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5/8【東京女子】坂崎ユカが12・1後楽園を最後に東京女子を卒業、2024年から海外を拠点に

 坂崎ユカが8日、東京・神田明神内で会見し、12・1後楽園大会を最後に東京女子を卒業すると発表。2024年から海外を拠点に活動することになった。

 坂崎は東京女子の旗揚げ戦となった2013年12・1北沢タウンホール大会でデビュー。旗揚げメンバーの山下実優、中島翔子、辰巳リカらとともに団体をけん引してきた。最高峰のプリンセス・オブ・プリンセス王座を3度戴冠し、現在も瑞希とのマジカルシュガーラビッツで保持するプリンセスタッグ王座を4度獲得するなど東京女子の象徴的存在だったが、団体の10周年記念興行となる12・1後楽園大会をもって卒業することになった。

 この日、会見に臨んだ坂崎は「決めるまですごく心が揺れたというか、決心がつかない状態だった。こういう節目でもないと、なかなか自分で決断するのが難しかったので、10周年のタイミングで卒業させていただくことになりました」と発表。「東京女子って特別だからこそ、ずっとはいられないなっていうのがあって。でもみんなと離れがたいし、自分で決断するのが辛くて、あっという間に10年経って。でも10年過ぎたら、もっと離れられないなって思ったから10年でやめさせていただこうかなと思いました」と話したように悩み抜いての決断だった。

 卒業後の2024年から坂崎は海外を拠点に活動していく予定だ。「プロレス自体はすごく大好きだし、コンディションもまだ大丈夫なので続けたいけど。東京女子の色だったり、雰囲気だったり。東京女子が大好きだからこそ、東京女子を離れて違うステージにいかなきゃな」との思いが強く、「日本でってなると東京女子のイメージを干渉してきてしまうかもしれないんで、海外で続けたいなって思いました」との考えに至った。だからこそ、国内の他団体への参戦は「100%ありません」と否定した。

 すでに海外からのオファーも多く、米国遠征のため5・13浜松大会から6・4両国KFC大会まで欠場する。今後も年内は日本と海外を行き来する予定で、卒業までの国内の出場機会は限られる見込み。坂崎は「東京女子でしかできないことがまだあって、私の中でもまだ完結できてない東京女子の物語があるので。この残り7ヵ月くらいで、(海外遠征で)実質考えると3ヵ月とか半分くらいになると思うんですけど。全部取りこぼしなく思い出を突っ走れたらなと思います」と全力疾走する構えだ。

 ビッグマッチ7・8大田区大会も控え、「やりたい選手はいます。AEWの選手と交流があるので、米国には来れないお客さんにもAEWの選手が間近で見られたらいいかなって思うので、AEWの選手を呼びたいです」と希望した坂崎。パートナーの瑞希は「決断する前から相談はしていて、“置いていかんでよ"って。でも“ユカッチが決めたことだから"と背中を押してくれた」という。6・11後楽園大会では“白昼夢"辰巳&渡辺未詩とのプリンセスタッグ王座戦も決まっており、「やめるまで防衛し続けます」と言い切った。

 東京女子にとって坂崎の退団は大きな損失で、団体の転機となるのは間違いない。甲田哲也代表は「個人的に東京女子は選手が40歳、50歳になって、20年、30年居続けるよりは…。青春じゃないですけど、突っ走って、プロレス業界に残るのか、ほかの職業に就くのか、それぞれに進んでいただき…。また新しく入った子たちが東京女子の先輩たちの魂を引き継いで、何十年とずっと続けていく団体でありたい」との考えを示したうえで、「こういうことは想定もしていたので、決断の声を押したいなという気持ちです」と坂崎の意思を尊重して送り出す。

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