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4/27【DDT】5・3UNIVERSAL王座戦へ MAO「その先を見せていけるほうが正しい」、遠藤「主張を通したければ俺に勝って獲ってみろ!」

 5・3横浜武道館大会のDDT UNIVERSAL選手権試合へ向けた会見が27日、都内で行われ、王者・遠藤哲哉と挑戦者・MAOがともに持論を展開した。

 MAOは昨年6月に第6代王者から陥落以来、約1年ぶりの返り咲きを狙う。UNIVERSAL挑戦が決まってから王者・遠藤に“口撃"を仕掛け、前哨戦でも優位に立ってきた。MAOにとって遠藤は特別な存在。「遠藤さんのことはハッピーモーテルで悩んでる頃から、裏切ってDAMNATIONに入って、ベルト初戴冠して、DAMNATIONでずっとやってきて、バーニング入って無差別巻いたときまで、長い間ずっと見てきて、ずっと試合してきてる」と意識し続け、「何回も宮城対決で数えきれないほど戦ってきた一人として、ずっと見てきた中で、ハッピーモーテルで竹下(幸之介)さんを裏切ってシューティングスター決めたときの遠藤さんは本当にかっこよかったし、DAMNATIONのときもDDTの顔として十分やってきたと思う」と敬意を表した。

 だが、現状については「今の遠藤哲哉を見て、もどかしい気持ちもあるし、そんな状態でDDTの冠がついたDDT UNIVERSALのベルト持っててほしくない。UNIVERSALチャンピオンとして、DDTを引っ張る、顔になる、広げる、それは今の遠藤さんにできないと思います」と手厳しい。「今のMAOだからこそ、UNIVERSALを獲るべきだと思ってるので。勝ったほうが正しいとかそんな風にはなってないと思うし、勝ってベルト獲って、その先を見せていけるほうが正しい」と持論を展開したMAOは「誰が見ても、MAOがUNIVERSALにふさわしい。現時点で、その自信はあるんですけど、改めてベルト獲って、そこから見せていく景色で僕は証明していきたい」と誓ってみせた。

 昨年3月から6月までのUNIVERSAL王者時代は「(コロナで)まだ世の中があまりいい状況ではなかった。外から来れないし、自分が外に行くのは厳しい状況で。戴冠してその中でも中澤(マイケル)さんだったり、朱崇花だったり。ベルト獲ったのは佐々木(大輔)さん、葛西(純)さんとの3WAYだったり。制限が色々あったなかでは幅広い、自分の中ではすごいユニバーサルという言葉の意味にこだわって、やってたつもり」と自分なりの防衛ロードを展開できた自負がある。だが、遠藤がUNIVERSAL王者として3・30ロサンゼルス大会に参戦し、「今、世の中も良くなって、しかもAEWの中継もしてるFITE TVの中継が入ってるような大会をDDTが米国で開けるということが、どんだけ尊いことか。そんな中で米国にUNIVERSALチャンピオンとして行って、無差別級チャンピオンは行かなかったんですよ。UNIVERSALチャンピオンがDDTの顔として行くって中で、あんときホントに俺が持ってたらって気持ちが強い」と悔しい思いをさせられた。「今、良くなった世の中だからこそ、去年持ってたときとは今持つUNIVERSALの意味は全然違います」と前回以上の幅広い防衛ロードを見据えた。

 一方、遠藤は「MAOの挑戦表明から今日まで、MAOから核心を突かれて納得できることもある」と前置きしつつ、「納得できない、反論したい部分もある」とキッパリ。「KO-D無差別を巻いたとき、その頃の経験からチャンピオンになる意義の一つとして、自分の発言、主張を通すというものがあります」というのが遠藤が考える王者のあるべき姿。「MAOからUNIVERSAL獲ってどうしたいかと問われて、自分の中で考えました。MAOが言うように世界に行くのも、それは間違いじゃないと思います」とMAOに理解を示したうえで、「ただ僕はこのDDTのリングで、このUNIVERSALをかけて戦いたい。今DDTは世界中、他団体、いろんなところから選手が上がってきてくれてます。そういう選手たちがDDTに上がる理由、DDTのレベルの高さを実感する、そんなベルトにしたい」と思い描くUNIVERSAL王座像を口にした。

 そこには「私の中でのチャンピオン像は遠藤哲哉というDDT所属の選手。チャンピオンはDDTに来た人しか見れない存在でありたい」との思いがある。そのためにもMAOを退けるのみで、「(4・22)福岡のマイクで言ったんですけど、改めてここで主張させてもらいます。先ほどMAOが言った通りです。UNIVERSALのタイトルは勝ったほうが正解という次元ではなくなってる。タイトル戦に勝利して、未来を見せて行けるほうが正解だと思っております。それを含めて今一度、主張を通したければ俺に勝って、UNIVERSAL獲ってみろ!」と通告した。

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