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4/23【スターダム】フワちゃんがデビュー2戦目で大奮闘も敗戦 今後は「冷静に考える」

『ALLSTAR GRAND QUEENDOM 2023』神奈川・横浜アリーナ(2023年4月23日)
フワちゃん第2戦 ○林下詩美&天咲光由vs葉月&フワちゃん×

 フワちゃんがプロレスデビュー2戦目でジャーマンスープレックスやミサイルキックなどを披露して大奮闘。しかし、最後は詩美に敗戦を喫した。今後のプロレス挑戦については「もう1回やらせろと駄々をこねるんじゃなくて、次をどうするか冷静に考えてきます」と明言を避けた。

 タレントやYouTuberとしてマルチな活躍見せているフワちゃんは昨年10月の立川大会でデビュー。テレビ番組『行列のできる相談所』に連動した企画だったが、試合では敗れたものの、プロレスに見事に順応して大きなインパクトを残した。半年ぶりとなる第2戦では師匠・葉月と組んで、詩美&天咲と対戦。初勝利やオリジナル技公開に意欲を見せつつ、「最高の試合を見せる」と予告していた。

 先発は葉月に譲ったフワちゃん。タッチしてリングに入ると、大歓声の中、天咲と対峙するが、いきなりピンチを迎える。介入した詩美がフラップジャックを決めると、天咲は顔面低空ドロップキックからヒザ十字固めに捕獲。その後も天咲が左ヒザを攻めると、フワちゃんは何度も悲鳴を上げた。詩美もボディスラムを連発するなど厳しい攻撃を見せる。

 劣勢が続いたフワちゃんだったが、天咲にドロップキックを見舞って自力でピンチを脱出。あとを受けた葉月が奮闘して試合を立て直すと、いい場面でフワちゃんにタッチを渡した。師匠の気持ちに応えようと、フワちゃんは天咲をボディスラムで投げ捨て逆エビ固めに捕獲。急角度で絞め上げる。しのがれても、ミサイルキックを初公開。場内を盛り上げた。

 天咲を攻めきれず、詩美が相手になると再び劣勢に。それでも葉月のゲキと観客の声援を浴びて、真っ向からエルボー合戦を繰り広げる。葉月の援護を受けると、顔面ウォッシュを繰り出し、卍固めに持ち込んだ。さらに、ダイビングボディアタックやブレーンバスターまで詩美に決めて、何度もどよめきを巻き起こす。

 躍動するフワちゃんはフロントハイキックからジャーマンスープレックスを披露したものの、詩美を追い詰めるには至らない。フワちゃんはマットを叩いて悔しさをあらわにする。それでもエルボーを乱れ打つが、詩美はボディスラムで鎮圧。胴絞めスリーパーで絞めに絞めた。フワちゃんはロープに逃れて意地を見せると、ジャーマンを前方に丸め込んであわや3カウントの場面を生み出すが、直後にラリアットを食らうと1回転。「フワちゃん」コールが発生したものの、詩美のラリアット、天咲の飛びつきDDT、詩美の2段階式ジャーマンを立て続けに食らうとごう沈した。

 デビュー戦からさらなる進化を遂げたフワちゃんだったが、詩美の牙城は高く完敗。試合後、天咲は「私はフワちゃんの同期で本当に誇りに思います」、詩美は「よく聞け。これがプロレスラーだ」とマイクでフワちゃんにメッセージを送ると、先にリングをあとにする。

 マイクを持ったフワちゃんは「ああ、負けちゃいました。皆さんありがとうございました。本当にこの1年間、生活の中心をプロレスにして、みんなが思っているよりも本当にプロレスが大好きになりました」と告白。「本当に、本当に大好きなの、プロレス。有田(哲平)さんの楽屋に行っても毎回プロレスの話しているし、YouTubeの履歴だって全部プロレスなんだよ。プロレス大好きです」と続けると、大きな歓声を浴びた。

 「私なりに生活の中心をプロレスにして、プロレスに愛を注いで頑張ってきたけど、それでも勝てませんでした。ワンチャン、芸能人だから勝てると思っちゃった。でも、やっぱりプロレスラーって凄いです。本気で挑んでも、全部懸けても、まだ勝てない。私も出直してきます」と悔しさをにじませたフワちゃんは、「私ももう1回やらせろと駄々をこねるんじゃなくて、次をどうするか冷静に考えてきます」と今後についてコメント。「4・23忘れられない1日になりました。ありがとうございました」と客席に感謝のメッセージを送ると、横浜アリーナは大きな拍手に包まれた。

 試合に向けて、新日本プロレスのオカダ・カズチカにも指導を受けたというフワちゃん。ミサイルキックはオカダから「フワちゃんは次のレベルにいける」と激励されて挑戦した技だったようで、「コーナーに立った時はオカダ・カズチカさんを蹴るつもり……いや、変なこと言ってるな(笑) オカダ・カズチカさんが完全に思い浮かびました。だから、凄い気持ちが乗って蹴れました。あの時の私、金髪だったと思う」と振り返っていた。

 デビュー戦には自分で「75点」をつけていたが、2戦目は「今回は90点です。やっぱ勝てたら、100点出したかったぐらい凄い満足できる試合になったと思います」と高評価。「一生懸命頑張ったし、思いもぶつけたし、前回よりもプロレスに対して私自身の愛もあったし、天咲さんと林下さんも愛を持って戦ってくれたというのがわかったので、ほぼ100点に近いけど、やっぱり勝つというのが一番の目標だったので。そこは達成できなかったという意味で90点かな」と自己採点した。

 「もうちょっとじっくり考えて、勝つためにはどうしたらいいのかっていう。私もやるからには勝ちたいので、その覚悟が決まるまでは『やらして、やらして。次どこでやるの? 次どこでやるの?』ってあんまり大口叩かないで、じっくり考えようと思ってます」とバックステージでも次戦について慎重な姿勢を見せていたフワちゃん。ただ、まだ披露していない技もある様子なので、第3戦実現に期待したいところだ。

【試合後のフワちゃん】
――2戦目を終えたが、デビュー戦と比べると?

▼フワちゃん「今回は本当にわかってはいたけど、プレッシャーが凄かったです。前回の試合はプロレスファンのみんなにメチャメチャ評価してもらって、自分でもずっとあの時は何回も自分の動画を見直して。ラジオのトークとか考えなきゃいけないのに、それも放棄して、ずっとYouTubeのコメント欄とか見てた。自分で見ても凄い最高の試合だったから。それが2戦目となると、みんなどこまで期待するんだろうなっていう。見えないプレッシャーが凄いあったので、今回はそれに対して結構焦っちゃって。技を増やさなきゃ、これもやらなきゃ、もっと派手なことしなきゃ、衣装もこんなのにしなきゃって、ちょっといけない方向に1回自分で走っちゃって。その時にプロレスファンの先輩の有田さんとか、私の師匠の葉月さんとかが、『ちょっと違う方向に行っているかもしれない。技を綺麗にお披露目するんじゃなくて、フワちゃんは勝ちたいんだよね』ということを正してくれたんで。そこはしっかり変になりそうにもなったけど、ちゃんと信頼できる先輩がしっかり試合に挑ませてくれました」

――今回はオカダ・カズチカ選手に指導してもらっていたが?

▼フワちゃん「凄いよね。私もさすがにオカダ・カズチカ来たかと思って、ちょっと緊張してさ。道場に入れなかったもんな。マジ、生オカダ・カズチカだと思ったけど、オカダさんは凄かったです。本当に生で、この距離でドロップキック見せてもらったんですけど、マジで感動しちゃって。これ凄いなと。そしたら、私のドロップキックを見てくれて、『フワちゃん、次のレベルいけるよ』って言ってくれたんですよ。だから、今回本当はドロップキックというのが自分の得意技だと思ってて。そんな中、世界一のドロップキックを持っているオカダ・カズチカさんに『フワちゃんは次のレベルにいける』と言われて、それでミサイルキックを教えてもらって。だから、1人だけじゃないんだなってメッチャ強く思いました。私だけでプレッシャーを感じて、技、技、技って思っている中で、ちゃんと助けてくれる人がいたのが凄い心強かったし、カッコ良かったし。コーナーに立った時はオカダ・カズチカさんを蹴るつもり……いや、変なこと言ってるな(笑) オカダ・カズチカさんが完全に思い浮かびました。だから、凄い気持ちが乗って蹴れました。あの時の私、金髪だったと思う」

――いろいろなものを出したいと言っていたが、今日の試合で出し切れた?

▼フワちゃん「本当はもうちょっとできる技があるんだよな。練習はしたんだけど、その技のデパート期の時にいっぱい練習したから、本当はもっと飛べる技もあるんだけど、ちょっと1回、今回は基本に忠実にやったので。いつか見せたいなと思います。本当はもっと飛べるんだぜ。でも、それは練習中はできたんですよ。1回それだけの練習ではできたけど、試合に組み込んでやってみたら、体力が続かないと思うなと自分で判断して、さっきはやめました。それよりも目の前と向き合おうかなって。今までコーナーの上なんて、最初は昇っただけで震えて、こんなところにジャンプするのでも怖いと思って、よじ昇って降りてたのに、やっぱアドレナリンの力でバーンと飛べて。あの林下詩美にプランチャしたんだっていうのも凄いドキドキしているし、ワクワクしているし、早くあの映像を自分でもう1回見直したいなと思います。いろいろ技はできました。自分なりに」

――前回は自分なりに「75点」と言っていたが、今回は何点?

▼フワちゃん「今回は90点です。やっぱ勝てたら、100点出したかったぐらい凄い満足できる試合になったと思います。一生懸命頑張ったし、思いもぶつけたし、前回よりもプロレスに対して私自身の愛もあったし、天咲さんと林下さんも愛を持って戦ってくれたというのがわかったので、ほぼ100点に近いけど、やっぱり勝つというのが一番の目標だったので。そこは達成できなかったという意味で90点かな」

――天咲選手と詩美選手と対戦してどうだった?

▼フワちゃん「強い。叶わなかったね。知ってはいたけどさ、ひどいよ。チャンピオンだぜ、もともと。『林下詩美ぶつけてくるかよ。マジかよ』って思ったけど、本当に強かったし、デカかったし、さすが林下詩美でしたね。ちょっと叶わなかった。天咲さんも正直1回目の時から凄い意識してて。同じ時期にデビューした同期の選手だし、凄い華もあって、技も綺麗だし。だから光由ちゃんのことを凄い意識していて。新人大賞を私は獲りたかったんですよ、実は。芸能人だからねと言いながら、心の中では狙えたんじゃないかなと思っている中で、光由ちゃんが新人大賞だったので、ちょっと悔しい思いをしてたんで。ここでそれをミサイルキックにぶつけました。それでも勝てなかったので、新人大賞は悔しかったけど、今回は面と向かって正面で戦えて、凄くいい思い出になりました。あとで写メ撮ってと言ったら撮ってくれるかな」

――リング上では今後について「考えたい」と言っていたが?

▼フワちゃん「前回は自分の思いが先行して、『クソ。負けた。悔しい。私は必殺技もやってないのに。これならやりたい、やりたい、やりたい』って思いで、『やらせてください』って思わず言っちゃったんですけど、今回また負けるたびに『やらしてやらして』って言葉だけでワーッと言うのは何となくあれかなって。考えが足りないのかなって。そこの甘さも負けにつながったのかなと思ったので、もうちょっとじっくり考えて、勝つためにはどうしたらいいのかっていう。私もやるからには勝ちたいので、その覚悟が決まるまでは『やらして、やらして。次どこでやるの? 次どこでやるの?』ってあんまり大口叩かないで、じっくり考えようと思ってます」

――技を見せたいと言っていたので、次回またあるかなという気持ち?

▼フワちゃん「技は見せたいけど。そうなんだよね。できるかな? でも、まだマットの上でしかやってない、あの技は。いつかできればいいなって感じ。自分の覚悟が決まった頃に」

――相当ダメージがあると思うが、明日は収録ある?

▼フワちゃん「生放送があるんだよね、2本。『ヒルナンデス!』と『オールナイトニッポン』」

――大丈夫?

▼フワちゃん「マジでワンチャン休もうかなと思っている。マジで痛くて、首が本当に今。今は持ち前のさ、天性のタレント性でここに突っ立っているけど、マジで痛いから。ちょっとでも動くと本当に首が痛くて。礼儀正しくてこっちを向いているわけじゃなくて、首が痛えから、体ごと向かないと。ちょっと本当に明日はもし行けなくても許してねって、ジャブを入れておいてもらおうかな。別に行ったとしても、何にもリアクション取れないと思うよ、私。業務スーパーのVTR見ても何て言ったらいい?」

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