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4/23【スターダム】引退・ひめか「本当に幸せでした」 舞華とのパートナー対決で熱戦展開

『ALLSTAR GRAND QUEENDOM 2023』神奈川・横浜アリーナ(2023年4月23日)
ひめか引退試合〜ひめかFINAL〜 ○舞華vsひめか×

 ひめかが引退試合となった舞華とのパートナー対決で熱戦を展開。試合には敗れたものの、「本当に幸せでした」と満足げに一区切りをつけた。

 ひめかは2017年12月にBeginningのリングでデビュー。2020年7月にスターダム入団を果たすと、Donna del Mondoのメンバーとして活躍し、アーティスト王座やゴッデス王座を戴冠した。今年2月に「健康なうちに違う人生を歩みたい」と引退を表明。引退ロードで縁のある選手たちと対戦を重ねてきたが、引退試合ではパートナーの舞華と一騎打ちを行った。

 ひめかは白いガウン姿で入場。白川未奈がリングアナを務めた。盟友対決はショルダータックル合戦で幕開け。場外でも真っ向からぶつかり合う。舞華は容赦なく場外ブレーンバスターを繰り出すと、今度はエルボー合戦や串刺しラリアット合戦でも火花を散らした。ひめかは普段見せないプランチャを敢行して「ひめか」コールを巻き起こす。舞華も雪崩式ブレーンバスターで豪快にぶん投げて試合はイーブンに。

 2人はラリアットで激情をぶつけ合うと、競り勝ったひめかが得意のJPコースターをズバリ。舞華のラリアット、ひめかのバックドロップと大技が交錯する。ひめかはシットダウン式パワーボムで勝負に出るも、舞華は意地のキックアウト。一転して反撃に転じ、パワースラム、炎華落とし(変型サイドバスター)と惜しげもなく得意技を連発した。

 粘るひめかをラリアットで黙らせると、みちのくドライバーIIをズバリ。客席から飛んだ「返せ!」の声援に答えたひめかは必死に肩を上げると、ラリアットから怒とうの猛攻に転じ、ランニングパワーボムがさく裂する。今度は舞華が肩を上げると、負けじと逆襲。最後は「ひめか、愛してるよ」の雄叫びから頭突きをねじ込み、みちのくドライバーIIでパートナーを沈めた。

 熱闘の末に舞華に敗れたひめかは大の字に。舞華と抱擁を交わすと、マイクを持ち、「まず舞華、最後の最後まで私のわがままを全て受け止めてくれてありがとう。舞華がいなかったら今日私はたぶんここにいなかったかもしれない。本当にそれぐらい大事な存在でした。本当にありがとう」と舞華に感謝の言葉を送った。

 そして、立ち上がると、「そして、私は5年間、みんなに応援されて、本当に幸せでした。私と出会ってくれて本当にありがとう。今までありがとうございました!」と観客にも感謝。「ひめか」コールを浴びると、舞華と肩を組んで一礼した。

 バックステージでは揃って涙を見せた2人。ひめかは「次、スターダムが横浜アリーナでやる時は舞華がきっと赤のチャンピオンになっていて、私はお客さんとして。その時はセコンドついてるかな?」と舞華を激励すると、「本当にスターダムの思い出はDDMの思い出。そしてDDMには舞華がいたからきっと私はここまでやってこれたので、こんな最大級のビッグマッチで舞華とシングル、引退試合とはいえできたことを本当にうれしく思うし、私のわがままを受け止めてくれてありがとう」と最後まで舞華への感謝の言葉を続けていた。

 「出しきれてないかもしれないですけど、思い残すことはないというか。出し切れてはないけど、思い残すことなく悔いないかなという感覚です」とスターダムラストマッチを振り返ったひめか。正式な引退試合を終えたが、『Jumbo Forever WAVE×ブシロードファイト』4・28新宿FACE大会で、「ひめかリクエスト特別試合」として、旧姓・広田さくらと対戦。スターダムの5・14後楽園大会で引退セレモニーを開催する。

【試合後の舞華、ひめか】
▼舞華「ラスト舞ひめ、この日が本当に本当に誰よりも来てほしくなかった。でもひめかは自分の人生があるから止められないし。でもホント最後、スターダムシングルマッチで私を選んでくれてよかったと思うし、私もよかったと思います。ありがとう」

▼ひめか「次、スターダムが横浜アリーナでやる時は舞華がきっと赤のチャンピオンになっていて、私はお客さんとして。その時はセコンドついてるかな? なんてね。つかないけど。本当にスターダムの思い出はDDMの思い出。そしてDDMには舞華がいたからきっと私はここまでやってこれたので、こんな最大級のビッグマッチで舞華とシングル、引退試合とはいえできたことを本当にうれしく思うし、私のわがままを受け止めてくれてありがとう」

▼舞華「今まで…泣かないって言ってたんだけど。ありがとう」

※舞華は去ると

――わがままとのことだが?

▼ひめか「自分が引退の会見で最後のひめかとしての試合は舞華とのシングルで終わりたいといったんですけど、自分の要望を会社に伝えて、みんなが動いてくれて。来週の28日にWAVEさんと合同興行やることが決まって。ファンの人からしても、舞華からしても最後じゃなくなってしまった、ひめかとして最後じゃなくなったんじゃないかといわれるんですけど、スターダムのリングで試合をするのは自分としては最後だし。もちろん28日の有田ひめかとしての恩もあるので、それを返すというのを舞華に伝えて受け止めてもらったので。普通だったら嫌な気持ちになると思うんですけど、舞華は『ひめかの人生だから』ってことで受け止めてくれたので。本当にいろいろ支えられっぱなしだったので含みのあるありがとうで」

――白い衣装にどんな意味を込めた?

▼ひめか「引退っていうと白のイメージが勝手に自分の中にあって。あとは何だろう。潔白ってわけじゃないけど、自分としての意思というか、きれいな気持ちで辞めますよっていう。そういうケガだったりとかも全くなく、会社ともめた、誰かともめたとか、そういういざこざがあって辞めるわけじゃないので、自分の意思で、自分がきれいな姿で辞めるっていう意味も含めて白のガウンを着させてもらいました」

――スターダムのひめか、DDMのひめかは出し切れた?

▼ひめか「出し切れたか、出し切れてないかで言ったら出しきれてないかもしれないですけど、思い残すことはないというか。出し切れてはないけど、思い残すことなく悔いないかなという感覚です」

――白川選手がリングアナを務めたが特別な思いがあって?

▼ひめか「こないだのシングルの時に自分が勝って、それをお願いしようと思ってたんですけど、見事スリー獲られてしまって。でも図々しくリング上で耳元でささやかせてもらったのを本当に実現してくれたので。あの時ウルっと来ましたね(笑)」

――舞華選手から「愛してるよ、ひめか」と言われたが?

▼ひめか「私も愛してるは言うんですけど、舞華の愛がガチの愛なので怖いなと思うんですけど(笑) 人から愛されるのはうれしいというか、自分を受け止めてくれてるってことなので。本当に舞華っていう存在と会えて、出会えて、一緒にいることができて、自分は本当に幸せだったなと思います」

――5月14日までどんな気持ちで過ごしていきたい?

▼ひめか「まず28日が1個あるので、そこでは戦いっていうよりはWAVEさんっていう空気を私は存分に楽しみたいなと思っていて。そのあとみんなゴールデンウィークで忙しいと思うんですけど、最後だから引退セレモニーまでにやらなきゃっていうのはなく、今のひめかのままで5月14日を迎えて引退したいなと。変わらないひめかで迎えます」

――引退セレモニーでやりたいことは考えている?

▼ひめか「やりたいことはあるんですけど、ここまで二転三転するのもあるし。でも本当に悔いがないので、静かに引退セレモニーでみんなが笑顔で見送ってくれたらいいなと思ったんですけど。はい、1個ありました。紙テープを私は本当に浴びたくて。なので引退セレモニーは紙テープを浴びれたらな、なんて思ってます。それは私が判断できることではないので、皆さん準備しててもらってもいいのではないでしょうか(笑) ありがとうございました」

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