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6/14【Fortune Dream】鈴木&秋山貫禄勝ち、初タッグで刺激 奮闘・チーム200キロに小橋加勢も

『小橋建太完全プロデュース興行第8弾 FortuneDream8』後楽園ホール(2023年6月14日)
○鈴木みのる&秋山準vs優宇&橋本千紘×

 Fortune Dreamで初となるミックスドマッチが実現。チーム200キロが果敢に奮闘し、大会プロデューサーの小橋建太が逆水平で加勢する場面も見られたが、最後は鈴木が橋本をゴッチ式パイルドライバーで撃破。初タッグ結成で刺激を与え合った鈴木&秋山組が貫禄勝ちした。

 女子プロレス界屈指の実力者コンビ“チーム200キロ"橋本&優宇のFortune Dream参戦が決まると、興味を持った鈴木が対戦に名乗り。大会プロデューサーである小橋氏が鈴木のパートナーに秋山を指名し、Fortune Dreamとしては初となるミックスドマッチが実現することになった。鈴木と秋山は2006年3月、NOAH日本武道館大会でのGHCヘビー級王座戦で壮絶なビンタ合戦を繰り広げるなど遺恨が残っている。昨年5月の『ジャンボ鶴田23回忌追善興行』では宮原健斗を加えたトリオが実現しているとはいえ、2人だけのタッグは今回が初めて。危険な顔合わせとなった。

 鈴木と秋山はそれぞれ個別に入場。先発した鈴木は優宇をコーナーに押し込むと、髪を撫で回したうえで、不敵な表情からビンタを一撃。場内はブーイングに包まれる。秋山は橋本と対峙。レスリング勝負で真っ向から火花を散らす。橋本は連続してショルダータックルで突進。秋山が倒れないとみるや、ブレーンバスターを狙うが、秋山が脇固めで切り返した。
 
 秋山が橋本を場外に投げ捨てると、鈴木が本部席にいる小橋の前に連行。逆水平を打つように促す。橋本が体勢を入れ換えて鈴木を羽交い締めに固めると、小橋は鈴木に逆水平をズバリ。優宇が抱えた秋山にもぶち込んだ。これには鈴木も「てめぇ、今年も裏切りやがったな」と小橋に怒りをぶつける。

 思わぬ形で小橋の援護を受けたチーム200キロだったが、橋本の劣勢は続く。秋山が橋本を連続してフォールすれば、鈴木も強烈なエルボーをねじ込んだ。秋山は串刺しニー、パイルドライバーと圧倒。厳しい攻撃に場内は何度もどよめく。しかし、耐えに耐えた橋本は秋山をブレーンバスターで投げると場内は大きく沸いた。

 あとを受けた優宇も厳しい戦いを強いられる。小橋ばりにマシンガン逆水平を放ったものの、秋山のランニングニー連発を食らってしまい、フライングボディアタック狙いもヒザ蹴りで迎撃された。それでも秋山のフロントハイキックを鈴木に誤爆させると、意地になって鈴木とチョップ合戦を展開する。カウンターの払い腰で鈴木を豪快にぶん投げると、大きな拍手に包まれた。

 息を吹き返した橋本は優宇の援護受けて鈴木に水車落としを決める。2人連続してボディプレスを落とすと、合体裏落としもさく裂する。さらに、カットに入った秋山と鈴木をコーナーに重ねると、優宇はキャノンボールを発射。優宇は橋本を背負うと、ダイビングボディプレスを落とした。

 ここがチャンスと、橋本は鈴木にオブライトの構え。振り払った鈴木は鋭いエルボーで橋本にひざをつかせる。負けじと橋本はラリアットで突進。3発目でついに鈴木をなぎ倒すと、再びオブライトの体勢に。しかし、鈴木はバックの取り合いからスリーパーに持ち込むと、流れるようにゴッチ式パイルドライバーで突き刺し、あっと言う間に3カウントを奪った。

 勝利した鈴木だったが、チーム200キロへの拍手を観客に要求。秋山とともに勝利者賞を受け取ると、最後に握手を交わした。

 「秋山と同じコーナーに立って、一緒に戦うなんて。毛嫌いしてたから、イヤだったんだよ。そしたらよ、一緒に戦ったら、こんな刺激的なことねえって言うんだよ。やったら確かにその通りだった」(鈴木)、「リングで相手とやってても目が気になるし。で、見てても楽しいし。やっぱ面白いよ。もっと早く決着つけてやろうと思ったけど、面白いチームだよ」(秋山)と互いに初タッグ結成に刺激を受けた様子。2人とも小橋の逆水平に被弾しただけに鈴木が「全部小橋が悪い。全部アイツが悪い」と言い始めると、最初こそ躊躇していた秋山も「じゃあ、全部小橋が悪いんだ!」と叫んでみせた。

 途中で言い争う場面も見られたが、意外なチームワークを披露した2人。鈴木は「これで1回リセットだ。組むのか、戦うのか。ただ、俺はまた必ずお前と同じリングに立つからな」と今後のタッグ結成に含みを持たせると、「20歳そこそこのやつが世代交代とか、どこの団体でも言ってんだろ? 年寄りは早くどけって。違うよ。どいてくださいとか、どけじゃないよ。お前らが弱いからいけねえんだよ。おい、全ての団体のヤングボーイたちよ。お前らが弱すぎるんだよ。どけじゃないよ。力ずくでどかしてみろよ」と自分たちの強さを誇示した。


【試合後の鈴木&秋山】
▼鈴木「これ(勝利者賞)、何が1年分だ?」

▼秋山「なんかヘアの」

▼鈴木「俺もお前も関係ねえじゃねえか」

――チーム200キロと戦って感じたものは?

▼鈴木「俺にとっちゃチーム200キロもそうだけど、秋山と同じコーナーに立って、一緒に戦うなんて。毛嫌いしてたから、イヤだったんだよ。そしたらよ、一緒に戦ったら、こんな刺激的なことねえって言うんだよ。やったら確かにその通りだった。面白かった」

▼秋山「やっぱりリングで相手とやってても目が気になるし。で、見てても楽しいし。やっぱ面白いよ。もっと早く決着つけてやろうと思ったけど、面白いチームだよ」

▼鈴木「あと、正直強えよ。ちゃんと強いね。真っ向からやったからな。スカすとかない。誤魔化すもない。真っ向から仕掛けてきた。そもそも俺は男とか女とか関係ないんで」

――お二人とも小橋さんの逆水平を食らったが?

▼鈴木「全部小橋が悪い。全部アイツが悪い」

▼秋山「俺は何とも言えないけどな」

▼鈴木「言ったほうがいい。全部小橋が悪い」

▼秋山「じゃあ、全部小橋が悪いんだ!」

▼鈴木「全部小橋が悪いんだよ。辞めて何年経つんだ? 10年ぐらい経つだろ。なあ、10年経つのにあんなに愛されやがって、このヤロー。チクショー。なにがチクショーかわかんねえよ。それはあいつが創ってきた歴史だから」

――刺激的だったということはいずれ2人が同じコーナーに立つこともありえる?

▼鈴木「わかんないよ。これで1回リセットだ。組むのか、戦うのか。ただ、俺はまた必ずお前と同じリングに立つからな。あっちが痛えとか、こっちが痛えとか言ってんじゃねえのか」

▼秋山「言ってない言ってない。全然言ってない。俺元気だよ。全然言ってない」

▼鈴木「若いヤツら、若い世代が、20歳そこそこのヤツが世代交代とか、どこの団体でも言ってんだろ? 年寄りは早くどけって。違うよ。どいてくださいとか、どけじゃないよ。お前らが弱いからいけねえんだよ。おい、全ての団体のヤングボーイたちよ。お前らが弱すぎるんだよ。どけじゃないよ。力ずくでどかしてみろよ。どかねえぞ。俺たちは強え。以上だ」


【試合後の橋本&優宇】
▼優宇「大きな差はなかったと思ってます。あと少しだったと思うし。やっぱり最後私が助けにいけなかったところが敗因の大きな1つだと思うから。これは橋本千紘がどうのじゃなくて、チーム200キロのタッグというものをもっと強くしてかなきゃいけないということに気づかされた。悔しいけど、そういう試合だったと思います。正直、男とか女とか関係ないです、チーム200キロに。女子プロレスラーだと思われないのが目標なんで。あのハゲ2人に。ねえ、橋本」

▼橋本「まあ、優宇選手はこう言ってますけど、私には実際鈴木みのると秋山準に大きな差が試合中に見えて、悔しい思いをしたので。絶対あの2人を倒すまでチーム200キロは諦めません」

▼優宇「諦めねえよ」

▼橋本「この差は絶対に埋まると思います」

▼優宇「埋める。埋めよう。なめられたままじゃ終われないからね」

▼橋本「もっと頑張ります」

▼優宇「忘れられないよ」

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