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5/11【DRAGONGATE】ディアマンテ戦拒否のウルティモに斎藤GM激怒 「厳しい措置取る」

『HOPEFUL GATE 2023』後楽園ホール(2023年5月11日)
○ディアマンテ&KAI&H・Y・O&ISHINvsドラゴン・キッド&Kagetora&Eita&ウルティモ・ドラゴン×

 遺恨が深まるディアマンテから一騎打ちを迫られたウルティモだったが、対戦を拒否。斎藤了GMが説得に動いたものの、師匠の煮え切らない態度に怒りを爆発させ、「厳しい措置を本当に取らせてもらいます」と断言した。

 以前から対立関係にあるウルティモとディアマンテだが、最近は抗争が激化。4・5後楽園大会で1ヵ月半ぶりに電撃復帰を果たしたディアマンテがウルティモのマスクを剥いで反則暴走を見せ、5・5名古屋大会ではウルティモがディアマンテのマスクを引っぺがして報復に出ていた。

 今宵はZ-BratsのディアマンテがKAI&H・Y・O&ISHINと、ウルティモがキッド&Kagetora&Eitaとそれぞれ組んで激突。試合がZ-Bratsの奇襲でスタートすると、ディアマンテはウルティモを襲撃し、場外乱闘でいたぶった。これに怒ったウルティモもエキサイト。一旦はリング上の戦いに収まったが、ウルティモが控えのディアマンテにドロップキックを放つと、場外戦で報復。リング内外で馬乗りになり、ナックルパンチまで放つと、サミングまで見舞った。

 しかし、怒りの導火線に火が点いたディアマンテも暴走し、マスクをはぎ取る暴挙に。キッドが必死にマスクを直そうとしたものの、ディアマンテはそのキッドを突き飛ばし、強引にウルティモを押さえ込んで3カウントを強奪した。

 試合後、Kagetoraはキッドがウルティモのマスクを剥ぎ取ったと勘違いし、不信感をあらわにする場面もあったが、ディアマンテは改めてスペイン語で究極龍に対戦を要求。しかし、ウルティモは「ディアマンテは俺に対戦要求してくれるのは本当に嬉しいけど、今の俺にはお前とシングルやるのは無理だよ。悪いけど、断る」と返答すると、「今、『ドラゴンとやりたい、ドラゴンとやりたい』と。じゃあ、お前がやれよ。もし俺の代わりにディアマンテとシングルマッチをやってくれたら、今日マスク取ったこと許してやるよ」とキッドに代理の相手をさせようと画策。キッドは必死に拒否した。

 リング上の混乱を見かねた斎藤GMがここで登場。「キッドはマスクを取ってません。そして校長、ディアマンテの言うドラゴンは明らかに校長のことを指しているのは誰もがわかっていることです。みんなわかってます。散々これまで校長もディアマンテにマスクを剥がされて、ひどい目に遭ってます。そろそろ腹をくくってもらいましょうか。ディアマンテとやったらどうですか?」とウルティモに対戦受諾を求めた。観客も拍手で後押しすると、斎藤GMは「お客さんのこの拍手聞いたでしょ。決着つけましょうよ。やってください」と懇願した。

 だが、ウルティモは「悪いけど断る」と首を縦に振らない。斎藤GMは師匠相手でも引き下がらず「いくら校長でも今日はちょっとお言葉を返させてもらいますよ。このリング上の権限は全て僕にあるんです。ディアマンテと校長、GMの僕が試合を組んだら、必ずやってもらいますよ。必ずです。だってそうでしょ? 校長だからって特別扱いはできません。そんなことしたら他のメンバーに示しがつきません」ときつい言葉で強権発動を示唆した。

 それでもウルティモは「ちょっと無理だろう。GM、申し訳ないけど、こんなに若くてデカいんだよ。勝てねえだろう、俺が。今さら俺がやったってしょうがないでしょ」と及び腰。斎藤GMが「そんなこと誰も思ってませんよ。本当のウルティモ・ドラゴンの力、僕とお客さんに見せてくださいよ。それでも校長が断るって言うんだったら、それなりの厳しい措置を校長に取らせてもらいますよ。いいんですか?」と再度念押ししても、ウルティモは「ファンの皆さん、GMには申し訳ないけど、今回の件は断ります」と徹底的に拒否した。これを聞いた斎藤GMはついに激怒。「だったら、厳しい措置を本当に取らせてもらいますから」と断言。厳しい視線を送りつつ、ウルティモを振り払ってリングをあとにした。

 ウルティモのDRAGONGATE復帰から良好な関係が続いてきた斎藤GMとの間に亀裂が発生。ウルティモ戦を今後も要求するであろうディアマンテ、マスクを剥いだと勘違いされそうになったキッドの出方も気がかりなところで、ウルティモを中心に暗雲が立ちこめた。

プロ格 情報局