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5/17【新日本】YOHが“煽りのキス"でデスペ粉砕 故郷メインでスーパージュニアV宣言

『BEST OF THE SUPER Jr.30』仙台サンプラザホール(2023年5月17日)
Bブロック公式戦 ◯YOHvsエル・デスペラード×

 仙台メインを飾ったスーパージュニアBブロック公式戦で、地元・宮城のYOHが“煽りのキス"を呼び水に宿敵デスペラードを撃破。故郷マットで今年こそのスーパージュニア制覇を誓った。

 デスペラード3勝1敗、YOH2勝2敗で迎えた5戦目で激突。戦前からYOHが再三に渡って挑発し、直前会見ではデスペラードが「吠え面かかせてやる」と予告していた“遺恨マッチ"がYOH(栗原市出身)の地元・宮城メインで実現した。

 この日もYOHがデスペラードばりの紳士的拝礼を拝借して挑発し、プランチャとみせかけて飛ばずに「バーカ」。場外でのニークラッシャーを皮切りに、リング上でもデスペラードのヒザを踏みつけながら罵声を飛ばす。

 そのままデスペラードのお株を奪うインディアンデスロックを繰り出して徹底的にヒザ殺し。いわゆる“ムカつく挑発"を織り交ぜながらデスペラードを煽りに煽りつつ、ヒザをいたぶっていった。

 デスペラードも乱暴な串刺しラリアットやブレーンバスターで怒りの猛反撃。負けじと「こうやるんだよ!」と強烈なインディアンデスロックで逆拷問だ。YOHの反撃もスパインバスターでストップすると、強烈なマフラーホールドで絞めに絞め上げ、ヌメロドスに移行しようとした。

 YOHもクラッチ成立の寸前でロープに逃げると、デスペラードのフロッグスプラッシュ自爆を誘う。ヒザを痛打した相手にニークラッシャーで追い討ちをかけ、得意のスターゲイザーでギブアップを奪いにかかる。

 デスペラードも悲鳴を上げながらロープをつかむ。ならばとYOHは裏ドラゴンスクリュー、ファルコンアロー式牛殺しで攻め手を緩めない。続くドラゴンスープレックスホールドでニアフォールまで追い込むと、必殺DIRECT DRIVEで仕留めにかかった。

 ところがデスペラードも素早くニークラッシャーで切り返してさせじ。デスペラードが生拳の右ストレートを放てば、YOHも猛烈なカウンター・トラースキックで返礼し、双方ピンチェ・ロコとDIRECT DRIVEを読み合うギリギリの展開となった。

 そのさなかでデスペラードのリストをつかんだYOHは、額に“挑発的"なキス。デスペラードが殴りかかってきたところをすかさず避けると、レインメーカー式のジャンピングニー発射に成功だ。そのままデスペラードを引きずりおこしてDIRECT DRIVEで突き刺し、地元ファンの合唱とともに3カウントをもぎ取った。

 最後まで“煽り"を効かせたYOHが、地元メインで会心のスーパージュニア3勝目。試合後にはノーサイドで握手を求めたものの、デスペラードも握り返す…とみせかけて噛み付いて悔しさをあらわにした。

 大の字のまま満足気にマイクを握ったYOHは「ねえ仙台。ただいま。ねえ仙台。シビれてますか? 新日ジュニアが好きですか? 新日本プロレスを愛してますか? ここでひとつみんなに報告があります」と切り出したうえで立ち上がり、「俺さっき…デスペラードに勝ったぞ!!」と喜び爆発のガッツポーズ。「あのデスペラードに勝ったんだ。優勝は俺でしょ? だからさ、だからさ! 俺と一緒にシビれようぜ!!」と叫んで地元・宮城の仙台大会を締めくくった。

 一昨年はスーパージュニア準優勝に終わったYOH。自己陶酔的な独特な世界観と“煽り"パフォーマンスで一層個性が際立ってきた現状で、今年こその頂点奪取を成し遂げるか。

【デスペラードの話】「(※フラフラとした足取りで現われて)なんのつもりだ? こっちはオマエのことなんか大嫌いだ、バーカ!」

※YOHはノーコメント

プロ格 情報局