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5/7【全日本】内藤14年半ぶり全日本で完勝「楽しかった」、宮原も「好きだ」 奮戦・安齋は再戦要求

『#ajpw チャンピオン・カーニバル2023〜レック株式会社 presents〜』大田区総合体育館(2023年5月7日)
○内藤哲也&BUSHIvs宮原健斗&安齊勇馬×

 14年半ぶりに全日本に参戦した内藤と、全日本のエース・宮原の刺激的初遭遇が実現。試合ではスーパールーキーの安齊が奮戦っぷりを際立たせたものの、内藤が最後は貫禄勝ち。悔しさをあらわにした安齊は再戦を熱望した。

 内藤は2008年11月以来、14年半ぶりの全日本参戦。チャンピオン・カーニバルでAブロック敗退に終わった宮原との刺激的な初遭遇がCCファイナルの舞台で実現した。

 「最高のカード」と前のめりだった宮原が先発したが、内藤は不敵にスカしてブーイング。場外の宮原に得意の“寝そべりポーズ"もキメながら安齊を捕まえて主導権を握り続けた。

 コーナーでイラ立ちを募らせた宮原だったが、安齊が気迫のドロップキックで脱出すると、迷わず内藤とエルボー合戦を展開。ツバを吐きかけてきた内藤にツバ吐きで返礼したものの、内藤も鮮やかなネックロックで絡め取って巻き返すや、リストクラッチ式の首筋エルボー、そしてエスペランサ…と首に攻撃を集中させた。

 宮原も続くコリエンド式デスティーノは決めさせず。逆にブラックアウトを放って反撃したものの、ここでコーナーの安齊が身を乗り出してタッチを求める。宮原も安齊に託してタッチを渡し、燃えた安齊が串刺しドロップキックを発射だ。宮原も串刺しブラックアウトで援護し、すかさず安齊が人間風車を繰り出して見せ場を作った。

 内藤もジャーマンは打たせない。ならばと宮原が援護に入っても、BUSHIがブラックミストを噴射して排除だ。孤立した安齊だったが、ジャンピングニーの3連発で相手方をナデ斬りにする大暴れ。場内も熱を帯びるなか、今度こそのジャーマンで内藤を固めてみせた。

 だが、3カウントは入らず。逆に内藤はマンハッタンドロップで安齊の動きを止めるや、BUSHIとの連係式の丸め込みへ。さらには合体式スイングDDTを見舞う。最後はBUSHIがトペ・スイシーダで宮原を足止めするなか、内藤が正調デスティーノで安齊から貫禄勝ちをおさめた。

 内藤は当然とばかりに悠然と勝ち名乗り。BUSHIとL・I・Jポーズで拳を交わすや、宮原には目もくれずに花道を下がりかけたものの、すかさず宮原がマイクを握った。

 「おい! 内藤哲也さん! 今日初めてリングで会ったけどさ、俺あんたのこと好きだわ」と“告白"。一方で「ただよ! いろんな大人の事情もあるからそんなに会うこともないだろう。またリングで会えることを楽しみにしてる。でも今日、負けたのは俺たちだ。この借りは…安齊勇馬が返すだろう」と、意外にも奮戦が際立った安齊に雪辱を託した。

 宮原の言葉に耳を傾けた内藤も、ニヤリと笑いながら退場。「全日本の先頭を走っているであろう宮原選手を感じることができて楽しかったですね。また、もともと俺の視線には入ってなかったけど、安齊選手っていう若い選手も今日感じることができたんで。今日全日本プロレスに来て改めて良かったと思いましたよ」と収穫を強調しつつ、「でも、『良かった』なんて言ってられる時点で余裕があるってことだからね。結果的にも勝ってますし、次はないかな。もしこのリベンジをしたいんであれば“声"に出したほうがいいよ」と、いつもの持論を交えて“らしく"うながした。

 すかさず“声"に出したのは安齊だった。「全部出したけどダメだった。でも、それならもっともっと強くなって、ロス・インゴ、内藤哲也、絶対ぶっ倒してやる」と悔しさを爆発させ、「もう1回だ! もう1回やらせろ!」と再戦を訴えた。


【内藤の話】「今日14年半ぶりかな、全日本プロレスのリングに久々に上がりましたよ。久々の全日本プロレス、そして今、全日本の先頭を走っているであろう宮原選手を感じることができて楽しかったですね。今日、全日本プロレスに来てよかったよ。また、もともと俺の視線には入ってなかったけど、安齊選手っていう若い選手も今日感じることができたんで。今日、全日本プロレスに来て改めてよかったなと思いましたよ。ただ、よかったなんて言ってられる時点で余裕があるってことだからね。結果的にも今日勝ってますし、次はないかな。残念ながら、次はないんじゃない? もしこのリベンジをしたいのであれば声に出したほうがいいよ。よく俺が言ってるよ。思っていることは口に出さなきゃ誰にもなにも伝わらない。特に全日本プロレスの選手、大きい声でいろいろなメディアの前で、内藤哲也であり、ロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポンの名前を出さないと、その声は全日本プロレスファンにしか届かないからね。どこか注目される舞台で内藤であり、ロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポンの名前を出すことを俺はオススメしますよ。では、次はスーパージュニアは試合あるのかな。ちょっとよくわからないけど、またどこかの会場でお会いできる日を楽しみにしてますよ。その日までアディオス」

【BUSHIの話】「久しぶりにこの全日本プロレスのリングに上がったよ。直近で言ったら何度目だか覚えてないけどさ。青柳弟もすっかりとチャンピオンじゃなくなっちゃたわけだし、またよかったらいつでも使ってくれよ。せっかくなら、ここ全日本のリングで爪跡を残してみたいもんだからね。楽しみにしてるよ」

【試合後の宮原&安齊】
▼宮原「(安齊に肩を貸してコメントスペースに現れると)おい! やってくれたな。見て、この顔。やってくれたね。まあいいや。マイクで言った通りだ。内藤哲也さんよ。俺は初めてリングで会ったが、ちょっとあなたのことが好きになったよ。あなたのプロレスに対する信念というか、何か心の奥底の底でこの俺と被るところがある気がするね。スゲェスゲェ超刺激的だった。まあ、俺はこの先どうこうとか、そんなちっぽなこと言わないよ。今日は今日だからね。次があるのかないのかなんか知らないよ。ただ今日、リング上で宮原健斗と内藤哲也が対峙したのが全てだ。超刺激的だったよ。なあ?」

▼安齊「俺は全部出したけどダメだった。クソ!でも、それならもっともっともっと強くなって、ロス・インゴ、内藤哲也、絶対ぶっ倒してやる。もう1回だ! もう1回やらせろ!」

▼宮原「よし、帰るぞ!」

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