4/29【FMWE】大仁田&ヨシタツが石川&光留退けアジアタッグV2 大仁田は大動脈りゅう告白、来月9日に手術も早期復帰誓う
『FMWE第8戦〜THE DAWN〜夜明け』が29日、神奈川・横浜市の鶴見青果市場で行われ、大仁田厚&ヨシタツが北側一面有刺鉄線電流爆破+電流爆破バット×3本+有刺鉄線バリケード地雷爆破デスマッチで石川修司&佐藤光留を下し、アジアタッグ王座2度目の防衛に成功。試合後、大動脈りゅうのため明日30日に検査入院し、5月9日に手術することを明かした大仁田は全日本6・11郡山大会での早期復帰を誓った。
全日本2・4八王子大会でアジアタッグ王座を奪取した大仁田&ヨシタツは同4・15名古屋大会で大森隆男&ブラックめんそーれを返り討ちにし、初防衛に成功。電流爆破アジアタッグ戦2連勝を飾った大仁田はFMWE鶴見大会でのV2戦開催を宣言。同大会に参戦が決まっていた石川はこれを受けてパートナーに光留を指名。史上3度目となる電流爆破アジアタッグ戦が実現することになった。
“地獄のデスマッチIV"と題された試合形式は「北側一面有刺鉄線電流爆破+電流爆破バット×3本+有刺鉄線バリケード地雷爆破デスマッチ」。激しい場外戦で幕を開けると、ヨシタツが仕掛けた電流爆破バット攻撃は不発に。ネックハンギングツリーで大仁田を捕まえた石川が有刺鉄線電流爆破に押し込んで先制した。
その後も光留がジャンピングハイキックで大仁田とヨシタツをなで斬りにして挑戦者チームが攻勢。大仁田相手にダブルの電流爆破バット攻撃を見舞った。そして光留がアキレス腱固めで絞め上げたが、大仁田はギブアップせず。ならばと石川がイス攻撃で地雷爆破の餌食に。大仁田もただでは転ばず光留を道連れにした。
大ダメージを負った大仁田は石川にショルダータックル、ラリアットと攻め込まれたが、再びネックハンギングに捕まったところを毒霧噴射で逆襲。大仁田が石川を、ヨシタツが光留をイスで押し込んで有刺鉄線電流爆破の餌食に。すかさず光留に電流爆破バットのサンドイッチ攻撃をお返しして3カウントを奪った。
大仁田&ヨシタツが5度の爆破の壮絶な死闘を制し、アジアタッグ王座2度目の防衛を果たした。試合後、大仁田は「私、大仁田厚、今日も生きて帰ることができました。医者から止められてたんですけど、破裂したら死んじゃうよと言われたんですけど、どうにか皆様のおかげでこうやって戻ってくることができました」と神妙な表情。続けて「明日入院して、今後のために手術をします。大動脈りゅうは死に直面するらしいので」と告白した。
この日もドクターストップを振り切っての強行出場だった。全治2〜3ヵ月というが、全日本6・11郡山大会への参戦が決定済み。大仁田は「僕を支えてくれる皆さんのおかげで、こうやってリングに立てます! 私、6月11日の全日本のリングには絶対戻ってきます」と早期復帰を誓い、「今日は今日は今日は…心の底からありがとよ!」と感謝の絶叫で締めた。
【試合後の大仁田&ヨシタツ】
▼大仁田「大動脈りゅうになってしまいました。すいません。明日から検査入院で、9日に手術します。全治2、3ヵ月って言われたんですけど、6月11日に全日本プロレスの郡山大会決まってるもんですから。僕らチャンピオンですから申し訳ないですけど、返還するつもりは全くありません」
▼ヨシタツ「大仁田さん、自分、先に着替えて携帯見てたんですけど、大仁田さんがリング上で話されたことがヤフーでトップニュースになってました」
▼大仁田「笑福亭笑瓶さん、僕も知り合いなんですけど、こないだ大動脈りゅうで亡くなったもんですから。まさか自分が大動脈りゅうになると思わなかったんですけど。一応、腹を切るみたいで、9日に手術です。明日から検査入院ということで。僕はヨシタツさんと、ヨシタツ選手と二人でアジアタッグ持ってますから6月11日、郡山大会には絶対に。手術の経過はご報告しますので。日本でも有数の名医がやってくれるそうで。ただ、この4試合の中で破裂しなくてよかったなっていうのが。破裂したらもう死んじゃうよって言われたんで。歴史のある、力道山、馬場さん、猪木さんが持ってたベルトを二人で持ってるもんですから。プロレスっていろいろ言われますけど、俺らは俺らで命がけでやってますんで。9日に手術の成功か…失敗があると困るんですけど、この4試合どうにか破裂しないで生還できたもんですからよかったと思います。ヨシタツさんとこうやってベルトを持たせていただいて。全日本のベルトを。6月11日、郡山大会には二人でリングに上がる」
▼ヨシタツ「その前に手術、必ず…」
▼大仁田「今日はどうもありがとう」
▼ヨシタツ「こちらこそ、ありがとうございました」
――日常生活に影響はある?
▼大仁田「前回、名古屋大会の時に電流爆破を食らった時に息ができなくなったんですよ。今のところお腹が凄く痛いですね。だから緊急手術、早めにやろうということで。10日ぐらい前ですかね。たまたまCT撮ってたら大動脈りゅうが見つかって。破裂すると死んじゃいますんで、切開をするのかカテーテルでやるのかっていうことはお医者さんの方が今考えてるみたいで。明日から検査入院です。薬が合うのか合わないのか。今日破裂しなかったことをホント心からありがたいなと思ってます。これもひとえに7回も引退して7回もカムバックしてきた男を刺させてくれた皆さんのおかげだと僕は思ってます。アジアのベルトは墓場まで持っていきますから。僕がもし死ぬことがあったら、永遠のチャンピオンとしてください」
▼ヨシタツ「そんな縁起でもないこと言わないでください」
▼大仁田「いや、そう思ってないから言うんだよ。思ってたら言わないよ。たぶん半分ぐらい、大仁田、大動脈りゅうなんて嘘だろうと思ってる人もたくさんいると思うんですけど、これホントですから。僕もたまには本当を言います。どうもありがとうございました」
【試合後の石川&光留】
▼石川「よくわかんないうちに終わっちゃった」
▼光留「大仁田…大仁田厚! お前が死ぬのは病院のベッドじゃない。お前が死ぬのは爆破のリングでアジアタッグをかけた試合で佐藤光留の前で死ぬんだ。勝ち逃げはさせないぞ。勝ち逃げはさせないぞ。絶対帰ってこい。俺がお前を地獄に送ってやる。それまで死ぬなよ。全日本プロレスにアジアタッグを取り戻すのはパンクラスの佐藤光留だ。邪魔させない」
▼石川「明日またチャンピオン・カーニバル。俺がチャンピオン・カーニバル優勝して、三冠ベルト取り戻したら、大仁田厚、三冠かけて俺と電流爆破やろうぜ。今度こそ俺がトドメ刺してやる。だからリングに帰ってこいよ絶対」