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5/1【NOAH】ジェイク「夢のようだ」 丸藤は「久々のフル回転」予告 両国GHC戦へ公開調印式

 5・4両国大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)ジェイク・リーvs丸藤正道(挑戦者)」に向けた公開調印式が1日、都内ホテルで開かれた。

 NOAH上半期総決算となる5・4両国大会。そのメインで、一発戴冠を成し遂げてNOAHに新風景をもたらしたジェイクに、「腐っても丸藤だ」とデビュー25周年イヤー戴冠を見据えた丸藤が挑戦する。

 前哨戦ではジェイクが体格差を徹底的に強調しながら押し込んだ。「Good Looking Guyに負けないようにバッチリ決めてきた」とブルーのスーツに緑のネクタイ、そして伊達メガネ姿で現れた丸藤は、190cmを超える王者を前にして改めて胸に包んだ思いを語った。

 「その昔、このNOAHにはとても大きな選手がたくさんいました。僕はこの自分のサイズが本当に劣等感で。でもそんな中でも、そういう大きな選手をどう攻略しようか、どう倒してやろうか、そうやってやっていくのが本当に楽しかったし、結果を残してきたつもり」と回想した丸藤は、「突じょとして現れたジェイク・リー。久々にその頃の気持ちを思い出させてくれてます。試合をすればするほど彼を攻略したくなった。よく俺のことを天才だとか、NOAHの象徴だとか言ってくれますけど、俺はずっと不安と劣等感を持ちながら戦ってきたから、ここまで強くなれたと思ってます。久々に頭と体をフル回転させてジェイク・リーからベルトを奪いたいと思います」と“フル解放"を宣言しながら王座奪取を誓った。

 王者ジェイクも意外なエピソードを披露して“返礼"。「俺はプロレスをまったく見ずに育った男です。けど、そんな俺でも周りの同級生は『丸藤正道すごいんだぜ』ってみんな俺に動画を見せてきました。俺がプロレスをあらためて見始めたのは、つまり隣にいる丸藤正道選手、その人がいたからなんですよね」と明かしたジェイクは、「そんな人とこういうふうに試合をするなんて、とても夢のようだ。俺は多くのあなたの映像を見て、そして前哨戦で体感してきた。タイトルマッチでも多くのことを体感することであろう。それは技だけじゃない。歴史もその中に入ってる。俺はその歴史を知りたい」と最大限の敬意を示しながらの“丸藤超え"を誓った。

 最終前哨戦では丸藤も新兵器の“三段式"虎王を披露。ジェイクも「常に“変化"ですよね」とうなったが、「俺のこの体って何のためにでかいんだろうって思うときがあるんですよ。それってたぶん相手を蹂躙するとか、それだけのためじゃないはず。受け切るためですよ」と言い切ってみせた。

 全14試合のラインナップとなった上半期総決算の両国大会。ジェイクが「コロナも明けた。お客さんも声出したいだろ? 騒ぎたいだろ? プロレス見て元気になりたいんじゃないのか? だから来るんじゃないのか? だったら一緒に創り上げて、その空間を一緒に見よう」と集まったファンに呼びかければ、GHCヘビー最多戴冠タイ記録がかかる丸藤も「俺、このベルトを獲るといつも防衛が長くない。今回はベルトを獲って25周年イヤーをしっかり走りたい」と見据えた。

 ジェイクによる“新風景加速"か、丸藤による“25周年イヤー本格スタート"か。ゴールデンウィークの両国でNOAHは再び、分水嶺を迎える。


【会見の模様】
▼丸藤「まずは皆さん、ご来場、誠にありがとうございます。Good Looking Guyに負けないようにバッチリ決めてきたつもりなんですが、いかがでしょうか? (場内から拍手が起こると)ありがとう。その昔、このNOAHにはとても大きな選手がたくさんいました。僕はその中でジュニアという枠の中で戦って、NOAH、そして他団体、ある程度のことはジュニアで残して、やはりこのノアの象徴と言われるヘビー級のシングル、それを獲りにいきました。さっき言ったように本当に大きな選手が多かったので、僕はこの自分のサイズが本当に劣等感で。でもそんな中でも、そういう大きな選手をどう攻略しようか、どう倒してやろうか、そうやってやっていくのが本当に楽しみでした。そして結果を残してきたつもりです。突じょとして現れたジェイク・リー。久々にその頃の気持ちを思い出させてくれてます。前哨戦を含めて、試合をすればするほど彼を攻略したくなり、彼を倒したくなりました。みんながよく俺のことを天才だとか、NOAHの象徴だとか言ってくれますけど、俺はずっと不安と劣等感を持ちながら戦ってきたから、ここまで強くなれたと思ってます。久々に頭と体をフル回転させてジェイク・リーからベルトを奪いたいと思います」

▼ジェイク「皆さん、こんにちは。ジェイク・リーです。(場内から拍手が起こると)ありがとうございます。(丸藤は)とてもキマっていて、年齢なんかまったく感じさせない。で、確かに俺には計り知れないぐらいのプレッシャーがあっただろう。けど、それでもリング上で『腐っても丸藤』なんていう、ここの胆力なんて、やっぱり持ってなきゃ言えないよね。培ってきたものももちろんあるだろうけど。俺はプロレスをまったく見ずに育った男です。けど、そんな俺でも周りの同級生は『丸藤正道すごいんだぜ』ってみんな俺に動画を見せてきました。俺がプロレスをあらためて見始めたのは、つまり隣にいる丸藤正道選手、その人がいたからなんですよね。そんな人とこういうふうに試合をするなんて、とても夢のようだ。俺がこの体を武器にして戦えるようになったのは本当につい最近で、まだそれでもまだまだという感じで。そんな俺を攻略しようって言うんだぜ。これ以上の言葉あるかい? どう思う? お客さん。自分がそう言われたら。って言ってもお客さんマイクねえから何も言えねえか。俺をフル攻略してくる。けど、俺はそれ以上にあなたの映像を見て、そして前哨戦で体感してきた。すべてじゃないけれども。タイトルマッチでは多くのことを体感することであろう。それは技だけじゃない。歴史もその中に入ってる。俺はその歴史を知りたい」

――今のジェイク選手のコメントを受けて思うことは?

▼丸藤「基本的には紳士でしょうね。だけど、その紳士さがリングに上がった時に別のものに変わる。何度か対戦してそれを感じてきてるんで、俺はこの紳士な感じが逆に怖いよ。怖いけど、目を合わせるとゾクゾクしちまうんだよね。だからリング上では楽しくて楽しくてしょうがないです。彼と向き合うのが」

――「歴史を知りたい」との発言については?

▼丸藤「そうだね。俺が一人で歴史を作ってきたわけじゃないから、すべての歴史を知ることはできないだろうけど、俺と戦うことによって多少なりはそれを感じることができると思うので、ぜひ言葉だけじゃなくて体で会話しましょう」

――デビュー25周年イヤーの大舞台となるが?

▼丸藤「だから何度か言ってるけど、ジェイク・リー、花を持たせてくれ、俺に。8月28日が俺のデビュー記念日なんだ。4日に獲ればたぶんその日まで持っていられる。頼むぞ、ジェイク・リー」

――具体的な提案があったが

▼ジェイク「花を持たせるねえ。8月28日にお花を渡すじゃダメなのかな?」

▼丸藤「ダメだ。でも、それもくれ」

▼ジェイク「今回のとは別でお花をお渡しましょう。お約束します」

▼丸藤「ありがとう」

――前哨戦で三段式虎王を見せつけられたが、それも含めてどんな戦いになる?

▼ジェイク「常に変化ですよね。常に。だから、これがあれがって考えても、それがくるわけじゃないんですよ、絶対に。それはもう十分知っていることなので。で、目の前でも見ているので。じゃあ、もう歯食いしばって受けるしかないんじゃないですか。俺のこの体って何のためにでかいんだろうって俺、思うときがあるんですよ。それってたぶん相手を蹂躙するとか、それだけのためじゃないはず。受け切るためですよ」

――NOAHの上半期の総決算となる両国大会のメインで最後にどんな風景を見せたい?

▼ジェイク「大きな大会、小さな大会関係なく、試合をすればするほどスポットライトを浴びてるのは確かにこの二人だ。最後、どちらか。たぶん俺だろう。立ってるのは俺で浴びていることだろう。けど、その空間はこの二人で創ったものじゃなく、レフェリーもいて、セコンドもいて、お客さんもいて、みんなで創り上げていくものだ。俺はただ単に真ん中で戦いを見せているだけで。だからお客さん、一緒に創ろうじゃないか。その空間を。っていっつも俺は思ってしまう。もうコロナも明けた。お客さんも声出したいだろ? 騒ぎたいだろ? プロレス見て元気になりたいんじゃないのか? だから来るんじゃないのか? だったら一緒に創り上げて、その空間を一緒に見よう」

――今回獲れば潮崎選手の5回の最多戴冠記録と並ぶが意識する?

▼丸藤「全然してないですね。俺、このベルトを獲ると長くないんですよね、防衛が毎回。なんで今回はジェイク・リーからしっかりこのベルトを獲って、この25周年イヤーをしっかり走りたいなと思うので」

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