プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

5/7【全日本】芦野がCC初制覇 T-Hawkとの激闘ライバル対決制して悲願の全日シングル初栄冠

『#ajpw チャンピオン・カーニバル2023〜レック株式会社 presents〜』大田区総合体育館(2023年5月7日)
「#ajpw チャンピオン・カーニバル2023」優勝決定戦 ○芦野祥太郎vsT-Hawk×

 芦野が激闘となったT-Hawkとのライバル対決を制してチャンピオン・カーニバル初優勝。参戦から3年で全日本における初のシングルタイトル戴冠となった芦野は至宝・三冠ベルト奪還を誓った。

 チャンピオン・カーニバルはこの日、優勝決定戦を迎えた。勝ち上がったのは芦野とT-Hawk。両者はWRESTLE-1でシングル王座を争ったライバル関係で、昨年4・11後楽園大会におけるカーニバル公式戦(T-Hawkが勝利)以来の再戦となった。

 ライバル対決は大熱戦に。芦野はやはりアンクルへの布石となる足攻めで試合を組み立て、T-Hawkは逆水平など強烈な打撃を連発して武骨に応戦。芦野がジャーマンでぶん投げれば、すぐさまウラジゴクでやり返す。芦野もラリアットで一進一退のせめぎ合いを制した。

 なおも芦野がジャーマンで攻め込むと、ムーンサルトを自爆させたT-Hawkはケルベロスをさく裂。なおもケルベロス、ウラジゴクで攻め込んだが、芦野はジャーマンで逆襲すると、Tボーンスープレックスを爆発させたが、T-Hawkは3カウントを許さない。アンクルロックを耐え抜くと、逆にナイトライドを爆発させた。

 勝負あったかに思われたが、芦野はギリギリで肩を挙げた。ケルベロスを狙って突っ込んだT-Hawkをアンクルロックで捕獲。逃してなるものかと両足で挟み込んでなおも絞め上げてギブアップを奪った。

 芦野が熱戦の末にT-Hawkに1年越し雪辱を遂げ、チャンピオン・カーニバル初優勝。2020年4月の初参戦から約3年でようやくつかんだ全日本でのシングル初栄冠だった。試合後、大トロフィーを担ぎ上げた芦野が次に狙うは当然、至宝・三冠ベルト。5・29後楽園大会で王者・永田への挑戦が決定的となった。「チャンピオン・カーニバルは三冠への挑戦者決定戦じゃないです。必死にこの1ヵ月、俺たちは戦ってきたんですよ。1ヵ月まるまる休んでた三冠チャンピオンとは違うんだよ」と強調した芦野は王者・永田をリングに呼び込み、「今、幸せの絶頂期らしいな。今が絶頂期ってことはお前の絶頂期はそこまでだ。このベルトはお前に渡さないよ」と通告されると、「俺と試合したあと、何も喋れねえようにぶちのめしてやる」と応戦。「全日本プロレス、このチャンピオン・カーニバル、そして三冠のベルト、世界タッグも世界ジュニアも全て外に出ている状態です。俺を皮切りに全てのベルトを取り戻します」とベルト総なめをぶち上げた。

 その足がかりが三冠王座。芦野は春の栄冠を手土産に至宝ベルト奪還の大仕事に挑む。

【試合後の芦野】
▼芦野「獲りました。チャンピオン・カーニバル2023、獲りました。いやあ、きつかった。T-Hawkとの試合もメチャクチャきつかったですけど、とにかくこのチャンピオン・カーニバルというリーグ戦が本当にきつかったです。体もボロボロ、精神もとにかくボロボロだし。ただ、これが獲れたという快感でもうそれで一気に吹き飛びましたね。チャンピオン・カーニバル2023、獲れたことが嬉しすぎて、何を喋っていいかわかりません。ただ、この全日本プロレス全てのベルトが流出してます。とにかく今年は、このチャンピオン・カーニバルのトロフィーだけは外に渡すわけにいかなかったんで、死守しました。全日本プロレスに来て、一番大きい個人のタイトルを獲ることができました。ここに満足せず、三冠を狙っていきたいと思います。ちょっと意識がもうろうとしてて、以上です。何かありますか?」

――全てのタイトルが流出している危機感が最初からあった?

▼芦野「ありましたね。チャンピオン・カーニバルが始まった時点で全てのベルトが流出していて、そして三冠王者が不在のこの1ヵ月というのがあったんで。三冠のベルトがどの会場にも、どの地方にも持っていくことができなかったというのはとても屈辱なことだと思いますし、そんなことあってはならないんで。もうあのベルトが流出しないようにしたいと思います。俺が取り戻します」

――Tボーンスープレックスが返されたが、最後はアンクルロックにこだわった?

▼芦野「そうですね。自分の信じれる技、これはもうアンクルロックだけと言っても過言じゃないぐらい。どんなことがあってもこの技を使って勝ってきたので。アンクルロックが全て。もうこれしかない、最後俺はこれで勝つという気持ちを強く持って、最後のあの技に入りました」」

――全日本の歴史に名を刻んだが?

▼芦野「全日本プロレスに芦野祥太郎と名前が刻まれたので、次は三冠のベルトを獲って、さらに全日本プロレスに深く芦野祥太郎という字を刻みたいと思ってます」

――永田裕志選手とリング上と対峙したが、改めて向き合ってみて、永田戦への思いは?

▼芦野「永田裕志が俺とT-Hawkみたいな試合できるのかって。いつまでもいつまでも上の世代…確かにネームバリューはあるかもしれないけど、そんなところじゃダメなんですよ。そんなのに頼ってちゃダメなんですよ。リングでお客さんが高いお金払って見に来るのはプロレスなんですよ。リング上での動き、試合、それを見に来てるんです。それを満足させて帰らせなかったら、俺たちはプロレスやっている意味ないです。俺は満足させて帰ってもらえるような試合をしたいなと思ってるんで。永田裕志が三冠をいつまでも持ってたら、全日本プロレスのファンは満足できないじゃないですか。満足させるためには、全日本プロレスのレスラーが、俺がベルトを獲り返すしかないです。そして、お客さんには満足して帰ってもらって、居酒屋で美味い酒を飲んでもらいたいです。永田裕志を目の前にして思ったのは、こいつを絶対倒さなきゃいけないなと。全日本プロレスの未来はねえなと。それをリング上で先ほどより強く感じました。リング上で言いましたけど、体の小さい俺が、190cm、120kg、130kgの相手をぶん投げて、関節極めて、勝ってこれたんです。今ね、プロレスラーを夢見ている小さい子たちがもしいたら、俺と同じ気持ちだと思うんです。周りからは『無理だよ』と言われて、レスラーになったとしても『お前じゃ体小せえよ』『お前じゃなにも成し遂げれないよ』、そう言われるかもしれないけど、心折れずに頑張ってほしい。そしたら、絶対に明るい未来が待っていると思うんで。そんな子たち…大人でもそうですけど、何かメッセージを今日の試合、そしてチャンピオン・カーニバル、全日本プロレスに出ていることとして伝えることができたらなと思って、今日ずっと試合をしてました。皆さん、全日本プロレスのリングは俺よりデカい人間がバチバチ戦う試合もたくさんありますんでそれを見て。俺がデカい人間をぶん投げる試合もたくさん見に来てほしいです。ぜひ会場に足を運んで。(全日本プロレス)TVでもいいです。ぜひ全日本プロレスをたくさん見てほしいなと思いました。俺からは以上です。今日はありがとうございました」

プロ格 情報局