だけ見て、這い上がってこい、コノヤロー。中途半端なプロレスラーごっこやってるんだったら、とっとと辞めちまえ、コラ。そんなヤツはいらねえんだよ、このGLEATに。それだけ本気でやってんだ、こっちは。おい、次、大阪、4月23日。アゼリアあるよな。そこから歯を食いしばってこいよ。俺がこのベルトを獲ったんだ。今までできなかったこと、クリエイティブなこと、俺からもどんどんどんどん提案していくからよ。いつまでもな、さっきもリング上で言った3人の名前で飯なんて食ってらんねえんだよ、こっちは。GLEATするかしないか。俺が根こそぎ引っ張ってやるよ」

【石田の話】「今日は俺の負けや。認めたるわ。でもな、T-Hawk、お前とはまだ始まったばっかりじゃ、コラ。このリングでも、全日本のリングでも、スキがあったらいつでもお前のこと狙ってるからな。俺はこのGLEATの選手、絶対認めへんからな。俺らに認めてほしかったら、自分らのポジション捨ててでもやってみろ、コラ。それで響かんかったらそれまでじゃ。それからよ、4月16日、俺たちBLACK GENERATION INTERNATIONALの自主興行があるな。今日の後楽園を見たらわかるやろ? どえらいメンバーが集まってるぞ、コラ。4月16日、新木場大会、今日の後楽園より凄まじいことになるぞ。楽しみにしとけ」

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