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5/16【Sareee-ISM】Sareeeが2年4ヵ月ぶり国内マット復帰 橋本との激闘ライバル対決に敗戦も「私が日本の女子プロレスを変える」

『Sareee-ISM〜Chapter one〜』新宿FACE(2023年5月16日)
○橋本千紘vsSareee×

 Sareeeが2年4ヵ月ぶりの国内マット復帰戦でライバル・橋本千紘と激闘を展開。勝利で飾れなかったものの「強さを追い求めていきたい。私が日本の女子プロレスを変えてみせる」と誓った。

 アメリカWWEでサレイのリングネームで活躍してきたSareeeがこの日、自主興行を開催。2021年1月以来、2年4ヵ月ぶりとなる国内マット復帰を果たした。「プロレスの原点は戦い」と考えるSareeeがその相手に選んだのはセンダイガールズの橋本。2019年に3度シングル対決して1勝1敗1分。4年ぶりのライバル対決に臨んだ。

 Sareeeコールの中、登場したSareeeはコール時、赤い紙テープの雨を浴びた。手四つによる力比べで押されると、ブリッジを披露し、橋本が上に乗っても人間橋は崩れず。アームホイップで投げたが、橋本はグラウンドでコントロール。ショルダータックルでなぎ倒して先制したが、Sareeeは顔面への低空ドロップキックで場外に蹴落とし、コーナー最上段からのプランチャですぐさまやり返した。さらにミサイルキックを放ち、故・アントニオ猪木さんばりのリバースインディアンデスロック→鎌固めを披露した。

 しのいだ橋本は急角度の逆片エビ固めで応戦。コブラツイストで絞め上げ、サイドスープレックスでぶん投げる。Sareeeがミサイルキックで反撃し、エルボー合戦を張り手で押し込んでも橋本はボディアタックで返り討ち。それでもSareeeはフロントネックロック、三角絞めで絞め上げた。橋本が力ずくで持ち上げてのターンバックルパワーボムで脱出しても、場外戦でショルダーアームブリーカーを連発して腕攻めを続けた。

 戦場が花道へと移ると、橋本はラリアットで逆襲。Sareeeは客席に吹き飛んでしまう。それでもラ・ミスティカで飛びついての脇固めで絞め上げ、橋本のオブライト狙いをサムソンクラッチで切り返すと、その場飛びフットスタンプを連発。ダイビングフットスタンプも投下したが、2発目を阻止した橋本はオブライトでぶん投げる。Sareeeもすぐさまジャーマンでやり返したが、次の瞬間、ラリアットを食らった。

 ダブルダウンから立ち上がると、両者は意地のエルボー合戦で火花。Sareeeが張り手を乱れ打ち、ヘッドバットで鈍い音を響かせると、ドロップキック、ジャーマン、ローリングソバットと一気呵成。橋本もラリアット、水車落としで応戦したが、パワーボムはSareeeがウラカンラナで切り返す。エルボーの相打ちを繰り返すと、橋本が延髄ラリアットからオブライト、パワーボムと大技を連発した。引かないSareeeも得意の裏投げで応戦。猪木さんばりの延髄斬り、裏投げで勝負に出たが、最後は橋本がこの日3発目となるオブライトで3カウントを奪った。

 Sareeeが2年4ヵ月ぶりの国内復帰戦で激闘を繰り広げたものの、ライバル・橋本に敗北。試合後、橋本が「私、Sareee選手との試合、メチャクチャ待ってたんですよ。今日、復帰第1戦に選んでくれて本当にありがとうございます」と感謝すると、Sareeeは「負けて言うのも何だけど、やっぱ日本の女子プロレスって最強だな。ハッキリ言って今日は私の完敗だよ。あんたの方が成長してるわ」と潔く認めた。

 すると橋本は「お前が日本の女子プロレスの強さ広めるために海外行ったんじゃないの? ハッキリ言って悔しいよ。けどさ、またこうやって戦って、私たちが日本の女子プロレス引き上げて、強いプロレス見せていこうぜ」と呼びかけた。これにSareeeも「おい、橋本! 今日はな、負けちゃったけどな、次やったらぜってぇ負けねぇからな。お前に勝つまでおめぇのこと追っかけてやるよ。何度だって挑戦してやるからな!」と呼応し、雪辱を誓った。

 勝利で飾れなかったもののSareeeが日本の女子プロレス界に帰ってきた。Sareeeコール、「Sareeeおかえり!」の声が飛ぶ中、Sareeeは「みんな、ただいま!」と改めてあいさつし、来場を感謝。「私の夢はまだまだまだこれから長く続いていきます。私のあきらめない気持ち、そして戦う魂、必ずこの女子プロレス界にどんどん広めていきたいと思います」と志高く誓い、「皆さん、私にどうかついてきてください。私の覚悟を最後まで追いかけてほしいです」と呼びかけた。

 「私が日本の女子プロレスを変えてみせる。強さがなければ戦いはできない。だから私は今日負けてしまったけど、もっともっともっと強さを追い求めていきたいと思います」。バックステージでそう宣言したSareeeは「私と橋本千紘がやんなきゃ誰がやるって話なので。彩羽匠、世志琥、私のライバルです。こいつらともどんどん戦っていきたい」とこれからの戦い模様を描いていた。


【試合後のSareee】
▼Sareee「ありがとうございました。素直に本当に負けたこと、めちゃくちゃ悔しいし、本当に情けないなと思うんですけど、日本の女子プロレス最強だなって今日改めて思いました。橋本千紘、私は絶対にあきらめないから。何度だってお前に勝つために挑戦してやるよ。私が日本の女子プロレスを変えてみせる。強さがなければ戦いはできない。だから私は今日負けてしまったけど、もっともっともっと強さを追い求めていきたいと思います。それが私がやるべきことだと思います。私にしかできないことだって思います。私のリング上での戦い、これからを見ていてほしいです」

――自分にしかできない戦いを見せられた手応えは?

▼Sareee「いえ、まだまだだなって思います。負けてなんかいらんないですね。だからもっともっと駆け上がっていきます」

――橋本選手から「私たちで女子プロレスを引き上げていこう」と呼びかけられたが?

▼Sareee「私と橋本千紘がやんなきゃ誰がやるって話なので。彩羽匠、世志琥、私のライバルです。こいつらともどんどん戦っていきたい。世志琥、どこ行ってんだよ? 帰ってきたのによ、何でいないんだよ? 世志琥が戻ってくるリングは私がきっちり守っとく。だから必ず戻ってこいよ。世志琥に伝えといてもらえますか。よろしくお願いします」

――日本に帰ってきたと感じた瞬間は?

▼Sareee「正直、何度も自分に負けそうになりました。でも勝ったのは橋本千紘、私が敗者。本当に厳しいなと思います。でもこれが私のやるべきプロレスだと痛感しました。私と戦いたいと思ってくれる選手がいたら、私は誰とだって正々堂々戦いたいと思います。もちろん私が戦い選手もいるので、ぜひ戦っていきたいです」

――もったいぶることはない?

▼Sareee「はい。したくないですね、なるべくなら」

――第2戦については?

▼Sareee「第2戦はさっき発表になったかもしれないですけど、来週、木村花ちゃんの大会に出場させていただきます」

――そこでもSareeeのプロレスを見せる?

▼Sareee「はい。もちろんですね。世界からも注目している大会だと思うので、2年間アメリカに行ってたくさんの海外のファンの方が、応援してくれてる方がいっぱいいるんで、その方たちにもしっかりSareeeのプロレスを伝えていきたいと思います」

――他では味わえないと思った技は?

▼Sareee「オブライト、エルボー、ラリアット、逆エビ、全てですね。ホント悔しいです。橋本千紘、めちゃめちゃ成長してたなと思います。私はここから追い上げていかなければいけないなと。イチから死ぬ気で頑張ります。次、橋本千紘とやった時はこんなもんじゃすまないぞっていう戦いを見せなければいけないと思います。まだまだです」


【橋本の話】「Sareee選手の復帰戦、第1戦に選んでいただいてありがとうございます。これが戦いかなっていうのは凄く試合をしていて感じて、やっぱり私の全てをぶつけられる、ごくわずかな選手の一人がSareee選手なので、最後はお互い本当にヘトヘトでしたけど、何度も言いますけど、これが本当に戦いだと思ったので、Sareee選手との戦いに勝てたことは私にとっても凄く大きなことなので、もっともっと私たちの女子プロレスを世の中に広めていって、私は東京ドームでSareee選手と試合することが夢です。これからも戦い続けます。ありがとうございます」

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