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6/20【NOAH/会見全文】10年半ぶり一騎打ちへ宮原が中嶋をビンタKO 7・15後楽園へ「時間無制限1本勝負」で合意

 7・15後楽園大会で約10年ぶりに実現するスペシャルシングルマッチに向けて、中嶋勝彦と全日本・宮原健斗が都内ホテルで会見。「時間無制限1本勝負」での対決に合意し、宮原が「あいさつ」代わりの強烈ビンタで中嶋を一撃KOした。

 『One Night Dream』と銘打たれた後楽園大会で、健介オフィス(DIAMOND RING)時代の先輩・後輩対決がいよいよ実現。両者のシングルマッチは2012年12月8日のDIAMOND RING横浜ラジアントホール大会以来、実に約10年半ぶりとなる。

 緊張感をまとってNOAH主催の会見に現れた宮原は、「僕はこの一戦に限っては、今日この記者会見以外で質問を受けるつもりはない」と断言したうえで、「この一戦に限っては全日本プロレスだとか、プロレスリング・ノアだとか、俺には関係ない」と定義。「ただ、今のプロレス業界での立ち位置を考えて、このスーパースター宮原健斗とプロレスリング・ノアの中嶋勝彦の立ち位置は釣り合っているのか? 俺の方がとうに上に行っちゃってるんじゃないのか?」と投げかけた。

 「これは健斗なりの挑発でしょう。ちゃんと受け止めますよ」とニヤリと笑った中嶋も、「次、いつまた健斗と会うっていう約束はないからね。このタイミングを“俺のモノ"にしたいと思う」と話した。

 同じルーツを持つ二人。だからこそ“過去"に注目が集まるが、宮原は「入門テストの試験官が中嶋勝彦。初めて触れたプロレスラーが中嶋勝彦ですよ、ただ、それから何年経ってんだって話ですから。プロレス界を見渡せば、そんな関係の選手はいっぱいいるだろうし。そんないつまでも先輩だとかいうものを気にしてたら、この業界で上にいけないと思って僕は生きてきたんで。そんなことを気にして、この7月15日を迎えるつもりはない」とキッパリ。

 中嶋も「過去の話ばっかりしてるけどさ。いらないのよ、過去は。俺たちは今いて、これから戦って、俺たちはこれからを生きるんだよ。過去は過去として…その過去があるから今こうやってシングルマッチができるわけだけど、過去に浸るつもりはもうない」と言い切り、はからずも両者ともに“今"のぶつかり合いを見据えた。

 だからこそ“今"の競い合いにこだわる。中嶋は「このシングルマッチって時間決まってんの? 決まってないでしょ? 決まってないからさ、健斗どう? 久々のシングルマッチだから時間なんかいらねえだろ。無制限でいこうよ」と提案し、宮原も「無制限のつもりで今日来てますから」と即答。互いに明確な決着を求めて、時間無制限一本勝負での対決が決定的となった。

 そして写真撮影の段でにらみ合うと、不敵に笑う中嶋に宮原が強烈なビンタを発射。中嶋近年の“代名詞"ともいうべき一撃で中嶋をKOし、「これが俺からのあいさつだ!」と吐き捨てて会見場を後にした。

 目を覚まして立ち上がった中嶋も、武者震いの笑みを浮かべながら退席。その後、無制限一本勝負での激突が正式に決まった。10年半ぶりに夢対決として再び動き始めた二人の“物語"は、一気に危険な香りを発し始めた。


【会見の模様】

▼宮原「全日本プロレス、満場一致で最高の男・宮原健斗です。ついに、このスーパースター宮原健斗とプロレスリング・ノア中嶋勝彦のシングルマッチが実現する。そう、ワンナイトドリームだ。この一戦に限っては全日本プロレスだとか、プロレスリング・ノアだとか、俺には関係ない。ただ、今のプロレス業界での立ち位置を考えて、このスーパースター宮原健斗とプロレスリング・ノアの中嶋勝彦の立ち位置は釣り合っているのか? 俺の方がとうに上に行っちゃってるんじゃないのか? 7月15日、プロレスリング・ノアを応援するファンの皆さん、あなた方が相手するのは、このスーパースター宮原健斗だ。7月15日、楽しみにしてるよ」

▼中嶋「久しぶりの宮原健斗とのシングルマッチ。純粋に…楽しみたいと思います」

▼宮原「(質疑応答に入ろうとしたところを遮って)ちょっといいですか? 僕はこの一戦に限っては、今日この記者会見以外で質問を受けるつもりはない。当日まで。今日この場でマスコミの皆様は僕に聞きたいことがあったら聞いてくれ。今日以外は受け付けない」

――2月の東京ドーム大会で10年ぶりに再会したが、その試合後にどんな感情が芽生えた?

▼宮原「なにかが始まる予感はしましたね。だからこそ7月15日、この二人が並んでるわけで」

▼中嶋「なにかを感じた? 懐かしい感覚や香りや。でも、そうだね。2月21日から宮原健斗がNOAHというリングに上がって、よく宮原健斗を見るようになった。今回こういうシングルになったのも流れというかタイミングだと思うよ。次、いつまた健斗と会うっていう約束はないからね。このタイミングを俺のモノにしたいと思う」

――この10年間、相手の活躍をどんな気持ちで見つめてきた?

▼宮原「お互いの全日本プロレスでの10年、プロレスリング・ノアでの10年。それを見ていたファンのみんな、昔の僕たちを知っているファンのみんな、今プロレスをみなくなったファンのみんな…いろんな人の気持ちがこの7月15日に一斉に集まるんじゃないですね。その10年が」

▼中嶋「健斗のことはそこまで情報はなかったね。ホントにプロレス/格闘技DXだったり、週刊プロレスだったり、そういう誌面の情報ぐらいで。でも活躍してるのは知ってた。ただ、それが今回のこのシングルにどう影響するのかどうかは分からないけど。ただ、俺たちにとっての過去の歴史は消えないものですね。でもなんだろうな。そんなものも含めて、今こうやって健斗とシングルマッチができるっていうのは純粋に楽しみですね」

――宮原選手から『釣り合いが取れてない』と言われたが?

▼中嶋「これは健斗なりの挑発でしょう。ちゃんと受け止めますよ」

――宮原選手にとって先輩・中嶋勝彦はどんな存在?

▼宮原「初めてプロレスラーを目指すときの入門テストの試験官が中嶋勝彦だったからね。初めて触れたプロレスラーが中嶋勝彦ですよ、僕にとって。ただ、それから何年経ってんだって話ですから。プロレス界を見渡せば、そんな関係の選手はいっぱいいるだろうし。そんないつまでも先輩だとかいうものを気にしてたら、この業界で上にいけないと思って僕は生きてきたんで。そんなことを気にして、この7月15日を迎えるつもりはない」

――中嶋選手にとって後輩・宮原健斗はどんな存在だった?

▼中嶋「どんなというか、結構、過去の話ばっかりしてるけどさ。いらないのよ、過去は。俺たちは今いて、これから戦って、俺たちはこれからを生きるんだよ。過去は過去として…その過去があるから今こうやってシングルマッチができるわけだけど、過去に浸るつもりはもうないよ」

――この試合をどう未来につなげる?

▼中嶋「これタイミングだからね。今後どうなるか分からないよ、正直。そういうのも含めて楽しみだし、どうなるか分からない。このシングルマッチを経て、どうなるのか。距離が近づくのか、またさらに離れるのか。それはやってみないと分からない。だから楽しみなんじゃん」

――また過去の話になるが、中嶋選手を尊敬できる、素晴らしいと思っていた点は?

▼宮原「僕が18歳で入ったときに世界ジュニアベルトを巻いてたり、明らかに業界のトップ戦線を走っていて。若くして、そういうベルトだとか名誉を手に入れた人だなっていうのは、僕は後ろ姿を見て思ってましたけど。ただ、その後ろ姿っていうのは僕にとって邪魔でしかなかったからね。いつか俺はスーパースターになるんだと思って、この業界で生きてきたから。それが7月15日、証明されると思いますよ。昔は最前線で走ってましたよね」

――苦手な部分はあった?

▼宮原「それは7月15日、全部気持ちを込めるよ。リング上で」

――後輩・宮原選手に素晴らしいと思った点はあった?

▼中嶋「それはいつの話の? 10年以上前? なんでも練習も含めてすべて真面目でしたよ。そういうひたむきさというか、そういうものはあったし、間違いなく伸びる選手だと思ってましたね」

――直してほしい部分はあった?

▼中嶋「特にはないよ」

――宮原選手は全日本、NOAHは関係ない、個人の戦いと発言したが、中嶋選手にとっての定義は?

▼中嶋「それは全日本プロレス、NOAH関係ないと言っても、ついてくるもんだからね。それは俺たちが決めることじゃなくて、見る人が考えて感じるものだと思うよ。あと、話それちゃうけど、このシングルマッチって時間決まってんの? 決まってないでしょ? 決まってないからさ、健斗どう? 久々のシングルマッチだから時間なんかいらねえだろ。無制限でいこうよ。ねえ、どう?」

▼宮原「無制限のつもりで今日来てますからね」

▼中嶋「じゃあ無制限で」

――このカードが決まってチケットが伸びたようだが、その期待感にどう答えたい?

▼宮原「うるせえよ、お前」

▼中嶋「なにを言ってんだ? お前は」

▼宮原「もう7月15日までは、なにも質問は受け付けないからな。当日まで。以上だな? もう俺は答えないぞ。7月15日だ。プロレスファン、楽しみにしといてくれよ」

※写真撮影の際、にらみ合った直後に宮原が中嶋に奇襲の張り手

▼宮原「(倒れた中嶋に向かって)これが俺からのあいさつだ!」


【NOAH】7/15(土)東京・後楽園ホール『One Night Dream』
▼スペシャルシングルマッチ
宮原健斗
(1/無)
中嶋勝彦

プロ格 情報局