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5/12【新日本】スーパーJr.札止め&熱闘続出で開幕 初参戦ベイリーがいきなりヒロム粉砕

『BEST OF THE SUPER Jr.30』後楽園ホール(2023年5月12日)
Aブロック公式戦 ○マイク・ベイリーvs高橋ヒロム×

 スーパージュニアが札止め&熱闘続出で開幕。メインイベントでは国内初参戦のベイリーがいきなりヒロムを粉砕した。

 第1試合から熱闘が続き、1401人(札止め)となった場内のムードも最高潮となる中、IWGPジュニア王者として前人未到の4連覇を目指すヒロムがメインに出場。IMPACT WRESTLINGからの刺客・ベイリーと激突した。ベイリーは国内の新日本初参戦で、かつてDDTでも活躍した実力者。ヒロムにとっても一筋縄ではいかない相手だった。

 「ヒロム」コールで幕開けしたが、ベイリーが序盤からテコンドー仕込みの打撃を唸らせる。左右のミドルキックを速射砲のように浴びせると、場外ではこん身のジャンピングハイキックをぶち込んだ。負けじとヒロムはエプロンから場外めがけてショットガンドロップキックを放ち、南側スタンド席にベイリーを連行すると、床直撃のDDTなどで巻き返すが、またもベイリーの多彩な足技が効果を発揮。その場飛びシューティングスタープレスも投下する。

 ハンドスプリング攻撃をキャッチしてジャーマンでぶん投げたヒロムは再び攻勢。ポップアップ式パワーボム、コーナーめがけてのデスバレーボムと大技でたたみかける。ベイリーもその場飛びムーンサルトダブルニーやバズソーキックなどらしさ全開で反攻したものの、ヒロムは真っ向勝負で引かず。蹴り技を食らっても下がらずに、ラリアットからサンセットフリップパワーボムの構えに。

 こらえたベイリーは三角飛び式ケブラーダで飛翔したものの、続くエプロンでのその場飛びムーンサルトダブルニードロップは痛恨の自爆。ヒロムは今度こそサンセットフリップパワーボムを敢行した。ここが勝負所と踏んだヒロムはダイナマイトプランジャー、ラリアットからTIME BOMBの体勢に。

 しかし、ベイリーは丸め込んで切り返すと、カウンターの1回転式フォールアウェイスラムで形成打開に成功する。ハイキックやトラースキックでヒロムをコーナーに追い詰め、多回転式串刺しジャンピングハイキックを一閃。たまらず四つん這いになったヒロムに必殺のアルティマウェポン(シューティングスター式ダブルニードロップ)を投下して、一気に3カウントを奪取した。

 4連覇を狙うIWGP王者・ヒロムが初戦でいきなり敗戦。ベイリーが国内新日本初戦でいきなり大仕事をやってのけた。

 マイクを持ったベイリーは観客に日本語で「トモダチ」と話しかけると、「ホントウニシンジラレナイ! インクレディブル!」と試合を振り返りつつ笑顔に。そして、英語で「俺はやってやったぞ。IWGPジュニア王者、そしてスーパージュニアを3度制した男を倒したぞ! 今年のスーパージュニアを制すのは僕だ!」と堂々の優勝宣言。「世界中のみんな、センキュー、グラシアス、メルシ-…アリガトウゴザイマス!!」と英語、スペイン語、フランス語、日本語の4ヵ国語で見事に締めてみせた。

 バックステージでも日本語で「ヒロくんはすごい強いね。メチャメチャいいプロレスラー。たぶん世界の一番上手なジュニアヘビーウェイトだよ。でも、たぶん今、僕が世界の一番上手なヘビーウェイトだね」と断言したベイリー。一躍今回のリーグ戦で台風の目に躍り出た。次戦は明日(13日)の長野大会。拷問軍のSHOと対戦する。一方、敗れたヒロムはDOUKI戦で立て直しを狙う。

【ベイリーの話】「(全て日本語で)よし行くぞ! えー、ありがとうございます! ヒロくんが、すごい強いね(笑) メチャメチャいいプロレスラー。たぶん、世界の一番上手なジュニアヘビーウェイトだよ。でも、たぶん今僕が世界の一番上手なジュニアヘビーウェイトだね。それについて考える時間が必要です。ハイ。大丈夫ですか? (フランス語で)メルシー・ボクー。メルシー」

【ヒロムの話】「(腰を押さえてバックステージに向かって歩きながら)痛えぇ…やっちゃった、やっちゃった、やっちゃったぜ、オイ。チクショー、アァやっちゃった……。アァやっちまったよ。痛え、何だ、最後の何だよ。本当に痛え……。(TVカメラのほうを向いて)大丈夫です、大丈夫です。ヒロムはスーパー・ポジティブなんで。何がなんでもスーパージュニア、獲ればいいんでしょう? ああ、やっちまった。初戦からミスったぜ、オイ。チクショー……」

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