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5/3【DDT】火野がKO-D激闘V2 セクシー&ストロング全開の飯野を真っ向粉砕

『MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA』神奈川・横浜武道館(2023年5月3日)
KO-D無差別級選手権試合 ○火野裕士vs飯野“notセクシー"雄貴×

 フェロモンズ流の“セクシーファイト"のみならず、真っ向勝負の“ストロングファイト"も全開にして大暴れを見せた飯野だったが、全てを受け止めた火野が真っ向から粉砕。KO-D無差別級王座V2を果たした。

 火野は3・21後楽園大会で納谷幸男との肉弾戦を制してKO-D無差別級王座V2。そんな王者に挑戦表明をぶち上げたのがフェロモンズの飯野だった。火野はフェロモンズ流の暴走セクシーファイト封印を要求。それを受けて、飯野は火野の盟友である大石真翔のしつこい検問を突破し、“notセクシー"でタイトルマッチに臨んだ。

 飯野はフェロモンズ仕様ではなく、シンプルな黒いショートタイツ姿で登場。のっけからかつてのような真っ向勝負を仕掛けると、場外では壮絶な逆水平合戦を繰り広げる。だが、打ち合いに巻きこまれた松井レフェリーが失神状態になると、すかさずセコンドについた男色ディーノがテーブルへのパイルドライバーで大石をKO。無法状態を作り上げたフェロモンズは火野をバックステージに連行した。

 その後、ディーノの大演説のあとに飯野がバスローブ姿で再入場。飯野“スーパーセクシー"雄貴とコールされる。手錠で両手を縛り上げた火野をリングに連行すると、フェロモンズは4人がかりで暴行する。

 火野は両手の自由を奪われながらもダブルチョップを飯野に連打。興奮した飯野がタイツを脱ごうとするのを必死に防いだが、フェロモンズの暴走は止まらない。レフェリー不在をいいことに、生尻で火野の顔面を取り囲んで回転するセクシーピーラーで追い討ち。上下からも生尻で挟み込んだ。だが、復活した大石が救出に登場。火野の手錠を外してアシストする。すかさず火野がFuckin' BOMBで竹田を飯野らに投げつけ、大石もプランチャを敢行。セコンドたちとともに飯野以外のフェロモンズをバックステージに排除した。

 邪魔者がいなくなると、火野は串刺しラリアット、フロッグスプラッシュ、エクスプロイダーと猛攻。松井レフェリーがようやく復活するが、飯野は連続して肩を上げた。そして、Oバックタイツ姿ながらもバックフリップ、ラリアットと“notセクシー"なファイトを展開。自ら「ストロング!」と何度も絶叫し、コーナーに据えた火野を新兵器のストロング・シュウプラッシュ(シッドダウン式ハイジャックパワーボム)で完璧に投げた。

 火野は間一髪で肩を上げると、ラリアット合戦に突入。相打ちを繰り返すと、腕と腕が正面衝突する。火野は浴びせ倒すようなフライングショルダーで流れをたぐり寄せると、こん身のラリアットをズバリ。Fuckin' BOMBで叩きつけて激闘を制した。

 紆余曲折ありながらも火野が真っ向勝負で飯野を下し、KO-D王座V2を達成。マイクを持った火野は「飯野、お前ちゃんとやったらメッチャ強いやんけ。飯野、お前は凄いレスラーや。でもな、友達はちゃんと選べ」と飯野を高く評価しつつ、苦言を呈した。

 飯野の代わりにマイクを持ったディーノは「セクシーがどういうつもりで私たちとつるんでいるかどうかはわからないけど、少なくともこれが飯野雄貴が選んだ人生だ。つらいなあ。人生を変える瞬間を逃すってつらいなあ。だが、いつもリング上で我々が叫んでいることを実践しなければ申し訳が立たねえ。そうだ。つらい時こそフェロモンズを見ろ。だから、どんだけつらくてもケツ出そうぜ。そして、さしあたって、これ終わって売店にいこうぜ」と飯野を激励。「裕士、この生き方で次はもう一度てめぇのところにたどり着く。次は最初からアナル全開だ」と通告すると、飯野も「You are friend.I am sexy.We are…せーの、フェロモンズ!」と意地を見せてリングを去っていった。

 「飯野ももう大人やしな。友達は自分で選んだらええがな。まあでも、今日見た人はわかるやろ。飯野は凄いぞ。普段はフェエロモンやセクシーやなんか言いとるけど、ホンマの実力は今日見た通りや。あいつはメチャクチャ凄いねん」と改めて飯野を称えた火野。最後に「ふざけてやっているわけじゃない。レスラーはああいうスタイルでやってようが、みんなメチャクチャ凄いんや。その凄いレスラーが集まってるのがここDDTや。お前ら、これからも凄いプロレス見たいんやったら、このDDTに集まれや。この、この、この、このボケどもが!」と激闘続きの横浜武道館大会を締めくくった。

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